カナタガタリ

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吸血鬼の花嫁――IZ*ONE新曲「Vampire(ヴァンパイア)」MV考察、Mステ&Abema特番感想

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余談

昨日、IZ*ONE(以下アイズワンと表記する)新曲「Vampire(ヴァンパイア/バンパイア)」のMVが解禁、Mステにてパフォーマンスを披露、AbemaTVでは特番が放送された。


IZ*ONE (아이즈원) - 'Vampire' MV

 

abema.tv

前回、マリンメッセ福岡で十二人十二色の美で打ちのめされた後、暫くはその解像度に現実がついてこれずピンボケしたまま、早一週間が過ぎようとしている。

 

MVは休憩時間に見た。あまり音を立てるのもと思い、ミュートで聴いた。

その美しさはやはり圧倒的であり、重厚さに個々が負けていない。

特に最後のそれぞれの吸血鬼カットに筆者のハートはもうメロメロ、午後の業務は不可能かに思えた。

車内に移り、音声を出してみて正気に戻った。

決して悪い曲ではないのだが何だろうか、公演曲的というか、連なる曲たちの中にあれば非常に素晴らしいのだがこの部分だけ切り取ってシングルとするにはやはり少しパワー不足を感じてしまった。

多分、日本曲は狙ってチープに作っているとは思うが、それにしても、である。

令和にもなって「ヴァーンパイア(チャチャン♪)」なんてされても困るのである。

 


私立恵比寿中学 『禁断のカルマ』

大体似た様なテーマならエビ中諸賢が「禁断のカルマ」で大分昔に通過しているのである。

といっても「ブエノスアイレス」の時のように何度も聞くとメロディはやはり耳に残ってくるのだが歌詞は……秋元康氏に「好きになっちゃうだろう?」や「夢を見ている間」レベルの歌詞を求めるのは筆者は決して贅沢だとは思わない。次回を期待したい。

あと、日本曲は毎回カップリングが豊作なのでそこも楽しみである。

 

本題

アイズワンのMVはいつも、なかなか考察がはかどって楽しい。

AbemaTVの特番での宮脇咲良さんの発言によると、今回のMVは宮脇咲良さん扮する吸血鬼によってメンバーが次々吸血鬼となっていく……というストーリーのようである。

これを踏まえて考察と、気が早いが次の曲のセンター予想をしてみたい。

次々と……ということだが、少なくともMV開始時点でチャン・ウォニョンさんは宮脇咲良さん=吸血鬼側のようである。また、今回ずっとIZONECHUで梅干を食べさせられたときみたいな顔で気の毒だったチョ・ユリさんも冒頭から不安な顔なので、既に吸血鬼の浸食が始まっている可能性が高い。

MV中で第一に犠牲になるのは今回も16歳のする(お誕生日おめでとうございます)表情ではない妖艶な表情を冒頭から見せてくれるアン・ユジンさんである。複数の鏡に映る自分にうっとりするようなそぶりを見せる彼女は、しかし吸血鬼の鏡に映らないという特性によって魔の手が忍び寄ることに気が付かない。再びの接近の後、画面は暗転する。

ここを筆者は何度も確認するのだが(ちなみにYouTubeは歯車マークの設定ボタンを押すことにより再生速度を0.25倍にまで落とすことができる)、この影が誰なのか確認できない。宮脇咲良さんのマントのようにも見えるが、そうでないようにも思える。

次の犠牲者はセクシーキュートの代名詞であることを今回も証明してくれたチェ・イェナさんである。ダンス開始冒頭は完全にイェナさんが制圧したと言っていい。イェナさんを襲ったのは画面をスローにしてみると、髪型から判断してウォニョンさんか、後述するがチェヨンさんだと思われる。

今回ダンスブーストが控えめな煽りを完全に受けてしまっているイ・チェヨンさんは既に吸血鬼になっているものと思われる。というのもただそこにある完全なる美、カン・ヘウォンさんとチョ・イェナさんとの3ショットで一人だけ黒衣装だからで、これは「このメンバーは既に吸血鬼ですよ」という製作者からのメッセージだと筆者は考えるからである。

