カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

煎じ詰めれば千字になるか・金神編

ゴールデンカムイ最終回のネタバレがあります

またまたこんな時間(22:53)である。連載8年、ゴールデンカムイが完結した。筆者と妻は4年前からハマったので大体半分の旅路を共にしたことになる。あの頃は網走監獄から後の方が長くなるなんて思ってもいませんでしたね。

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結構書いたなあ。二年も間が空いてしまったのは、キロちゃんの件が自分でも思いのほか響いたのだろうと思う。それまでだって殺しあったりしていたのだが、あそこで決定的に、ああ、もうあの頃には戻れないんだ、と思い知らされてしまったのだと思う。

また、物語の展開自体も、それまでより筋が見えるというか、そのレールに沿って人物たちが走らされている感じが濃く感じられるようになって、筆者の中での最高潮は少し落ち着きを迎えたのだった。

とはいえ終盤の勢いはやはりすさまじく、毎週が待ち遠しかった。長い長い争奪戦で、愛しき人物たちが一人また一人と脱落していく中で筆者の心を大きく動かしたのは尾形であった。あんなにも尾形な結末があるだろうか。

彼の論理は明確なはずだった。撃つ。何かを得る。しかし本当は、撃つたびに失っていくばかりだったのだ。かくして尾形の「愛されなかった子・尾形百之助立身出世物語」という尾形ロールプレイングゲームはエンディングを迎える。それはグッドエンディングなのか、バッドエンディングなのかは誰にもわからない。

鶴見中尉は月島軍曹か鯉登少尉に殺されるとばかり思っていた。遺骨と権利書を天秤にかけた時、彼に憑いたゴールデンカムイは権利書を選ばせた。が、その時に見せた顔は。まぎれもなく長谷川幸一のものだった。

筆者も人の親になって気になるのは、野田先生が連載中お子さんがお生まれになって、それが作品の展開にどう影響を与えたのか……ということだったりする。恐らく、確実に影響は受けて居ると思うのだが……。

そのゴールデンカムイの一撃を受ける杉元佐一。ひるむアシリパに彼は心配するなとばかりに声をかける。

「俺は不死身の杉元だ……」

今まで己を鼓舞するための言葉が、人をいたわるための言葉になった瞬間である。

そして――最終話。

ジョジョ二部のような、金色のガッシュ!最終回のような、龍が如く0のような。親しんだ人々の横にナレーションでその後が端的につづられる最終回はいい最終回である。ただしそれは、その物語の重力から、少しずつ引き離される感覚もあり、いつも寂しい。

鯉登少尉は最後の第七師団長ということでやはり鯉登行一がモデルだったのだなあと思った。ところで史実の第七師団は太平洋戦争中一部がアッツ島へと進軍し、その際は鯉登パパが乗艦していた「電(いなずま)」も部隊にいたというが、あの世界の電はあのあとどうなったんだろうか。

とかしみじみしていたら……この国では「国王様万歳」のことを「オマエシライシダロ」と言うのです。嘘だけど。

単行本が出たら改めてまた総括した感想を書きたい。

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魔術師よりも怖いものーー「金田一少年の事件簿『学園七不思議殺人事件』」ネタバレ感想

ドラマ金田一少年の事件簿(堂本版及び道枝版)ネタバレがあります。原作学園七不思議殺人事件のネタバレもあります。

 

金田一少年の事件簿。幼稚園児時代に出会った筆者にとって、恐ろしくも魅惑的な赤い夢の導き手となったその作品から筆者のミステリ好きは始まったと言っていい。

今般、5代目の映像化にして初のリメイク、「学園七不思議殺人事件」を視聴したので端的に感想を述べたい。

学園七不思議殺人事件。ミステリ研究会がテーマとして扱う学校の七不思議には全て知ると放課後の魔術師に呪い殺されるという曰くがあった。その通り、七不思議に深入りしたミステリ研究会の部員たちは次々と惨禍に見舞われていく……。

令和の世において一つ間違えばチープになるオカルトな雰囲気づくりは舞台設定の確かさもあり、かなりいい感じだったのではないかと思える。

一方、ストーリーはやはり駆け足が目立つ印象を受けた。それでも1時間半と言う時間を感じさせない圧倒的なストーリーテリングであったが。やはりおなじみのSEやBGMが聞こえると胸の高鳴りを抑えるのは難しい。

それでも気になった点をいくつか記しておく。

まずは、鷹島友代の不在。高校生作家真壁誠のゴーストライターにしてミステリ研究会部員の彼女は今回のドラマに未登場である。堂本版では原作の他の登場人物の役割を回を跨いで吸収し、不動高校のある種の特異点と言える存在になった彼女。堂本版でも初回だった学園七不思議殺人事件から、2期最終回の墓場島殺人事件まで、ある意味堂本版金田一鷹島友代クロニクルとでも言うべき構成になっている。

が、今回は登場しない。

極端……!

