カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

いつの間にかkindleで買った本が1555冊になっていた話、あるいはコレクションタグをつけた電子書籍積読本265冊の魂の比重

余談

ブログを開設して五か月ほどが経った。ちょっとしたカップルであればなんとはなしに別れたりするくらいの時間が経ったが、有り難いことに継続できている。基本的には一日100PVほどで、いつの間にか累計で10000PVを超えていた。わーい。

相変わらず天才柳沢教授について書けていなくて、これはなんとかしなくてはいかんと思うのだが、しかし自分の気持ちに従って書くというのが趣味のいいところであるのでもう少し機運が高まるのを待ちたい。

相変わらずと言えば検索流入からはほとんどへうげもの、次いで封神演義、西郷どん、といった感じで、「へうげもの 最終回」で検索いただくとついにGoogleで一番最初に出てくるようになったみたいである。やったー。

やったーといえばページに大体3~5分くらいとどまっていただいているようで、即ち記事をちゃんと読んでいただけるということもとても嬉しい。

あんまり宣伝というか、営業というか、そういったことはしたくはないのだけれど、単純に見てくださる分母が増えれば、なにかしら刺さる方が出る可能性も上がると思うので、そういうところを考えた方がいいのかな、と思いつつ、多分あんまりしない(できない)。タイトルをちょっと考えたりするかもしれない。今回のタイトルも最初はあるいは以後のみであったのを付け足したりなどした。前回の記事を読んだ妻にも、「タイトルにまんばちゃん(山姥切国広のこと)を持って来ればお姉さま方がもっと見てくれたかもよ」と指摘してもらったりもした。SEO対策!

ともあれ今後ともよろしくお願いします。

本題

我いかにしてkindleを愛用するに至るか


2012/12/13より筆者はkindleの使用を開始した。kindlefire初代の購入と同時であった。当時筆者は広島から就職に伴い実家へ出戻っており、その際にいくらかの本を友人知人に譲る、あるいは古書店に引き取ってもらうなどして処分していた。愛着のある本との別れはつらい。また読書の醍醐味としてそれぞれ独立した本の一節が自分の脳のシナプスを通じて関連し、増幅するというものがあるが、本を手放してしまうとそのリンクが途切れてしまうという悲しさがある。(書棚にあっても探し出せなかったりすることも多々あるが)しかし実家も実家で本の収納限界に限界が迫っており、具体的に言うと筆者の部屋のドアの立て付けがビックリするくらい悪くなっていた。本の重量で傾いてしまったのである。加えて、弟二人がそれぞれ一人暮らしをするようになったため、今まではそれぞれの趣味の本を買ってシェアしていたが、それが物理的に難しくなった。これらの要素と、Amazonが安価なタブレットを出すというタイミングが重なり、電子書籍をメインに移行することにした。社会人になりクレジットカードを持ち、Amazonのワンクリック決済の悪魔的便利さに魅了されていた筆者は電子決済に対して抵抗が和らいでおり、それも背中を押したかもしれない。

導入してみると電子書籍は思った以上に便利であった。便利になり続けているといっていい。

やはり一番は重量がないこと。以前は今のように連休の時は枕元に続き物の漫画をドンと積んで読みふけり、その後えっちら後片付けをしていたものだが、その必要はなくなった。現在は巻の終り頃になると「次の巻をDL/購入しますか?」という気遣いまでしてくれる。どころか、関連書籍まで案内してくれる。恐ろしい。

次にクラウドであること。つまりは目の前に無限の書庫が広がっている訳であって、前述したようなあー前にこれあの本であーいうあれがあー、となったときにそのまま探して読むことが出来る。続き物の漫画でやりがちな「あ、一巻前だ」となったときの再び本棚まで戻るむなしさも感じなくてよいし、布団の中でふと別の本が読みたくなった時もいちいち本棚まで向かわなくてよい。特に冬はとても有り難い。また、旅先など以前はまずどの本を持っていくかが最大の懸案事項であったが、それも解消された。

またセールも有り難い。掘り出し物を探す楽しさもある。特にKADOKAWAは心配になるくらいの割引率を叩きだしてくれたりする。新古書店と違い、安くとも出版社、作者さんに還元されるところもいい。

他にも、kindleの場合文章にマーカーを引いてハイライトしたり、注釈を書けたり、自分がどの本のどこにハイライトを引いたか確認できたり、また他人が引いたところを確認できたりするのも電子書籍の面白さであると思う。

無論、最近もあったようにあくまでデータでありAmazonの方針でどうにもなってしまう点、電子書籍化されていない本も多いことなどデメリットもある。

筆者にとって最大のデメリットは積読の不可視化である。

電子の海にたたずむ1555冊の本、そして積読

恥ずかしながら紙書籍の頃から積読をすることはあった。が、紙書籍は物理的に厳然とそびえたっているため、筆者のような小心者はその圧に耐えられず、地道に崩していった。それでもなかなか崩れるスピードは緩やかであったが、段ボール二箱を超えたことはなかったはずである。

前述したように電子書籍を導入して五年半ほどが過ぎ、総数は1555冊になった。こんなにもと思うしこんなものかとも思う。漫画の続き物が多いので(例えば風雲児たちへうげもの蒼天航路だけで100冊を超えるわけである。他にもジョジョ7部、るろうに剣心、達人伝などそこそこの巻数のものがちょこちょこある)体感としてはもっと少ない。紙書籍であればこれほど持つことは出来なかったと思うので、この辺り本当に電子書籍様様である。紙書籍であれば購入を諦め、貯金が出来たのではないかと思う節もあるが、その場合は多分すでにある書籍を処分して置き場所を作ってどっちにしろ買っていたと思う。

