カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

少女たちよ、夜明け前が一番暗い。あるいはPRODUCE48最新話までの感想と最終デビューメンバー12人のガチ予想

余談

ミーハーであるので「PRODUCE48」夫婦で韓国料理をちょこちょこ食べている。いや、以前から食べてはいるのだが。(妻は時々チヂミを作ってくれたりする)明らかに頻度は増した。

特に「嗚呼、おっぱちゃん」(店名)さんのカムジャタン(上記写真)がとてもおいしい。〆はポックムパムがおすすめである。冬には牡蠣を用いた鍋もあるということで今から楽しみ。日置市にもおいしい韓国料理屋さんがあるということで是非行ってみたいと思う。

本題


[ENG sub] PRODUCE48 [최초공개] 프로듀스48_내꺼야(PICK ME) Performance 180615 EP.0

「PRODUCE48」が始まって早くも二か月が過ぎた。厳しいレッスン、容赦ない順位格差、思うようにならない選曲、意外な伏兵、埋もれていた才能の発揮、国境を越えた友情……彩り豊かな群像劇を経て上記の96名の少女たちは今、30名にまで減り、そして来週は20名に、今月末には最終の12名が決まる。

ということで、最終12名を考えてみた。作成はProduce 48 Rankerを利用させていただいた。君も自分だけの最強デビューメンバーをつくろう!

 

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※王冠マークがついているメンバーは前回中間発表でデビュー圏内(12位以内であったメンバー)

1位予想:チャン・ウォニョンさん


PRODUCE48 [48스페셜] 스타쉽 - 장원영 l 당신의 소녀에게 투표하세요 180810 EP.9

 

筆者が予想する最終1位はチャン・ウォニョンさん。2004年生まれというから14歳のジャイアントベイビー(番組談)である。番組最年少。14歳というのは韓国は数え年で年齢を数えるからであって、実際は誕生日をまだ迎えていないから13歳ともいう。恐ろしい話である。最初期から注目されており、常に高い順位をキープ。中間発表では見事1位の座を獲得した。即ち筆者はウォニョンさんの「逃げ切り」を予想していることになる。ここがリアルタイム・サバイバルレースの残酷かつ面白いところでもあるのだが、前回の中間1位直後、ウォニョンさんの順位は急落しており、現在は首位陥落している。追うものの方が追われるものより強い、の典型を受けているといえよう。

 


[ENG sub] PRODUCE48 [4회] ′이런 게 바로 상큼′ 믹스주스ㅣI.O.I ♬너무너무너무_1조 @그룹 배틀 180706 EP.4

年若く、練習生期間も1年2か月と短い彼女だが、筆者としては上記「very very very」にて完全に撃ち抜かれてしまった。目線の使い方、体の動かし方、完全に「カワイイの天才」である。このグループ自体がある種アベンジャーズ的なドリームチームであり(30/96に全員残っていることからもその凄さがうかがえよう)それらを従えながら彼女以外にセンターはつとまるまい、と誰もを納得させたであろう素晴らしいパフォーマンスであった。


PRODUCE48 [풀버전] In to youㅣAriana Grande ♬Side To Side @포지션 평가 180727 EP.7

カワイさの極致を演出したと思えば次はセクシー路線でも遜色ない動きを見せるというそのいい意味での振れ幅の大きさも大きな魅力である。他の演者がパフォーマンス中など、結構そのマネをしていたりしてそれもまたカワイイである。

PRODUCEシリーズのコンセプトとしてはやはり頂点には他の色のついていない練習生が立ってほしい、という思いも込めて、彼女を1位に予想する。面白いのは、最終話は生放送の予定なのだが、彼女が年若いので法律に抵触するため、放送時間の変更が検討されている件である。番組編成を変えさせるほどの人気という訳だ。

他デビューメンバー予想

正直な話、1位予想以外は「このメンバーは入るだろう……」という予想が精一杯で、上図の順位はそれほど根拠はない。ただ、大体の雰囲気としてあれくらいの配置になるのではないか、とは思っている。特に2位の矢吹奈子さんに関しては、ほぼそうなるだろう、と考えている。少なくとも日本勢では彼女が一番ではないか。


[ENG sub] PRODUCE48 [단독/3회] '귀요미 어벤져스' 자이언트 베이비ㅣ여자친구 ♬귀를 기울이면_2조 @그룹 배틀 180629 EP.3

クラス選抜で始め最下位のFクラスに(ところで彼女のクラス評価動画は見当たらないのだけどやはりとなりのバナナはNGだったのだろうか)なりながら、その後の映像評価でAクラスへとのし上がった彼女はその勢いのままにグループバトルで超高音の伸びのある歌声を堂々と披露して圧勝、中間発表でも1位争いを繰り広げるなどその存在感は大きい。このままいけば上位入賞は間違いないと思うが、HKTのこれからの要である彼女をある意味この企画に縛り付けてしまう=HKT及び48グループとしての活動が制限されてしまうことを投票する国民プロデューサー諸賢がどのように考えるか? ということが意外と分水嶺となるかもしれない。海外にもファンが多いという指原莉乃さんの薫陶を受けた彼女に対して「指原ファン票」が与えられるのか? というのも注目であろう。

