カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

刀剣

快刀乱麻を断てず――黎明館開館40周年記念企画特別展「南北朝の動乱と南九州の武士たち」鑑賞

余談 7月頃だったろうか、最寄りのスーパーでポスターを見かけた。鹿児島城(鶴丸城)跡地に屹立する鹿児島県歴史・美術センター黎明館。そこで「南北朝の動乱と南九州の武士たち」という企画展が開始され、筆者の生まれ在所の由来ともなった「笹貫」も期間限…

まつろわぬものたちの末路を探して――映画「刀剣乱舞―黎明―」ネタバレ感想

四年前、こんな記事を書いた。 kimotokanata.hatenablog.com 審神者としても相変わらず近侍に尻を叩かれながら、ちまちま本丸を運営している。 kimotokanata.hatenablog.com そして再び、刀剣乱舞が映画化されるという。この四年間の間に筆者も成長した。ム…

月に手を伸ばせ、たとえ手が届かなくても――刀剣乱舞「対大侵寇防人作戦」ネタバレ感想・妄想・考察

刀剣乱舞イベント「対大侵寇防人作戦」のネタバレがあります 余談 いつの間にか、審神者に着任し2545日が過ぎていた。とはいえ相変わらず生真面目な審神者とは言い難く、レベルも60程度である。時折たまった資材で限定鍛刀の運試しをしてみたり、おみくじを…

無双歴20年、審神者歴6年の「刀剣乱舞無双・体験版」感想

本題 結局こんな時間(22:45)になってしまったのでさっそく本題に入ろう。 気が付けば、人生の2/3無双シリーズをプレイしている。 初めは友人宅で。「真・三国無双2」だった。夏侯惇と夏侯淵の違いも判らなかった筆者はしかしその面白さと革新性に驚いた…

たつね行まほろしも哉つてにても―科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶 大千秋楽ネタバレ感想・考察・妄想

余談 今年初め、筆者は初めて「刀ステ」を現地でその身に浴びた。それまでに予習としていくらか見てはいたが、やはりリアルタイム、ライブでのそれは「圧」が違った。誇張でもなんでもなく、この舞台と同じ時代を生きられる幸せを噛み締めたものだった。 引…

M(魔王)~愛すべき人がいて~舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(初演)初見感想

余談 刀ミュ無料配信という神企画…それに追随して感想をつづっていくつもりだったが、音に聞く「むすはじ」で完全にぶち抜かれてしまい、その後茫として消化が追いつかない状態であった。 審神者諸賢の勢いはやまず、最新作の同時上映、刀ステ、活撃とムーブ…

阿津賀志山RPG2・そして伝説へ――ミュージカル『刀剣乱舞』~つはものどもがゆめのあと~初見感想

余談 kimotokanata.hatenablog.com kimotokanata.hatenablog.com ということで第三弾である。厳島での神事も国技館での祭りももちろん見てはいるのだけれど、記事にするタイミングを逃してしまった。いつかまとめたいものである。 ――まで書いて、しばらく放…

花も花なれ、人も人なれ、刀は――刀剣乱舞イベント特命調査「慶長熊本」を迎えるにあたって

余談 2016年4月、九州・熊本広域地震にて被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。 kimotokanata.hatenablog.com kimotokanata.hatenablog.com 筆者は、熊本が好きである。熊本城が好きである。 kimotokanata.hatenablog.com 歌仙兼定君も好きで、見…

阿津賀志山RPG――ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~初見感想

余談 驚くべきことに来週はもう五月、寝ても覚めてもコロナコロナで一人暮らしだったらとうに発狂していたことであろう。妻がいてくれてよかった。何気に新居への引っ越しもカウントダウンなのだが、果たして予定通りに行くのだろうか……。相も変わらず細心の…

死候時も猶御側ニ在之候思在之候―「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」観劇感想とか考察とか

※刀ステのネタバレをバンバン行います 余談 当時多くの人に読んでいただき、未だに一日あたりのPVの最高記録を記録した記事からちょうど一年が経とうとしている。 kimotokanata.hatenablog.com 鑑賞したそのままのテンションで打鍵したため内容が荒くお恥ず…

未だ見ぬ明日へ――福岡市博物館特別展「侍」~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI」感想、是非審神者諸賢に見てほしい非「刀剣男士」たちを中心に。

余談 一年近く楽しみにしていた福岡市博物館「侍展」にとうとう行ってきた。 福岡市博物館は、筆者が妻と共に刀剣鑑賞という趣味に開眼した思い出深い場所である。 kimotokanata.hatenablog.com その場所にもののふの絢爛たる歴史が武具でもって縁取り、語ら…

否定され、しかし礎となった時代。九州国立博物館特別展 室町将軍ー戦乱と美の足利十五代ーを鑑賞した話。

特別展:室町将軍 - 戦乱と美の足利十五代 - 余談 相変わらず、刀剣乱舞に楽しませてもらっている。薩摩刀の実装......ずっと待ってます。 実際の刀剣においても機会を見つけては鑑賞させてもらっているのはこのブログにも綴っている通りだ。個人的には阿修…

