カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

「阿房列車」の読めない町に暮らす

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二連続で便乗記事かよといった感じで恐縮である。

記事というよりは長めのブクマコメだと思っていただければ幸いである。

妻がゴールデンカムイにおいて「鯉登少尉」を偏愛していることは以前述べた。今週のヤングジャンプには劇中にも登場した鯉登少尉のブロマイドが付属するという。早速ヤングジャンプ発売日の木曜日朝、最寄りのセブンイレブンにて買おうと思った。なかった。

入荷数が少なかった? 鹿児島の民にとって鯉登少尉ブロマイドが余りにも魅力的だった? そういったことを考えつつ、今度は金曜日に複数コンビニを回った。なかった。これはおかしいぞもしかして合併号などで発売日を勘違いしていたのか? とTwitterをチェックすると獲得ツイートが散見された。最後の書店で問い合わせると、台風の関係で入荷が遅れているということだった。

本日土曜日に何とか手に入った。

台風どうこうではなく、改めてああ、ここは「中央」から遠く離れた場所なのだと実感した。

また先日筆者はついに刀剣乱舞にて陸奥守吉行に極となってもらったが、京都国立博物館では「京のかたな展」が開催され、陸奥守吉行をはじめ多くの名刀が展示されている。が、京都へ行くには路銀も時間も厳しいものがある。

京都と言えばかつて訪れるとき、阿房列車を買って道中で読もうと考えた。kindleにはなく、近隣の書店になく、図書館にもなかった。この町で「阿房列車」を読もうとした時、注文する他ないと知ったときのあの喪失感というか敗北感というか、単純に言えば格差を感じた。

テレビで東京の週末グルメを紹介されてもどうすればいいんだという思いになったりもする。

流通やメディア、SNSの発達で世界は狭くなった。けれどドアを開ければ東京他の大都会に繋がっている訳ではない。かえってそのギャップに苦しめられる時もある。

井の中の蛙が容易に大海を知ることが出来るようになった現在が良いのか悪いのか筆者には判らない。

土方歳三流に言うならば、「しれば迷いしなければ迷わぬオタの道」と言ったところか。