あるだろうもっと……ちょうどいい塩梅が……!

100か0かみたいなポジションにしなくてもいいだろう鷹島友代を……!

と最初の場面で思わず考えてしまったが、ある意味これでやっと鷹島友代はドラマの呪縛から解放されたのかもしれない。

次に、今回のメイントリック。鏡を使った殺害場所の誤認だ。そんな…生物室の字が反転したシール…! これは気づかないわけだ……!

仮面は?

ギョッとする不気味さのあるドラマオリジナルの仮面は左右非対称な造形だ。これ、鏡で逆になったら気がつくのでは……?

原作では左右対称だったものをわざわざ改変してツッコミどころが生まれてしまうのはちょっといただけない。

このトリック周りで言えば、原作では魔法陣も単にオカルトな演出ではなく炎のゆらめきで鏡像の不自然さを誤魔化すというロジカルな理由が用意されていたのにそこに言及されていなかったのも残念だった。

そもそも、原作ではハジメの奸計によって塞がれるが、この状態では犯人はいや、そんなことやってませんよと言われたら逃れられる状態なのでは……。

原作でもドラマでもキーポイントとなる桜樹の残した暗号だが、視聴者への提示の仕方が限定的で、解き明かされてもカタルシスがない。高校生クイズのなんか難しい数式がバーッと出てきて参加者が回答して合っててもなんか盛り上がりにくい時と同じような心境であった。

最後に、犯人・的場の人物像が大きく改変された。筆者は小物の保身の末……という金田一少年の事件簿では珍しいこの男の哀れさが結構好きなのだが、(原作の自白シーンでの「私は『魔術師』になった……」の述懐や、死に至る時の惨めですらある物悲しさ、解決後のハジメの桜樹先輩へのモノローグで『放課後の魔術師』なんていなかったというシーンがめちゃくちゃ好き)ある意味ありがちな犯人になってしまった。筆者であれば、青山ちひろは庇った作業員の孫娘だった、くらいの改変をするかもしれない。(あのおじいちゃんどうしたんだろう)

他方で、そんな改変を受けたからこそ命を存えたのは良かったと思う。しっかり罪を償ってください。六不思議の原因となった死体が生まれた原因も改変されたが、ますます不動高校の呪われている度が補強されたのは面白い。

ついつい文句も出てしまったが、令和にこの外連味を出す演出をしてくれるのは嬉しいし、道枝駿佑さんのハジメが魔術師の仮面を外した時の色気にはドキッとさせられた。また、上白石萌歌さんは個人的には今までで一番原作の美雪の雰囲気を感じられた。沢村一樹の剣持警部もなかなかハマっている。これからどう崩れていくのか期待したい。というか、鹿児島率が高いキャストだ。

次回、聖恋島は原作未読なのでまっさらな気持ちで楽しみに見たい。

 

 

ところで放課後の魔術師よりも恐ろしかったのは、「10年前の資料」として出てくる部誌が「2012年度」のものであったり、「25年前」の事件が起こったのが「1997年(平成9年)」だったりと劇中でこともなげに提示されることであったりした。いつの間にそんな時が流れていたんだ……えっ山田きゅんがハジメをやったのが8年前? ウソだろ……。

金田一少年の事件簿と犯人たちの事件簿 一つにまとめちゃいました。学園七不思議殺人事件 (週刊少年マガジンコミックス)

 

カナタ・アイデンティティ

戦争が続いている。いや、そもそも戦争と言えるのかどうか……。フィクションの世界ですら大味すぎると言われそうな独裁者によるまさしく侵略の惨禍は、今も止まることがない。

その悪意が向けられた先の産婦人科、断たれた未来が乳母車という形で可視化されたニュースを見たとき、思わず涙がこぼれた。娘を抱きしめた。抱っこはあっても抱きしめられることはあまりない娘は戸惑っているような声をあげた。その声を、あの乳母車の持ち主たちは2度とあげることはできないのだ。

ウルトラマンジードを完走した。劇中終盤で訪れるクライシス、それを現実と重ね合わせながら、ウルトラマンのいない我々の世界を思った。あの世界で、ジードが、ゼロが地響き立てて降り立ったとき、人々はどれだけ心強かったことだろうか……とも。

ウルトラマンジードについて、実は筆者はウルトラマンの最強フォーム特集かなにか、そう言った記事から「ロイヤルメガマスター」という最強フォームがある、ということは聞き知っていた。が、「マグニフィセント」の知識は全くなかったので、初登場時は大いに興奮させてもらった。

ルーツとしての父、ベリアル。いわば生みの父、ケイ。育ての父…そして変身の力を補助するウルトラの父……様々な父が交錯する中、ジードは、リクは自分そのものへの理解を深めていく。

他方、対立するケイは自らの感情も、ベリアルへの感情も理解できないままその苛立ちに自壊するようにして破れる。まさしく「憧れとは理解から最も遠い感情だよ」の真骨頂と言うべき展開である。