そう考えるとヘウォンさんとイェナさんはチェヨンさんに噛まれてしまったのかもしれない。

元々のかわいらしさに甘んじず、金髪が文句なしに似合うスタイルに自分を進化させた本田仁美さんがクラゲを弄んでいるとき、ヒトデを思わせるウォニョンさんの手袋がぬっと出現するシーンには肝を冷やされた。

そしてウォニョンさんの目…ぞっとする美しさだ。

先程のイェナさんの件からも基本的には咲良さんは手を下さず、ウォニョンさんやチェヨンさんなど、いわば配下が暗躍しているのでは、と推測ができる。そこから帰納法的に、ユジンさんを襲ったのもウォニョンさんではないか、とやや強引かもしれないが筆者は予想しておく。

続いては「loving」の時の笑顔が可愛すぎて心臓に悪いキム・ミンジュさんであるが、筆者はこのシーンが個人的には一番好きである。恐らくは何かの戯れ――窓の外の満月を映そうとしたのかもしれない――でコンパクトのミラーを向けるミンジュさんは、そこにダンス時に髪の毛まで自在に操る能力を得たクォン・ウンビさんが映っていない=彼女が吸血鬼であることに気づく。その間と表情の変化、ウンビさんのばれたら仕方ないわ、と言わんばかりの表情とその後の窓の外を見つめる視線。音声はないが濃密な緊張感のある描写が白眉である。

そうして相変わらずの妖精ぶりだがやはり分量が少なく思えてしまう矢吹奈子さんとユリさんが吸血鬼になりつつあり、自らも姿が映らなくなった=吸血鬼となったユジンさんが激昂して鏡を叩き割る。

そんな中、悪美女の頂点にとうとう立ったと思われるとんでもない表情を今回も見せてくれたキム・チェウォンさんはバスタブに水を満たし、そして身投げをするように沈んでいく。(これが比喩なのかイメージなのかはよくわからないが)

筆者はチェウォンさんは最初に噛まれ、最後に吸血鬼になったのではないか、と考える。

何故バスタブにいたのか。吸血鬼は流水に近づけないというルールがある(ただ、浴槽程度なら関係ないという話も聞くが)いわば結界としてバスタブを機能させていたのではないか。

しかし、MVの最初から既に吸血鬼化は進行しており、メイクで誤魔化すものの限界が来て、自ら死を選んだがその途中でついに吸血鬼として覚醒したのではないだろうか。

流水の中でも覚醒できるほど強力な吸血鬼。

即ち上位の吸血鬼(ヴァンパイア・ロード)と見られる咲良さんから直接吸血された、恐らくウォニョンさん以外で唯一のメンバーなのではないか?

そしてそれは、チェウォンさんが次回センターとして「覚醒」することの暗示なのではないか?

我ながら妄想が過ぎるかもしれないが、筆者はそのように考えるのである。

当たっていたら嬉しいし、そうでなくともただ美を愛でるだけで幸福指数が最大値になるのでやはりアイズワンは素晴らしい。

Mステ感想

柏木さんとウォニョンさんのやり取り、そして宮脇さんの名アシストが良かった。同郷として柏木さん・宮脇さんのトークがあればなおうれしかったが。

パフォーマンスにおいては終盤のチェウォンさんが凄まじかった。チェヨンさんはマイクを落としてしまったらしいが全く気付かなかった。さすがのプロフェッショナルである。

AbemaTV特番感想

時間が遅いからかフルメンバー(未成年が出演していない)でないのは残念だったが、移動まで生放送というのは新鮮でよかった。塚地さんが頑張って繋いでくれて有り難い。

アイズワンメールも半年ほどが経ち、それぞれが個性的に進化しているようで何よりである。

もとより仲がいいのもあるのだろうが、咲良さんが前述のマイクミスを気にしている様子のチェヨンさんのフォローにいろいろ話を振っていたのが印象的だった。

もう一度くらいフルメンバーでAbemaTV特番やって欲しい。