カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

31歳、人生初のサークルカットを作成する。

余談

そりゃあ雨はもううんざりだといったけど加減しろ馬鹿、と言いたくなる猛暑、酷暑が続くうちに31歳になった。親父が自分の年の時にはすでに自分がいたわけで、また一つ親父の後を追うのではなく自分自身の生き方になっていくのだな……とポジティブに考えることにする。

31歳になったので31アイスクリームを食べよう……と思ったら末弟からパンナコッタが届いた。すっかり社会人ムーブを身に着けたことに感激もひとしお、そちらと妻の買ってきてくれたケーキで誕生日のスイーツを満たしてもらった。パンナコッタって、給食のデザート以来に食べた気がしたがのど越しもよくておいしい。生クリーム(パンナ)を煮て(コッタ)作った、故にパンナコッタらしい。イタリア発らしい。全部ふくおか県酪農協さんのHPで今知りました。テラコッタもイタリア語で「焼いた (cotta) 土 (terra)」だと覚えた気がするがまあコッタの懐が深いのであろう。HPからも買えるようである。相変わらず銀の匙してんな、末弟。(こちらで奉職させていただいているわけではない)

f-kenraku.com

職場からもお祝いを頂き、TLでも祝福いただいて大変ありがたい誕生日であった。そういえば、自分で風船を飛ぶところを見られなかったのが心残りである。

本題

コロナ禍の息苦しい日々が続いている。いわゆる「ヒプステ」をtrack1と2続けて観る機会があり、詳しくはまた別記事を設けたいと思うが、演者同士の対峙シーン、客席とのコール&レスポンス、客席降りなどコロナが奪った諸々をまざまざと見せられることにもなり、辛さがあった。(内容自体はどちらも素晴らしいものであった)

我が家においても妻の遠征予定は全て白紙。市内のアニメショップ詣さえも辛抱する毎日である。オタクを殺すにゃ刃物はいらぬ、という言葉を奥歯がすり減るほどの噛み締めるうち、しかし近頃の妻はいくぶん血色がよいような……。

どうも妻は「pictSQUARE(ピクトスクエア、以下ピクスク)」なるものを導入したようなのである。

pictsquare.net

 

懐かしさのあるドットめいた世界で展開されるのは我々が焦がれた「即売会」の風景である。見覚えのある「RPGのお店」にいる店主たちは全員実在の人物。そこに我々は歩いて買いに行くことが出来る。遠征費もかからない、無理な日程の強行軍も必要ない、会場内での熱中症も、もちろん感染の心配もない。

チャットでの対面コミュニケーションだけでなく、席を外していた時は掲示板にメッセージを残すこともできるのである。差し入れだってgifteeを用いて安全かつ確実にお届けが出来てしまう。とはいえ数々の不便を乗り越えながらのリアル会場でのやり取りが至高、イベントそれだけでなく道中も含めて大切な思い出なのだ、というご意見もあろうし尤もだとは思うが、しかし南の果てから東京までの遠征費を「推し」に注ぐことが出来るというのは妻にとって非常に良いことであったのだろう(遠征費分が浮く……実質無料では? というオタク会計に隙はなかった。クレジットカード決済により消費は加速する……!)。

また実際に面と向かって会うと言葉を失ってしまう「神」に対しても、自宅という自らのホームであれば幾分冷静にご挨拶ができるようであるのも利点であろう。

そうなってくると……。

筆者は思ったのである。自分も出てみたいと。

妻が遠征の準備をし、そして無事帰ってくるたびにその様々な苦労に思いを馳せながら、しかし充実した横顔に羨望の念を抱かなかったかと言えば嘘になる。以前一般参加として参加した「広島コミケ」の体験が素晴らしかったこともあり、「即売会」にサークル参加してみたい、という思いは静かに筆者の中で募っていった。

とはいえ妻のジャンルに「売り子」としていくのは妻、買いに来られる方々にとっては謎のプレッシャーになるであろうし、かといっていきなり一人参戦というのも元来がコミュニケーション能力絶無の筆者にとっては難しいところであった。また、移動諸々を考えても現実的ではなかった。土日の、翌日の仕事に間に合うための交通機関は、当然のことながら需要も金額も高いのである。

そこに現れたこの機会は筆者にとってまさしく晴天の霹靂、アジカンで言うところのラッセーラッセーでありバンプオブチキンで言うところのオーイェーイェーアハァンであった。痛みを二等分するのではなく全国各地から等分にイベント参加という花を咲かすことを許されたというこの機を逃すわけにはいくまい。

兄貴も言っていたはずである。「参加したい」と思った時にはスデに……「参加申し込み」は終わっているのだと。

そういうことで筆者は、8/30開催「レキソウオンライン」にサークル参加申し込みをさせていただいた。

pictsquare.net

「レキソウ」はもともと今週末、インテックス大阪で開催された「超SUPER COMIC CITY 2020 -day1-」にて行われたプチオンリーである。そのオンライン版として本イベントを設けられたのだというが、その参加・不参加に関わらず参加可能というなんとも温情深いイベントであり、そのご厚情に筆者は甘えさせていただくことにしたのだ。

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pngで簡単にサークルカットを作成できるのはありがたいですね

サークルカットはペイントで作成した。以前、妻がレイヤがどうの透過がどうのと唸りながらサークルカットを作成していたことを考えれば、作りやすくまた確認しやすいこのシステムは完全初心者の筆者にとっては嬉しい仕様であった。

内容はサークルカットにある通り、筆者にできることなど駄文を書き連ねることしかできないので、幕末薩摩におけるもっとも滑稽味があって好きなエピソード、「スイカ売り決死隊」についてのエッセイ(のようなもの)をつらつらと書きたいと思う。PDFダウンロード方式にするか、コピ本方式にするかまだちょっと結論が出ていない。(なので頒布品はまだ未公開の状態である)価格は高くても300円までにしたいと思っている。その辺りとか、また他に書いたほうがいい題材、テーマなどのご助言などもしあれば、お題箱からいただければ大変ありがたいです。

 

odaibako.net

参加されるサークル一覧を見て、その絢爛さにいまさら気後れしてしまったりもするが、参加することに意義があると強い気持ちで頑張りたい。気後れよりも圧倒的にワクワクの方が大きいからである。

ということで来週は是非、一般参加(今ならサークル参加も!)無料(スマホからもアクセス可能)ですので拙サークル、「ハナハキリシマ」まで、いっど、おじゃったもんせ。