……いっとくか!アレ(登場人物をBLEACHの巻頭言で喩えるやつ)

主よ、我々は
孔雀を見るような目つきで
あなたを見る
それは期待と、渇仰と
恐怖に似た底知れぬものに
縁取られているのだ

ーー集英社刊BLEACH28巻より

ケイを感じますね。

そうなるとリクは、

そう、我々に運命などない
無知と恐怖にのまれ
足を踏み外したものたちだけが
運命と呼ばれる濁流の中へと
堕ちてゆくのだ

ーー同6巻より

対してレイトは、

恐れることは ただ一つ
恐れを知らぬ 戦士と為ること

ーー同38巻

ゼナは

人は皆すべからく悪であり
自らを正義であると錯覚する為には
己以外の何者かを 己以上の悪であると
錯覚するより 他にないのだ
確信した正義とは、悪である
正義が正義たり得る為には
常に自らの正義を疑い続けなければならない

ーー同44巻

ベリアルは……

王は駆ける
影を振り切り
鎧を鳴らし
骨を蹴散らし
血肉を啜り
軋みを上げる
心を潰し
独り踏み入る
遥か彼方へ

ーー同32巻

と言ったところだろうか。これめちゃくちゃ楽しいな。

総集編が挟まり、後半戦、という気分になる。総集編も人工知能レムをナチュラルにリクや仲間たちが友人と思っていることが伺えてよかった。リクというのは自分自身が不安定な存在であることを本能的に感じていたからなのかどうなのか、ペガの件も含め、「人間」の範囲がとても広い、と思う。

シャドー星人の出現に自らの「戦士としての自分の父」にいわば見捨てられた男の反乱、即ちリクとの対比を感じ、後半戦の縦軸となっていく……のかと思いきや前後編で決着がついて驚いた。宇宙人のクソデカ感情を人の星でぶつけ合うのやめてもらっていいですか!?

そんな中、ついに堕ちたる皇帝、ベリアルという天災が襲来する。強大な力と細心の手練手管によって我が子・リク…ジードを文字通り取り込んだかに見えたベリアルだが、リクは自らの正義のルーツを思い起こし、ロイヤルメガマスターに至る。

ロイヤルメガマスター、以前画像で見た時には「モチーフがじいさんって…武器も杖なんか…」と正直思ったりしていたのだが、動いているのを見ると滅茶苦茶かっこいい。その活躍でついにベリアルは打倒され、宇宙に平和が訪れたのだった。いい最終回だった……。

と思いきや、ONE PIECEでもそんな話があったがその強大さによって抑え込まれていた有象無象が蠢き出す。

すっかりカリスマブレイクしたケイの姿もある。そんな……オープニングではあんなにキメキメでコーヒー飲んでるのに……。

「午前10時に怪獣が出現する」というエピソードは日常に怪獣が膾炙していく描写や赤毛連盟的な展開など、終盤に出てくる「奇妙な味わいのエピソード」としてかなり好きだった。

ここから最終話までは一気に見た。レイト親子のパートはいつも泣かされる。何気ない子どもの一言にこそ。ぐっと惹きつけられるんだよなあ……。だからこそ後のゼロへのレイトの「2万年早いですよ」が嬉しい。

タイトルが主題歌というオタクが好きなやつ。最後の変身の余韻。筆者は特撮の教養を全く持ち合わせていないが、あの変身の撮り方は流石に興奮してしまった。

主題歌と共に出現する全フォーム……よく考えるとよくわからないのだが理屈じゃないのだ!

ウルトラの父(ケン)にさっさとこいやとヤキモキし、来たら来たらでやられてハラハラしつつ、ケイとライハの物語もエンドマークが浮かび上がる。リクに喝破された通り、「かわいそうな人」ケイ。しかしある意味では、勝ち逃げだったのかもしれない……。

筆者はジードを視聴しながら、これは父と子の訣別の物語なのかと思っていた。しかし、最後の最後でこれは父子のラブストーリーなのだと感じた。ベリアルがずっと求めていた自分を救ってくれるウルトラ戦士。それは他でもない自分の息子だった。その誇り高き拳が、彼自身をもかつて理想に燃えていた真紅のボディへと変じさせる……。

ベリアルが最後に「息子」ではなく「ジード」と言ったことこそは、彼もまたジードをひとかどのウルトラ戦士と認めたからではなかったろうか。

正直、「決着は劇場版で!」とかだったらどうしようと少しドキドキもしていたのだが、綺麗に完結してとてもよかった。

それだけに、美しく終わった作品にありがちなのだが、彼らはこれからもあの街で過ごしていくのに、自分はそれをもう見ることができない、そのことに言いようのない寂しさを感じてもしまうのだが……。

気づけば、久しぶりにソフビ売り場に立っていた。

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魅力的な怪獣たちを探すが、さすがにトリガー怪獣に押されその姿は見えない…逆にレッドキングとかゴモラとかほんとにすごいな、と思う。

