カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

花も花なれ、人も人なれ、刀は――刀剣乱舞イベント特命調査「慶長熊本」を迎えるにあたって


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余談

2016年4月、九州・熊本広域地震にて被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 

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 筆者は、熊本が好きである。熊本城が好きである。

 

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 歌仙兼定君も好きで、見に行った。ついでに言えば細川家も好きである。加藤家も好きである。

であればこそ、メンテ明けに待ち構えるイベント「慶長熊本」が非常に楽しみである。またしても新刀剣男士が実装もされると言うことで、いつも通りの予想というか妄想を繰り広げていきたいと思う。

いつもと違うのはこれが休憩時間のお昼ど真ん中更新という事である。頑張れ! 筆者のスワイプ速度。

本題

「慶長」熊本であることから新刀剣男士を考える。

はじめ筆者は、興奮しながらもしかし疑問を抱かずにいられなかった。

歌仙兼定がメインとして扱われる、熊本を舞台にした特命調査。

しかしそれは「慶長」熊本であるという。

なぜ疑問なのか。

慶長。元年に豊臣秀頼元服し、末年に自害して果てた年間。慶長の役があり、関ヶ原の戦いがあり、そして大坂冬の陣・夏の陣があった年間。

この時、熊本ははじめて、「熊本」になった。南北朝の昔から「隈本」と呼ばれていたこの地を「熊の方が強そうだから」という理由で「熊本」へ慶長十二年に改名したその男の名は、加藤清正と言った。日本屈指の名城、銀杏城こと熊本城を築城したのも彼である。(熊本城完成祝いに解明したという話もある。)

元々肥後は小西行長と半分ずつで統治されていたが、関ヶ原の戦いによって加藤清正が肥後全土を統治することとなっていたのである。

そう。慶長年間、熊本は加藤家のものなのである。細川家が熊本城に入城するのは寛永九年を待たねばならない。

我々の歴史では。

そして、PVで見る限り、熊本城は非常に立派である。が、実は現在の姿に至るまで城を拡張し続けたのは細川家が治めるようになってからであるという。

つまり、慶長年間に細川家にまつわるものが熊本にあのように跋扈するはずがないのだ。城も、刀剣も」。

では、何が、どこで起こったのか。何が歴史改変されたのか。

関ヶ原」ではないかと筆者は考えるのである。

上記の様に、史実での関ヶ原の戦いの結果、加藤清正は肥後一国を得た。

細川忠興はどうであるか。豊前を得た。

では何を失ったか。

細川ガラシャである。

「そこ」ではないか? と筆者は考える。今回の時間改変の起点は細川忠興であり、関ヶ原の戦いの前哨戦とも言うべき大阪城屋敷人質事件において死を選ばざるを得なかった細川ガラシャを失ったことこそが時間遡行軍の手中に落ちた原因では無いかと。

細川ガラシャの守り刀も現存するし、上記予想から言えばそれこそが新刀剣男士!とも思うのだが、今に一つ二つ因縁を絡めて筆者は彫貫盛光を主張したい。この刀剣はあの「聚楽第」にも縁を持つ刀剣で、細川家の刀剣第一の呼び名も高い。関ヶ原の戦いに忠興とガラシャの間の子・忠興が東軍として参戦する折、人質として興秋を差し出したことがきっかけで徳川秀忠より拝領したものである。その後興秋が数奇な運命を辿り、やはり慶長年間に忠興が救わなかったために切腹に至ることを考えれば、慶長年間の細川家を語るに当たって外せない刀剣と言えるのではないだろうか。

既に筆が滑ってしまったが、筆者は「聚楽第」という「舞台」、「文久土佐藩」という「藩」、「天保江戸」という時代の「刀工」に続き、今回は「慶長熊本」における「家」がテーマなのでは無いかと密かに考えていて、であれば細川家を細川家たらしめたあの男、細川藤孝――細川幽斎に登板頂かねば嘘であろうとも思う。

そして細川幽斎と慶長年間を刀剣で割れば出てくるのは当然、豊後国行平、名物古今伝授の太刀ではなかろうか。ということでこれがもう1人の刀剣男士ではないかと筆者は予想する。PVでいうところの「裏切った」のは細川ガラシャの父、明智光秀であろう。(麒麟がくるの感想記事も書きたいですね)戦争の最前線ど真ん中で文字通り古今伝授という文系オブ文系ズの力でもって軍勢を武では無く文でねじ伏せたエピソードはそれだけで顕現するにあまりある物語の力を持っていることだろう。

ボスは? 攻略方法は?

となれば三の丸・二の丸・本丸を攻略することになり、細川ガラシャ細川幽斎細川忠興(ぽいものたち)が立ちはだかるのではないかと考えるが、「慶長熊本」で有ることを考えると歴代国主が立ちはだかっても面白い。加藤清正小西行長、まさかの佐々成政とか。しかしいつ打鍵しても「さっさなりまさ」は声に出したくなるな。

今回の攻略方法はといえば前回がマインスイーパーだったので、坊主めくり、神経衰弱あたりがあやしいとにらんでいる。

まだまだ書きたいことはあるのだが休み時間の終わりが迫るのでこのあたりで。ともあれ慶長熊本、花は咲き誇り、人は躍動し、そして刀はどうあるのか、楽しみに待ちたい。