 竹内美宥さん、イ・ガウンさん、クォン・ウンビさん、宮崎美穂さんは全員5年以上のキャリアがあり、パフォーマンスが安定していることから選んだ。アイドルの投票ごとにおいてランクインするための一つの指標は身もふたもないことを言ってしまえば「かわいそう」かどうかである。「報われてほしい」という思いでもある。日本ではしばしば判官びいきともいわれるあの感情が、ことアイドルに関してはとても強く作用するというのはブラックビスケッツVSポケットビスケッツの昔から明らかである。

竹内さんはAKB黄金期に第9期として加入した。同期にはAKBの「顔」の一人として知られた卒業生の島崎遥香さんや、SKE48へ移籍、今年の総選挙では自身最高の8位にランクインした大場美奈さん、現総監督の横山由依さんなどがいる。昇格時は当時の正規メンバーの最年少で、奇しくもウォニョンさんと同い年の時であった。華々しい同期に比べ、彼女のアイドル人生は順風満帆であったとは言い難い。第2回から参加している総選挙はすべて圏外。劇場公演もスタメンでない時期もあった。大学進学後は露出も減り、花道を歩く同期や後輩と比べられたり、ネガティヴな発言をまとめサイトに悪意ある取り上げ方をされたりとつらい日々が続いた。もしかしたら今回の参加で「まだ卒業してなかったのか」と思ったアイドルファンもいたかもしれない。PRODUCE48でようやく彼女は「見つかった」。その歌唱力と、キャリアを重ねていたものだからこそできる粘り強さで。彼女は前述の所謂「干され」期間の間何もしなかったのか?――そうではなかった。彼女は4年前からこつこつと、自分のチャンネルで「歌ってみた」動画をアップロードしていたのだった。PRODUCE48は筆者がさっきからべたべた貼りつけているように公式で動画をどんどん上げる。「この歌が上手い彼女は誰?」そう思って国民プロデューサー諸賢が検索すると、過去の素晴らしい歌唱がぞくぞくと出てきて、ますますその歌声のとりこになってしまうという訳だ。それはアリとキリギリスのような鮮やかな逆転劇だった。かつて彼女が師事していた、高橋みなみさんの「努力は必ず報われる」を身をもって証明したと言える。筆者は考える。彼女がグループバトルで歌った「ハイテンション」は同期・島崎遥香さんの卒業曲である。彼女はその選抜には選ばれていない。異国の地でそれをディーバよろしく歌い上げた時彼女は何を思ったのだろう。そんな彼女も第2回中間発表ではギリギリの30位。しかし最新放送では4位まで大躍進した。前述した「かわいそう」票が火を噴いたわけである。(我が家ではこういった現象を「かわいそうベネフィット」と呼ぶ)しかしこれによって他陣営が火がつくわけで、このままは難しいかもしれないがデビュー圏内はキープするだろう……というのが筆者の見方である。

イ・ガウンさんは筆者でも知っている韓国のグループ「アフタースクール」の元(?)メンバー。アイドルの華ともいえる10代後半~20代前半を飼い殺しにされてしまったというド級のストーリー、「かわいそう」と勿論抜群のルックスとパフォーマンス、日本語会話も含めたコミュニケーション能力を引っ提げて参戦し、初回の中間発表では第1位となった。ここでさらに家庭環境が複雑ということでストーリーが分厚さを増した。勿論、パフォーマンスも頭一つ抜けていた。ところが第2回のウォニョンさんがそうであったように、やはり追う者たちに追い上げを食らい順位を落としている。ファンたちの油断もあったのかもしれない。しかし竹内さんの歌声がそうであるように、ガウンさんの存在は誕生するであるグループには必ずいてほしい重要なものだ。国民プロデューサー諸賢がその気持ちと自分の推しへの気持ちをどう調整するか、という問題になって来るであろう。

クォン・ウンビさんもかつて別名義でデビューしたものの挫折した経歴を持ついわばサバイバーである。当初から同じ事務所のメンバーの精神的支柱となっており、投票でも常に上位をキープしている。その後もたびたび自分よりチームを優先する姿勢が出ており、前提としての高いレベルでバランスの取れた実力があることからも「報われてほしい」「チームを支えてほしい」という票が彼女をデビューまで守り続けてくれるのではないだろうか。