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小一時間ほど悩んで買ったのは、ウルトラマンベリアル・アーリースタイル。発売日はジード放送以降ということで、今この時にジードを見ていなければ手にすることが無かったソフビだと考えると、今見た意味があったように感じられて良い。

おもちゃ売り場に行って自分のものだけ買うのも気が引けたので娘用のおもちゃも買った。ソフビ5体分である。現在も気に入って遊んでくれているのでよかったと思う。

加えて、細やかなウルトラの神からの贈り物があったので記しておく。

勤務先にはキッズスペースがあり、スタッフのお子さんが小さい頃遊んでいたおもちゃを寄付してもらって置いていたりしたのだが、コロナ禍において感染防止のため、倉庫に移動していた。現在は月一で風通しなどをして、再び子どもたちに遊ばれる時を待っている。たまさか今月は筆者がその当番であった。

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なんとまあ。筆者もメンテナンス当番は初めてではないのだが、今まで意識したこともなかった。文字通り視野が広がったと言うことなのだろう。コロナ禍が開けたら、先ほどのベリアルアーリースタイルを寄附してもいいかもしれない。

もっと細々語りたいことがあるのだが、娘を寝かしつけながら、慣れぬiPhoneでの入力はこの辺りが限界である。

今は続けてウルトラマンオーブを見ている。また感想を書きたい。

いつまでも娘が笑顔を向けてくれる父でいられるように、今の筆者が筆者アーリースタイル(闇落ち前)にならないように、日々を誠実に生きていきたい。

 

大人マクドナルド

いつの間にか気温が真夏日に達することも珍しくなくなり、昨日などは過去最高の早さでエアコンを稼働させた。

ただでさえ電力逼迫が囁かれる折、不安ではあるが、晴天と新緑の組み合わせは心地よい。花粉さえなければ最高なのだが。

しかし、そう思えばマクドナルドの春を今年は味わっていないな、と思った。

マクドナルドの春の季語といえば「ミスターナゲット」と「てりたま」であることは読者諸賢におかれては周知のことと思うが、先だって記したように今年はミスターナゲットはエイプリルフールに現れず、てりたまも店舗の吊り広告にその姿を煌めかせながらもダイエットのために昼食は基本豆乳の筆者にとってはまさしく目に毒であった。

しかし最近、妻は電気圧力鍋のあつかいをますます極め、サラダチキンを自作して夕食にパワーサラダを振舞ってくれる、米の代わりにカリフラワーを使ったオムライスを生み出すなどヘルシー料理への覚醒がめざましく、またカロリーの帳尻は一週間単位で合わせればいいというカロミルの思想も踏まえるに、昼にてりたまくらい、いいのではないか、と思うに至った。

ポテトは我慢、ドリンクはモバイルオーダー特典の100円アイスコーヒーである。

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ピークを過ぎた店内は閑散としており、穏やかな時間が流れている。明るい声に注文番号を呼ばれ、早くも華やいだ気分になる。

始まってからだいぶたっているからか、いつも見かける春色の専用の包み紙ではなくなっているようだった。

マックのチーズ編愛者としては、てりたまチーズを選んだ。

かぶりつくと、ポークパティのうまみと優しい甘み、チーズの塩味と触感、たまごのシンプルながら完成された味とてりやきのソースが渾然一体となり、ああ、春が来た、としみじみした。

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未だ今日は何も食べていないので、今日筆者が摂取できるのは1934キロカロリー

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さすがカロミル、画像解析でスッと当ててくれた。最近150キロカロリーくらいの昼食を摂っていた人間としてはなかなかインパクトのある数字だが、妻のパワーサラダも多めに見積もっても300キロカロリーくらいであろうから、これくらいいだろう。

マックであっても、カロリーを管理して賢く食事。それが学生時代、ただがむしゃらにマックを求めていたマックジャンキーだった自分と違う、大人になった自分の在り方なのだ……。

いつものようにプレミアムローストコーヒーにコーヒーフレッシュだけを入れながら、そんなことを考えていた。今日の仕事は大体めどもついている。食後の睡魔が忍び寄る前に定時で退勤をしてしまおう。そのための段取りは――。
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マクドナルド公式サイト | McDonald's Japan

――大人を、楽しめ。

筆者は、大人を楽しんでいるだろうか?

カロリー管理をし、節制に努め、落ちた代謝を補おうと努力する。

それは正しい大人だ。そう信じてやってきている。

しかし、楽しい大人なのだろうか?

マックを楽しんでいるのだろうか?

学生時代、マウンテンバイクでドライブスルー限定の三人前特盛セットを注文し、店員さんにやんわり注意され、落ち込みながらも帰宅後すべて自分で平らげたあの頃の自分に、顔向けできるだろうか。

マックに全力だろうか?

楽しんでいる大人はいつも、全力じゃないだろうか?