最上大業物2/14工――「最上大業物 忠吉と肥前刀」が、いや佐賀県立博物館がとにかく素晴らしい話

余談 本当に書きたいことがたくさんあるのである。余裕があるものは後回しにしてしまいがちなのである。しかし光陰矢の如し、5月末に見に行った「最上大業物忠吉と肥前刀」がなんと本日までなのである。これはいかん。 何しろ大変に素晴らしい展示であり、…

令和の夜明けぜよ!――「文久土佐藩」始末記

余談 令和おめでとうございます。毎年五月は陛下たちの偉業に思いをはせる為に十連休でいいのでは? 筆者はそう思います。六月も十連休でいいと思います。世界中毎日誰もが十連休でいいと思います。 閑話休題。 さて記念すべき令和一発目の記事を書くにあた…

審神者就任四周年―筆者と陸奥守吉行たちの1460日

なんだかいかがわしいがバレ防止のつもりである。一体、誰っちゃんなんだ……。 余談 竜田「また引くことがあるかもしれないけど…それは別の竜田あたしじゃあないと思うこれがあたしなのさよならを言うあたしなのよ最後にさよならが言えて良かった…司令官 これ…

鏡は横にひび割れぬ―刀剣乱舞イベント「文久土佐藩」を迎えるにあたって

余談 相変わらず刀剣乱舞をちまちまとやっている。球集めは相性が良くなくて振わないのだが、今回の江戸城は先年初めて真剣に取り組み、どうにか南泉一文字くんを迎えられた思い出深いイベントであり、移動だったり宝箱開封である程度プレイヤーの裁量が効い…

刀剣男士の葛藤、その一つの帰結。あるいは映画刀剣乱舞でとうらぶに触れた人に「活撃刀剣乱舞 9話 元の主」を見てほしい話

余談 公開から二週間ほどたつが、未だに映画「刀剣乱舞」の熱冷めやらず、有り難いことに当ブログのもさすがに峠を越えた感があるが引き続き多くの方に見ていただいているようである。 前回筆者は映画「刀剣乱舞」を鑑賞し、小林靖子女史に興味を持たれた審…

刀剣乱舞と東映特撮の間には暴れん坊将軍がサンバしている、あるいは審神者諸賢にオーズTV版が厳しいなら劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダルを鑑賞してほしい話。

余談 前回の記事が余りに分不相応なアクセスを頂き大変驚いた。 筆者は前述したようにアラサーであり、その大半をモブとして過ごしてきた。これからもそうであろう。 日曜のやや遅い朝、おっ戦隊ものがやってる早起きしちゃったなあと思ったら既にそこそこい…

「とうらぶ」というコンテンツ及び小林靖子氏と同じ時代を生きる喜びについて、あるいは映画「刀剣乱舞」感想

余談 筆者はアラサー男性である。人並みに特撮を嗜み、ソシャゲを摘まんで暮らしてきた。 刀剣乱舞は薩摩サーバー開設の折からちびちびと参加しており、後発ながら筆者より大いに愛を誇る妻とともに遠方に刀を愛でたりイベントに参加したりなど新たな趣味も…

審神者諸賢、京都が遠ければ密林へ行こう。あるいは映画 日本刀 ~刀剣の世界~感想

今年の1月に筆者が撮影したへし切長谷部。撮り方に迷いが見られる。 導入 前回、地方オタクの悲哀を述べた。ことに現在筆者が日々臍を噛んでいるのはその際にも話題に挙げた「京のかたな展」である。めっちゃ行きたいのである。片っ端から友達に借りまくれば…

散りぬべき時知りてこそ、あるいは歌仙兼定鑑賞目的で行った熊本県立美術館が最高だった話

夫婦で「刀剣乱舞」ファンをやっていていいことというのは色々あるのだけれど、その一つに「遠出をするきっかけになる」というのがある。 我々二人はどちらとも基本的にはインドア派である。あんまり出歩くのは好きではないのである。ましてや、酷暑。余程の…

帰ろう、帰ればまた近侍に会えるから あるいは5/3刀剣乱舞宴奏会(刀オケ)福岡の感想

本格的なオーケストラアレンジを加えた「刀剣乱舞-ONLINE-」の楽曲を「和楽器」と「オーケストラ」で演奏 大迫力の生演奏の音が響き渡り四季を織りなす光に包まれる空間であなたの本丸が今、ここにいざ、『刀剣乱舞』宴奏会へ 刀剣乱舞 宴奏会 公式HPよりS席…

落第阿房列車その二 あるいは梅田をぐるぐる巡る冒険

余談 さて、明日になったので続きである。読者諸賢と我々の間には時差があるようである。もしくは、叙述トリックの可能性がある。手記が出てきた叙述トリックを疑えという新本格コトワザもあるほどだから(ない)いわんやブログをや。 はい。すみません。ま…

カナタガタリで刀を語る:続「刀剣乱舞 花丸」一話感想と福岡市博物館訪問

薩摩サーバーが実装された頃から不精な審神者をやっている。(まだレベル24) 妻の方は昔から一つのことをコツコツやる性格で、このゲームも例に漏れず筆者よりずっと後に始めたがレベル150くらいである。アニメは花丸、活劇共に二人とも全話見た。 西郷どん…