カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

ミステリー

お庄屋(の尊厳)殺し――土曜プレミアム・悪魔の手毬唄~金田一耕助、ふたたび~感想

余談 気が付けば前回の加藤シゲアキさんの金田一耕助から一年が経過していた。 kimotokanata.hatenablog.com 配役の妙もありなかなか面白く見させていただいた前回に続き、クリスマス・シーズンに「悪魔の手毬唄」を新作として披露してくれるというまさしく…

オミットされた愛、発掘された愛――犬神家の一族2018年版感想

余談 犬神家の一族は横溝正史先生の作品の中でも最も映像化が多い作品であるという。(映画3本、テレビドラマ6本) 原作の初出は1950(昭和25)年というから驚きで、雑誌に予告が出たころに横溝先生はかの江戸川乱歩氏に「今度、犬神家ってのをやるでしょう …

私はこの恐ろしいドラマだけは感想を書きたくなかった――「悪魔が来りて笛を吹く」を視聴して

長谷川博己氏が金田一耕助を演じた「獄門島」。そのリブートぶりに度肝を抜かれつつも最後シーンの等々力警部よりの電報「悪魔が来りて笛を吹く」に次作の製作を予感し多くのファンは続報を心待ちにしていたはずである。 果たして、およそ二年後の今年七月末…