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気づけば筆者は、座席で再びモバイルオーダーの画面を開いていた。

俺はマックと松屋にだけは嘘はつきたくない……その気持ちが筆者を動かしていた。

それは維新回天の思いを背負った志士にも似て――


www.youtube.com

見たまんまのいかにも保守的な 腑抜けた男と思ってたんやろ

減りにくく 増えやすい 体重を目にしてお前は笑う

心配すんな ロマンチックな男やからねえ……。

後ろに引きずる脂肪(モノ)があれど

思いは常にマックにあるぜ

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サムライマック

間違いそうでも
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サムライマック

エイエイオー woo oh……

 

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ワイルドなサムライのような「和食」でありながらしかしトータルにはアメリカン・ジェントルな「洋食」であり、どこか筆者の偏愛するテキサス親父……テキサスバーガーの気配が見え隠れする、久しぶりに食べたが間違いなくマック史に残る名作である。

満足感と満腹感を覚え、休憩時間の終了も迫っていたので、筆者は帰社するのだった。

なんだかんだカロリーも範囲内に収まっている(塩分がやばいが)。夜のサラダを控えめにすれば大丈夫だろう。

いやあ、大人、本当に楽しいですね。夕方限定のトリプルビーフは時間がぎりぎり合わず食べられずに残念だったが、とんでもないカロリーであろうし、今回はこれが正解、ナイスマックであった。

カッコつけんな

欲しがる前にお前がちゃんとせな

――いや、今日は妻が楽しみにしているK-POPサバイバル番組の日ではなかったか?

日々の子育て、日中ワンオペの妻にとってもちろん、外食など望むべくもない。

それなのに筆者は何という愚を犯してしまったのか。

もちろん、労働はしんどい。よく育児と比較され、仕事は相手と話が通じるからいいだろ、と言われることがあるが、話が通じない癖に赤ちゃんみたいにかわいくないやつなどただただ始末に負えず、ストレスの種でしかない。

元々それがリバウンドの原因の一つであったかもしれず、それが理由の過食と食費の増加を防ぐため、昼の外食を封印していたのである。

定時で上がれそうな今日くらい、妻にゆっくりしてほしい。

わずかな贖罪ではあるが、妻の了承を得て、手続きを済ませた。

おれはアホにもほどがある

だからお前といっしょにいたいんやf:id:kimotokanata:20220415232827j:image

サムライマック

泣きたい夜も

エイエイオー woo oh……

デリバリーマックが最近対応してくれて本当にありがたい。妻はハンバーガーとてりやきマック。チキンタッタが好きだから、復活したらまた食べましょうね。

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とはいえなかなかインパクトのある数字になった。カロリーがはみ出し、壁として立ち上がってきたわけだ。

壁なら、越えなければならない。打ち崩さなくてはならない。

それが大人なのだ。

あのな…男っていうのはな……

サムライなんちゃうのん

戦ったり

スゴそうなこと企んだりして

それでお前を幸せにしたるっちゅうくらいの気合を

注入するっちゅうの

集中するっちゅうの

おれはサムライなんちゃうのん

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ナゲナーナゲッゲ



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そしてお前(ポテナゲ特大)が好き

滅茶苦茶お前(ミスターナゲット)が好き

そうやって笑ってくれたら

おれは誰にも負ける気がせえへんよ

サムライマック 

エイエイオー woo oh……

人生は要約できねえんだよ───「さよなら絵梨」ネタバレ感想・考察・妄言

さよなら絵梨のネタバレがあります

また、こんな時間(22:55)である。あれっていうかiPhoneっていま、とかって入力しても現在時刻が出ないのか…ちょっとショック。

ともあれ、娘の吐息をBGMに、常夜灯のオレンジの光にさらされながら、初めてiPhoneでのブ

ログ投稿にチャレンジしてみている。

いや、投稿へのチャレンジは今月初めにもやって、見事に寝落ちして失敗したのでリベンジである。

閑話休題。「さよなら絵梨」を読んだ。朝、立体駐車場の順番を待ちながら。読み終わってもまだ筆者の車は降りてきてなくて、立駐爆発しねえかな、とちょっと思った。マジンガーZは渋滞の産物だという逸話を思い出したり。

前作「ルックバック」もそうだったけれど、いや、「チェーンソーマン」だって「ファイアパンチ」だってそうだけれど、藤本タツキ先生の作品は喋りたくなる一方でそっと自分の心の柔らかな部分にしまっておきたくもなる不思議な温度だ。筆者の場合、ちょっと志村正彦さんを思い出したりもする。

朝の時点で既に分別なきおっさん達がネタバレで食い散らかした後がトレンドとかに見られて少しゲンナリしたりもした。筆者ももうアラサーと言い張るのも苦しい年齢になってきたけど「少年ジャンプ」を読んでいるけれど、あくまで少年のものであってほしいという気持ちはあって、おっさん夜中のネタバレ祭はそれを蹂躙されている気がして勝手に嫌なんである。ふせったーが早く標準機能になってほしい。

「放送禁止」的なそれこそ「ひとつまみの違和感」の正体がばーっと明らかになる瞬間は闇のカタルシスと言った感じで後ろ暗い快感を感じた。

文化祭で映画を見せられたモブ達とこの作品の読者を重ね合わせる意見を見たが、作中モブは「エクスプロージョン」とかタイトルにあるのになんで爆発させたのはちょっとひどいんじゃないか。それとも最後にタイトルが出るタイプだったのか。エクスプロージョンなんてウェンズデーが綴れなくてもオタクなら意味がわかるはずじゃないか……!

