余談
ナゴヤVSシンジュク記事執筆時点で既に着弾していたシブヤVSヨコハマ。
既に勝敗は決しており、何をいまさらと思うが、いよいよ本日は決勝戦の結果発表、それまでには決勝戦の感想を書きたくもあり、そうなるとやはり、この感想記事を書いておくべきだろう。
が、正直気が進まないのも事実である。
本記事が下書きで半年以上眠り続けたのは、もちろん我が家が子を授かったことによっての(誕生日は7thLIVEの日!)ドタバタもそうなのだが、余りにも「運営」の影がちらつき、決勝進出発表での戸惑いと怒りもあって……というところも大きい。
けれどだからこそ、検索して見つからなければ「ない」とみなされてしまうこの世界の近頃のルールに従って、自分の正直な気持ちを残しておくことにする。
全編ネタバレですので視聴後に読まれることを強くお勧めいたします。
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シブヤドラパ「Catch Us If You Can」
ドラマの構成として「あれ? いつも通りじゃん」からのゾッとする展開はうまいと思った。
またドラパを聴く前に思っていた「そもそも優勝したからってはい飴あげるよ~みたいな連中でもないだろうになんでシブヤはまた出場するんだよ」という疑問に答えてくれたのはよかった。
「明日得る未来誰のためのモノ?」とかつて自分で問いかけた飴村乱数。彼に、彼らの未来に光などなくとも、誰かが彼らのことをどこかで嘲笑っていても、彼らの明日が醜く歪んでも、二度と純粋を手に入れられなくても、夜空に光る黄金の月などなくても(急にスガシカオ)、彼がここにいたこと、彼らがここにいたことを証明するために出場する。
それはシンプルながらも非常に腑に落ちる理由だった。
飴村乱数がそうあるためだけに、夢野幻太郎と有栖川帝統は「今の自分」のいわば切り札、その立ち位置をキープできている理由を、エース・イン・ザ・ホールをBETする。
政権の闇を暴くための原稿。連絡しないはずだった親との邂逅。
それを賭けるだけの価値がある彼のエースはやはり、飴村乱数なのだから。
それだけに急にスカッとJAPANみたいに安っぽくなるくだりがあるのはなんだかなあ……という感じであった。ああいうのがあると全体が一気に陳腐に感じられてしまうのである。
とはいえ全体的には「このチームを応援するぞ!」という気分になるようなバフドラパであったと感じた。
ヨコハマドラパ「A dream...for good or evil」
運営頭おかしいんか?
各ディビジョンのドラパマラソン、そのアンカーとしてお出しされたのがこれである。というか、決勝戦はドラパはなかったので現状運営からお出しされているCD媒体での最後のストーリーがこちらということになる。
まさかのシブヤ、ヨコハマディビジョン全員が無職(反社もカウント)となる展開こそ笑ったものの、基本的にはヨコハマの「誇り」をことごとくなぎ倒していく形でゆるく箱推し、シンジュク贔屓気味の筆者でもさすがに眉をひそめる…というか呆れるところが多かった。
正直怒りもあってあまり内容が入ってこなかったのだが、「それだけのもの持ってったんだなぁなぁそこんとこわかってのかよ!」と啖呵を切った若頭に対し、運営の答えは「いや、持っていってませんよ。自分の意志ですよ今は」というのは余りにもひどすぎやしませんかね……。
展開自体も半沢直樹の劣化版の劣化版焼き直し過ぎて解像度ガビガビ、みたいになってしまったのは残念だった。中王区不祥事コンビ&仄仄で楽曲出してほしい。
合歓が自分の意志を持って事に当たることが出来れば碧棺左馬刻の「合歓を取り戻す」はそもそも問題として存在しえないし、入間銃兎の「グラスホッパーの殲滅」もディビジョンバトルに優勝しなくても彼女との連携で成し得るであろう。毒島メイソン理鶯の「上官の救出」もまた、中枢にある彼女のセキュリティ・クリアランスをもってすればいま彼が考えているどさくさに紛れて侵入してのテロリストまがいの行為よりよほどスマートに進みそうである。もう彼女一人でいいんじゃないかな……。
個人的に合歓は深層心理で「反社である兄」に反発心があり、それが催眠にも出てしまったと思っていて、解けてみると兄と仲良く会話できていたことはちょっと意外ではあったがこの辺りを今後仄仄に突かれるんじゃないかな~とは思っている。合歓がまじめに就活していたら兄がヤクザだから落とされたりとか実は裏であったのかもしれない。
その辺りのいわば「毒兄」的な危惧は当初からあったのだが、そこに今後向き合ってくれるのかどうかというと疑問符が付くシナリオだった。
ただただ、さあ投票頑張るぞ!という時に気勢を削ぐドラパをお出しされたハマ推し諸賢が気の毒でならない。
シブヤVSヨコハマ
バトルの流れ自体の感想は上記から変化なし。
ただ、「戦う理由」が前述したようにハマサイドはわざとか? というくらいドラパでそぎ落とされていたので相対的にさらに言葉の重みが薄れてしまった。
碧棺左馬刻の「聞いてんだろ? ぶっ潰す」は飴村乱数ではなく、かれと合歓を翻弄する中王区への宣戦布告だと思っているが、これも合歓は自分の意志で彼女にできる戦い方で戦っているということが判明した今、パンチラインとしては半減してしまっており、シブヤに軍配が上がるのは仕方がないように思われた。
とはいえドラパの偏りは重ね重ね残念であり、結果への影響を考えると運営はより責任感を持っていただきたい、と思う。