が、1555冊すべてに目を通したかというと、恥ずかしながらそうではない。やはり積読本があるのである。電子書籍積読の恐ろしさは、沈黙の積読である点である。kindle、「この本まだ読んでないんですか」のアラームを早く実装してくれ、頼む。

ところで積読とはどうして発生するのであろうか。前提として読む時間はないのが一番なのだが、なれば他の本も読めない訳で、「読む本」と「積読される本」にはやはり曖昧であれ画された一線があるわけである。

積読される本」を本日筆者が恐々としながらカウントした結果、265冊に上った。全体の17%である。これらの本がどうして積読されたのか、考えてみたい。

・セールで安易にホイホイ買って積読

該当する筆者の積読本:ほぼすべて

最も大きな理由はこれである。電子書籍の値引き率は時としてすさまじいものがあり、半額どころか70%off、100円均一、はたまた期間限定無料まであったりする。これによって多少でも琴線に触れる要素があると、「いつか読むかもしれないから買っておこう、安いし」と免罪符となってしまって積読沼へ一冊、また一冊と本が沈み込んでいくのである。時々、おっこれいいじゃんとクリックした本に木本仮名太さんは○○年○○月○○日にこの本を購入しています」とヘルプが出て真顔になる。ということで以下の理由は大体、「セールで安かったので安易に買いはしたけれども」を枕詞としていると考えてもらって差し支えない。

・買った時点で一度完結してしまって積読

該当する筆者の積読本:「日本一やさしくて使える会計の本」「すぐわかるExceデータ集計&分析」など

世に言う「参考書を買った時点で勉強した気になって満足してしまう現象」に似ており、筆者の場合は所謂ビジネス本に多い。「こういった本を買うデキる俺」感に酔っていなかったかというと嘘になるかもしれない。日本一やさしくて使える会計の本を使う前に税理士事務所は退所したし、すぐわかるようになる前にExcelのバージョンは変わってしまった。何とももったいない。

作者買いして積読

該当する筆者の積読本:「昼のセント酒」「キャプテン・サンダーボルト」「バカ男子」など

前述したようにkindleは読後に関連書籍を勧めてくれる。この作者さんは信頼しているので抑えておこう、と購入するが、優先順位の高い他の本を優先してしまってそのままになってしまうケースや、漫画家さんのエッセイが漫画メインかと思ったら思いのほか文章が多くて読書のギアを変えるのに失敗してしまっていったん中断してそのままになってしまったりすることがままある。

・表紙買いして積読

該当する筆者の積読本:「北海道室蘭市本町一丁目四十六番地」「缶詰博士が選ぶレジェンド缶詰」「地図入門」など

これも購入時が瞬間最大風速になってしまうケースで、この表紙を自分のクラウドに持っておきたい、という気持ちが先走り自分の読書状態を考慮していないため後回しになってしまうケースが多い。

・ジャンル買いして積読

該当する筆者の積読本:「地図で読む幕末・維新」「司馬遼太郎が描かなかった幕末」「図解日本史」など

自分の好きなジャンルであるからとりあえず抑えておこう、後から思い出せないともやもやするし、と先回りして購入した結果なかなか「その時」が来ないケース。まれに本当に訪れて当時の筆者、よくやったぞ、ということもあるにはある。

・ミーハーで積読

該当する筆者の積読本:「天地明察」「とんび」「64」など

ドラマ化などで話題の作品を抑えておこうと思って購入するも読みなれない作者さんであったりしてちょっとかじってそのままになってしまうケース。このケースで購入してみたが読むと面白くその後も購読を続けているのが「半沢直樹」シリーズである。

・ボリュームがすごくて積読

該当する筆者の積読本:「合本 世に棲む日日」「合本 三国志」「金田一耕助ファイル 全22冊合本」など

もともとが文庫本で4~22冊あり、そのボリュームのため途中で別の本を読み始め、そのままになってしまったケース。

・タイトル買いして積読

該当する筆者の積読本:「へんな死にぎわ」「焼肉のことばかり考えてる人が考えてること」「私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか」など

そのままずばりタイトルにぐっときて購入しそのままになってしまったケース。普段の読書傾向と異なるので読む気持ちを作る前に読みやすい本を読んでしまい積読に。

大体こんな感じであろうか。一応述べておくが、一切は積読してしまった筆者の責任であり、各積読本に関しては誠に申し訳ない気持ちでいっぱいである。

積読を可視化し、片付けよう

ということで積読を消化しようと考えるに至った。いや常日頃考えてはいるのだがいよいよ実行することにしたのである。まずは散々述べた通り電子書籍積読本はぱっと把握できないものであるから、それを可視化することを考えた。

幸い、kindleにはコレクションという機能があり、これによって本を分類することが出来る。(フォルダ分けやタグ付けようなものと考えていただければよい。一つの本に複数設定が出来る。)AmazonのPCサイトより、「コンテンツと端末の管理」から積読本を選択、コレクション「つんどく」に積読本の一切を指定した。合わせてコレクション「既読」も作成し、読み終えた積読本はこちらに移すことにした。

今後は定期的に進捗状況をブログでも報告することにし、レコーディングダイエット的な効果を期待したいところである。減っている様子がなかったらお叱りください。

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追記

積読本は265冊と書いたがスマンありゃ嘘だった、文春がこのタイミングで50%還元セールなんてするもんだから……

追加された積読本:「帳簿の世界史」「昭和史の10大事件」「よちよち文藝部」「昭和芸人 七人の最期」「歴史を歩く、文学をゆく」

がんばります。