宮崎美穂さんについては正しく黄金期の「次世代エース」。しかし、その「黄金期」にうまく乗り切れず、次々と現れる新たなる次世代エースの背中を追うことが多かったように思う。かつては篠田麻里子さんをはじめとするメンバーに歯に衣着せぬ物言いで噛みついて場を盛り上げていた、そんな末っ子狂犬キャラも月日の経つのは恐ろしく、今回は最年長での参戦である。キャリアも一番あるのではないだろうか。彼女もまた継続の人であった。韓国が大好きなのである。アイドルファン、特にネット上での声が大きい人々は外国への偏見がある人々も少なくなく、そういった層に何度も叩かれても彼女はその「好き」をぶれさせなかった。その結果韓国側練習生と日本側練習生とのコミュニケーションの柱になったり、韓国語の楽曲の歌唱でも持ち前の歌声を損なわずアピールが出来た。その結果か、韓国国内でしか投票できないこの投票において最新順位では3位を叩きだした。まさに「好きを仕事にした」のである。多国籍グループになるとき、コミュニケーションは何より大切である。また、第2回中間発表の直前まで練習していたチームは彼女以外全員脱落した。編集がとやかく言われるこの番組であるが、みんなでワイワイとしていたのにすっと消えて宮崎さん一人レッスンルームに取り残される構図は多くの「かわいそうベネフィット」を獲得したに違いない。未見の読者諸賢にわかるように国民的漫画ワンピースで例えて言えばブルックのビンクスの酒のシーンのごときギャップであった。また、同チームのメンバーのファンたちが援護してくれる可能性もある。これらによってデビュー圏内に入ると信じたい。

なんと4,500字を超えてしまったので打鍵を急ぐ。アン・ユジンさんについてはやはり高いところで全ての能力が安定していること、既に固定ファンがついていることから余程しくじらなければデビューできるだろう、と考える。性質も被らないし、ラッパーとして安定しているメンバーが必要であろう。が、こういった「正統派」がなぎ倒されるのがこういった投票の面白さであり恐ろしさであるのだが……。他のメンバーと比べると国民プロデューサーに訴える「ストーリー」がやや弱いか。

宮脇咲良さんについても同郷であるしファンであるので応援しているが、やはり現状はそれまでに築き上げた地位がかえって足を引っ張ってしまっている。「追われる側」「ジャイアントキリング(される側)」になってしまっているので不利は否めない。番組自体、そして本人はこの番組を彼女の成長ストーリーとしたいというのは伝わってくるが、そういった「メインストーリー」に反発したくなるのがオタク根性というものなのである。デビューは出来るであろうが、高い順位は難しいかもしれない。

戻って本田仁美さんはチーム8出身のダンスメン。その振りの学習の早さはダンスに定評のある韓国練習生やトレーナーの先生方も驚嘆させた。AKBグループの次世代の潮流として、日本もカワイイだけでなくしっかり技術も伴っているんだぞという証明として、是非ランクインして頂きたい。今年の総選挙で初ランクインしたことが追い風になるといいと思う。

カン・ヘウォンさんは円が灰色=今回予想メンバー唯一のFランク出身。目を引くルックスからお出しされる残念な歌声(と、ダンス)は第1回を鑑賞した我々に「韓国人練習生だからって皆パーフェクトなわけではないんだな」と感じさせてくれた。が、中間発表を経て現在も高順位をマークしている。何故か。それは勿論そのルックスと、もう一つこういった投票ものでランクインするためのポテンシャルを彼女が秘めているからである。それは「俺(私)が見守ってあげなくちゃ……」という気持ちにさせるキャラクターであること、言ってしまえばポンコツであること。そしてやるときはやるギャップを秘めていること。


[ENG sub] PRODUCE48 [4회] ′희망이 보이는 것 같아요′ SNACKㅣ블랙핑크 ♬붐바야_2조 @그룹 배틀 180706 EP.4

彼女をはじめポンコツキャラクターがそろった「ボンバイヤ」2組は実力では完敗している1組に投票で勝利した。「応援したくなる」のは2組であったからであろう。「俺(私)がいなくても大丈夫だな……」と思わせてしまうのはアイドルとしての敗北に等しい。そうした意味で、ヘウォンさんは勝ち続けている。その度に技術や、国を超えた友情を獲得してどんどんとレベルアップしながら。このままいけば上位に食い込めることであろう。

チェ・イェナさんについてはムードメーカーであり、他メンバーにはない一種独特の愛嬌とパフォーマンスのギャップが筆者をひきつけてやまない。日本の歌番組とかでその愛嬌を存分に発揮してもらいたいな……というかそういうのに対応できるキャラクターって貴重だよな……と思ってデビューメンバーに入れた。是非残ってほしい。

ワン・イーレンさんに至ってはもう絶対に落としてはダメだろこのビジュアル……と思っているのだがどうも順位が振るわない(確かに手持ちの武器は少ないように感じるが……)が国民プロデューサー諸賢の良心を信じてデビューメンバーに入れた。全然知らない層が知るきっかけ、入り口となるポテンシャルがあるルックスであると思う。

果たして結果がどうなるか。そもそも今回選出した12人は20人への選抜を全員乗り越えられるのか。導火線に火をつけた気持ちで待ちたい。