そういや、二作目のタイトルは「さよなら絵梨」でいいんだろうか?

そんな二作目を見た友人は自分の知っている絵梨と映像の中の絵梨の相違を指摘しながら、それでも映像の中を絵梨を思い出すだろうと感謝する、瞬間、世界がぶれる。

彼は何に気づいたのか。

自分を騙すのはいい。

思い出の中の母を。絵梨を美化するのは。

けれど他人の記憶を上書きしてしまうのは、自分が爆破するほど忌避した母の所業そのものではないかと怖くなったのではないか。

意図せぬところまで意図せぬものが伝わってしまっている創作者の恐怖が、少し透けて見える。

そういえば、友人の証言と絵梨の初登場時の格好が矛盾するので全て映画、という話を見てなるほどなあ、と思ったけれど、実は惚れ込んだ映画を撮ったやつだと気づいてて自分なりに1番気を引けそうな感じで挑んだと思ってもいいんじゃないかな、と思ったり。

他方、「全部映画だった」とすると、フレーバーみたいにさらっと出てきた「父さんは昔友達と一緒に演劇やってたけど辞めちゃった」が生きてくるな、とも思う。最後の「全てを失った主人公」役が父のかつての盟友だとすれば、歳の頃もだいたいそんな感じがするではないか、と。全ては三年生時に撮影されたものだったのだ、と。

そうしてラストシーンをいつもの廃墟で論評する二人の姿を幻視したりするのである。

でも筆者個人としてはやはり、絵梨は本当に吸血鬼であってほしい。「思ったより早く頭がパンクしてしまった」のは、今までで1番濃密な人生を過ごせたからだと思いたいのである。

そうしてある種のテンプレート的な定命のものとのやり取りの末、爆破オチに至る。それは絵梨が自分を利用していたからとか、絵梨を誰にも渡さないとかではなくて、「足りないものが思いついたから今すぐやってみたい」というどうしようもない絵仏師良秀的なクリエイターとしての業の発露だったのではないか……。

と、そろそろ日が替わりそうなのでこのあたりにしておく。一筆書きで読み返していないので、なんかとんでもないことを書いているかもしれない。

改めて、「おれがタツキのことを1番わかっているんだ!」という読者を馬鹿にしつつそっと抱きとめる、しかしそれは氷上である、みたいな、自身が描かれるファムファタールみたいな作者さんだな、と感じた。

月に手を伸ばせ、たとえ手が届かなくても――刀剣乱舞「対大侵寇防人作戦」ネタバレ感想・妄想・考察

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刀剣乱舞イベント「対大侵寇防人作戦」のネタバレがあります

余談

いつの間にか、審神者に着任し2545日が過ぎていた。とはいえ相変わらず生真面目な審神者とは言い難く、レベルも60程度である。時折たまった資材で限定鍛刀の運試しをしてみたり、おみくじを引いたり、豆を投げたり、花火を取り戻したり、花札をしたり、そのくせ周年挨拶は目ざとく回収したりして暮らしてきた。景趣は、自身が夏生まれということもありずっと向日葵である。常夏の本丸。

「笹貫が実装されたら本気出す」を口癖に、そういった態度でも懐深く許容してくれる刀剣乱舞に感謝しながら、TLの審神者諸賢の本丸の日々を受動喫煙することで、自分も熱心な審神者であるような錯覚を覚えたりしてしまってもいた。

もちろん、前提として子育てとコロナ禍での慢性的な業務多忙があったりもしたのだが……。

ある日、いよいよ追い込みの業務から帰宅し、娘を抱きかかえつつTLを眺めれば、精鋭の審神者諸賢が騒がしい。

「対大侵寇防人作戦」の始まりであった。

「強化プログラム」も連休にちょっと触ってみてそれっきりだった筆者も、そのただ事のなさを感じ、「新しいスマホにはなるべくソシャゲは入れないようにしよう」と思っていた誓いを早々に破り、刀剣乱舞をダウンロードした。3月30日のことである。

本題

要するに、レイドバトルでしょ、とふらっと入った筆者は笑ってしまった。すべて100%、オールグリーン。世に言うゴリラ審神者諸賢が世に放たれた結果の荒野……というか整地された道を筆者は悠々とわが部隊を率いて通って行った。ゴリラパワー……キンジラレタチカラ!

