カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

君は誰と幸せなあくびをしますか、あるいはアニメ ゴールデンカムイ第六話までの感想

余談

ゴールデンカムイに夫婦でハマっている。単純なもので、自分が好きなものを妻が好きだととても嬉しい。

単行本13巻時点での筆者の好きなキャラクターベスト3は

谷垣一等卒

鶴見中尉

尾形上等兵であり、

妻は、

尾形上等兵

鯉登少尉

杉元であるとのことだった。わかりやすい。

ゴールデンカムイに夫婦でハマってよかったこと

・共通の話題が増える

・食材への感謝がより深まった

ゴールデンカムイに夫婦でハマって困ったこと

・北海道に行きたくなる

・肉をヒンナしたくなる

ということで、近所のお肉屋さん「やまさき」に肉の盛り合わせを食べに行った。本日は博多和牛でお薦めの食べ方はレアということで完全にヒンナ案件である。


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妻「クラシタってさあ…倉下とか……みょうj」

筆者「違うから! 部位だから!(ロースの首に近い部位)ちょっと思ったけど」

妻「カタシンとかさ…そういうあだ名ありそう……」

筆者「カタオカシンタロウとかいそうだけどやめてね!」

(全国のクラシタさんとカタオカシンタロウさんに深くお詫び申し上げます)

因みにコサンカクが筆者的には一押しの部位であった。

良い肉は腹にたまる。食後は南北融和を願って冷麺を食べ、大満足でお店を後にした。


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妻「韓国に行ったときも冷麺に梨入ってたな~向こうはね、ユッケの下が一面梨だったりするんだよ~」

筆者「へ~……。あ、これ林檎だ」

妻「……」

筆者「多分季節で違うんだよ。知らんけれども」

本題

そういうことで、ゴールデンカムイアニメ版を見ることにしたのが先週のことである。携帯を機種変更した際に契約したFODはかつては「古畑任三郎」を、先だっては、「おっきいこんのすけの刀剣散歩」を我々に提供してくれたが、しかし月々千円弱はちょっと重いかな……と思った頃に今度はゴールデンカムイを独占配信などしてくれるので油断ならない。当地ではBS11での放送よりFODの配信開始の方が早いので、今後もFODで見ることになると思う。筆者のスマホからdTVを媒介にして(ミラキャストを使っている)居間のテレビで見る、という手法を使っている。自分のコンテンツは一切顧みられず、FODを見るための踏み台にされるdTVの心境やいかに。おっと思うものは大体かぶっているんだよな他の配信サービスと……頑張れdTV。

我々夫婦としては覇穹 封神演義を視聴しているわけであるが、前期はまだ「続・刀剣乱舞 花丸」があったため何とか相殺できていたダメージも事ここに及んでいよいよ限界、筆者は最早魂魄すら消滅しました……何とも恐ろしいアニメです……してしまうギリギリのところであった。前期、クソアニメと湧いたアニメがあったが、当時ですら「金曜日の夜十時にアベマを見てください、本当の糞アニメってやつをお目にかけますよ」といった状況であった覇穹 封神演義はGWを過ぎて完全に蒼井翔太案件と化していた。蒼井翔太召還は無理かもしれない……覇穹 封神演義を救うことは無理かもしれない……でもせめて視聴している我々の精神は何とか守ってくれ……! そういった手前勝手な願いに見事応えてくれたのが「TVアニメ版 ゴールデンカムイ」であり、不死身の杉元一行であった(すぎもとかずゆきではない)

筆者はどうして忘れていたのだろう……自分の好きな漫画がアニメ化するということは、声がついて動くということはとても素敵なことだということを。

主演陣は勿論、CV.中田譲治氏の土方歳三、CV.大塚芳忠氏の鶴見中尉など漫画を読んでいたときどういう声のつもりで読んでいたか思い出せないくらいのハマリ具合。ああ、後生だから聞きたい鶴見中尉の「ん猫ちゃん猫ちゃん!」が!

しかし何と言ってもCV.大塚明夫氏の二瓶鉄造は正にキャラクターに命を猛烈に吹き込んだといって過言ではない最高のキャスティングであった。もともと二瓶は「身もだえするほど濃厚なキャラクター」の更に序盤の最右翼でその後の方向性を決定づけたような素晴らしいキャラクターであったが、大塚明夫氏が声をあてることでその発言の一つ一つが深く染み入り、説得力を持ってしまう。

五発あれば五回勝負できると勘違いする

一発だから腹が据わるのだ

――二瓶鉄造(テレビアニメ版ゴールデンカムイ第五話「駆ける」より引用)

こんなことを「確かに良い銃だ だがその装飾(エングレーヴ)は何の戦略的有効性(タクティカルアドバンテージ)もない」と言い放ちそうな声で言われてしまったらなるほど……と視聴者は頷かざるを得ないのである。「猟師の魂が勃起する!」と断言されてしまうとああ性欲を持て余しているんだななるほど……それはするだろうななんてったってホロケウカムイだもの……。と納得してしまう。雪原響く狼の遠吠えなんて完全にMGS

そういえば、かの伝説の傭兵シリーズではCV.若本規夫氏のボスキャラクターが演説を攻撃手段にする、というものがあり、当時筆者はその説得力に慄いたものである。確かにあの声で演説されたら、気持ちが傾きそうであると。かように声の力というのは素晴らしく、盾にも剣にも勝る強さがある。

深夜アニメの難しさ、確かに止め画が多いが(この辺り活劇の多い土方組は割を食うことが多そうで残念である)それも「ニヘイゴハン」では効果的に生かされていたし、CGの動物は確かに最初面くらったが、その異質さ、本来この世のものではない「カムイ」であることを表現していると考えるとその違和感がかえって味となる。

はじめは変顔についても控えめであったが最新話ではかなり思い切って来たし、脳みそ食も普通に鹿の脳みそが出ていてスタッフがだいぶ踏み込んできているなというのを感じる。細かいところだが原作で「よくやった! 駄犬」であるところが「よくやった! 湯たんぽ!」となっている辺りも愛を感じる。

でも、「ヒンッ!」のシーンはすごくよかったのだがその前の杉元の台詞は原作通りの構図でやってほしかったかな……と思うが。

アニメがどこまでやるか分からないが、キャラクターを見るに勃起継承はしてくれるのかな……? と思うので楽しみに待ちたい。カネモチの話も観たい。

蛇足:妻が尾形上等兵が好きすぎて正直しんどい

・あっ完全に読者に「モブ第七師団第一号か……」と思われていた頃の尾形だ!

・罠に驚いて完全にキャラ崩壊している尾形(笑)黒歴史(笑)

・腕ぷらーん尾形がカットされている(怒)

・顔パンパン尾形(笑) 何故か二回も出てくる顔ぱんぱん尾形(笑)