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開けて翌日は再び戦況が替わっており、筆者の本丸では全力投球して前線防衛ラインの一番格下といい勝負、という感じであった。確定報酬「七星剣」を迎えるには6000の敵の撃破が必要であり、大体一回当たり18を撃破することができると考えると、出撃回数は333回、日にちで割ると一日当たり30回の出撃、割と現実的だけど小判が全然足りないな……と思ったりもしていた。いつの間にか戦闘速度2倍が実装されており、周回自体は実にストレスフリーだ。連撃がボコスカウォーズみたいになってちょっとかわいい。

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なので、公式からこのようなツイートがあった時も、公式は自らが生み出したゴリラたちの獰猛性を甘く見ており、想定より早く進行することにするのだろうか? イベントの終わりにはまだ一週間以上あるのに……等と思ったりしていた。

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「それこそ、星の数ほどあるからな。ははは」

かつてそう言っていた三日月宗近の懸念もなんのその、というか早く帰ってこいや、と思っていた。

安心した筆者は、手形が尽きていたこともあり、娘を寝かしつけ、視聴途中であった「ウルトラマンジード」を鑑賞することにした。

17話を鑑賞し、気持ちと目頭を熱くしているとまたもやTLがかまびすしい……。

胸騒ぎを覚えつつログインすると、撃退したはずの遡行軍は別時代へ退去して遡行。その時代には「システム上の本丸」があるという。即ち、その対策をしなければ、本丸は落ちる。f:id:kimotokanata:20220403184130j:plain

とはいえ時の政府にとっては「星の数ほどある」本丸。正規の時代を守るためにはその時代のルートを遮断、放棄すればよい。

あの聚楽第のように。

あの文久土佐藩のように。

あの天保江戸のように。

あの慶長熊本のように。

あの慶応甲府のように。

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けれど、わが初期刀は、単騎の出陣を要請した。

ああ、筆者は知っている。この風景を、7年前に見たその景色を。

いずれも麗々しき5振の初期刀、そのうちから誰あろうこの陸奥守吉行を自ら選び、ただのひと振りで初陣に送り出したことを覚えている。

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はや4年前になろうとしているあの日、「復習」だと思っていたものが「予習」でもあったことを思い知らされもした。

ん? 4年前の今頃……。

極初期刀の発表、4月3日じゃねえかよ……。

ともあれ。

気が付けば、小学校6年間よりも長い時間を過ごしてきた初期刀である。

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この記事よりさらに、1,000日以上を重ねてきた。

だからわかる、というか知っているのである。こういう時、陸奥守吉行の許可は許可ではない。もう決めている。けれど義理堅いから、わざわざ聞いてくれるのだ。

だから筆者は粛々と送り出すだけである。

ちゃんと帰ってくることも、信じているのではなく、知っているから。f:id:kimotokanata:20220403190714p:plain

京都・椿寺。かつて嫋やかなる審神者諸賢が三日月宗近を求め、されども現れず次第にゴリラへとその姿を変じていったという逸話が残る、人によっては夢にまで見たかもしれないマップは円環へと姿を変える。

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誰あろう、知勇兼備、報連相欠格の天下五剣筆頭、三日月宗近の声が道をたどるたびこだまする。円環。ループ。三日月宗近の途切れ途切れの言葉が予感させるのは、そういったものだ。

三日月宗近は、ここにいる。

そして筆者審神者は本丸からここへ陸奥守吉行を向かわせたが、こんのすけは本丸はシステム上は「ここ」にあるという。

即ち、三日月宗近はプログラム進行中ずっといなかったのではない。

大きすぎて見えなかった――本丸のシステム、プログラムそのものだった、ということなのだろう。

どういう理屈でそうなったのかはわからないし、そもそも見当違いの考察かもしれないが。

もしかしたら、刀剣男士というシステム自体が、三日月宗近という始まりの刀剣男士を時の政府が模倣して創った似姿なのかもしれない。

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その三日月宗近がわざわざ過去の時代まで「本丸システム」を騙り、時間遡行軍を引き付けた。そしてそれを、幾度も繰り返しているようなことが示唆された。

筆者は「それはログインしなかった本丸」なのではないか、と思ったりもした。七年というときは余りに長い。そして昨今、可処分時間の奪い合いは熾烈さを増している。この危機のSOSを見逃してしまった本丸が「放棄」されていったのではないか……そういったメタ的なものも含めた事情を思った。そういう意味では、三日月宗近はまた、フォーマット機能というべきものを備えているのかもしれない。放棄された世界、本丸は三日月宗近によって「再フォーマット」され、次の本丸が到来する、または同じ本丸が繰り返されるが、それは本来のリセットではなく、三日月宗近自身には澱のように数多の記憶が残っていく……というような。

それを本家ソシャゲであってもしっかり小林康子主人公として背負い込み、あるいは刀剣破壊も視野に入れて死地に臨む三日月宗近を、わが初期刀、陸奥守吉行は見つける。ルートはつながっていない。叢雲にある月にはやはり手が届かないのか……。f:id:kimotokanata:20220403190645p:plain

その諦めを、陸奥守吉行はもうしない。かつて日本の夜明けを嘱望し、その夢に手をかけながら見ることのかなわなかった男を主に持つ彼は、その一瞬の逡巡がすべてを奪ってしまうことを知っている。

だから手を伸ばす。f:id:kimotokanata:20220403190703p:plain

夢を見なければ夢はかなわない。手を伸ばさなければ、手は届かないのだから。

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陸奥守吉行の思いの奔流が太刀筋となって迸り、迷いと意固地と諦念の叢雲を三日月から剥ぎ取り、本丸へと二振りとも帰還してくれた。

だがそれは、「馬鹿め、そっちは本体だ!」とでもいうべき状態。囮であった三日月宗近が本丸に戻ることにより、当然正真正銘の「本丸襲撃」が巻き起こる。

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けれどもちろん、筆者には何の懸念もない。信頼する第一部隊がその剛腕をうならさんとうずうずしているのだから。

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みんな、あの頃から立派になったなあ……。

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待ち受けていたもの。「骨董品」たるそれが振るうのは、おそらく七星剣。しかしそれが、報酬として設定されている七星剣なのかどうか……。

京都・椿寺はもともと聖武天皇によって建立されたものであり、その縁の品は正倉院に多く収蔵された。これらの集合体が「混」であり、彼の振るう七星剣はその収蔵品の一つ、「呉竹鞘御杖刀」であったりしたら面白いな……と思う。

ちなみに椿寺を現在の場所へ移築させたのは豊臣秀吉であり、以前も書いたが三日月宗近がその伝来として確実なものとされるのは豊臣秀吉の妻・高台院(ねね)の遺品として徳川秀忠に伝来することから始まるから、このあたりも因果を感じて愉快である。

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三日月宗近の「お前マジでほんとそういうとこだぞ」という古刀ジョークがあり、

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余りの演出の妙にクソ下手SSしか撮れなかったクライマックスを経て、本丸は無事防衛された。

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え……最終回……?

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なーんだ…第一節かあ……一節……。(娘へDMMアカウントのパスワードを贈る用意をしながら)

実際問題、コロナ禍がなければ五周年でキリもいいし主題歌が切り替わるタイミングで今回のイベントを行う予定だったのかもしれない。

月に手を伸ばせ、たとえ手が届かなくても、月の方がその手を掴むこともある。

初めは届かなくても、歳月が手を届かせることもある。

うまいこと引っ掻けて引きずり出せることだってある。

久しぶりに感情移入できた楽しいイベントだった。最後の部隊編成時は「三日月宗近極」が参戦フラグかと思ったのだが……このタイミングで実装がなければいつあるのだろう。

まあ、イベントは4/12まであるので、まだ何か動きがある、ということも期待しておきたい。

とりあえず当本丸の三日月宗近は、暫く畑当番固定である。



 

煎じ詰めれば千字になるか・減量編

新年度になり、何か始めよう、ということで「カロミル」を再開した。

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「カロミル」はいわゆるレコーディングダイエットのアプリで、現在身長・体重・運動習慣と目標体重と期間を入力することで、目標カロリーを一日ごとに設定。食事、運動を記録することで摂取カロリー、消費カロリーが反映し、その収支が「見える」アプリである。

この手のアプリは数多あるが、記録の手軽さ(自分で記録のほかに一般的なメニューを検索したり、撮った写真からメニューを推測してくれたりする)、UIのシンプルさが気に入って昨年ダイエットの際に活用させてもらった。

生まれ来る娘のために痩せるぞ! という決意のもとダイエットに励み、そして無事13キロの減量に成功したのであったが、その娘が生まれてみると慣れぬ育児で食事睡眠が不規則になったり、運動の時間が取れなくなったり、今まで頑張った(現在進行形で頑張ってくれているわけだが)妻が妊娠中我慢していたあれやこれやを解禁するに合わせて自分も便乗して食べたりするにつれてカラカラのスポンジに水が染みこむようにストイックに過ごしていた筆者のボディに脂肪と糖がみるみる吸収されていき、一時は+10キロまでリバウンドしてしまった。現在はそこから5キロ減らしたところであるが、去年の最低体重からはまだ5キロ、本来の適正体重には10キロ減量の必要があるという体たらくである。

現在やっているのは軽いファスティング(21-12時の間固形物をとらない)、少なくとも30分のフィットボクシング、昼食は豆乳への置き換え。これに新年度からエクササイズバイク30分を取り入れているが、相変わらず娘のご機嫌との戦いである。

今年も八月の定期検診を目途に、適正体重を目指して頑張っていきたい。

(18分/730文字)