カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

朝の貴重な時間をいかに「捗り」に変えるか

お題「#新生活が捗る逸品」

 

kimotokanata.hatenablog.com

 こいつ……前回から何も学んでいない……!

ということで残り30分という時間を活かした一問一答的、はかどる一品を求める諸賢にはお手軽な記事になるはずである。とか言っているうちにお湯が沸いたのでコーヒーを淹れていたら残り20分になった。

www.nitori-net.jp

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ということで筆者の新生活、それはもはや1年くらいたとうとしているが新居暮らしを捗らせてくれているものはまず電気ケトルである。すぐに湯が沸く、というのは思った以上に色々と捗る。新居のキッチンは基本的にシックにそろえているがこれだけビビットなのも朝起きた時に「おっこいつで湯を沸かすんだったな」と寝ぼけた頭にも飛び込んでくるので良い選択だったと思う。朝起き、水を入れ、スイッチを入れ、待っている間に顔を洗ったり着替えを準備したりし、沸いた湯でフリーズドライのスープなりを溶いてすすれば忙しい朝の百点満点の朝食である。

 

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着替えは大体朝、ドラム式洗濯機から直接取り出す。洗剤・柔軟剤が自動投入なので本当にボタン一つで洗濯・乾燥が出来、おやすみコースがあるので寝ている間に静かに、省電力で洗濯・乾燥が完了する。特に冬はほかほかの靴下やシャツを身に着けられるのは朝のスイッチが入るのに大きな助けとなった。今のところ前の洗濯機で気になっていた乾燥にかけた衣服特有のにおいなども感じない。筆者は花粉症であるのでそういう意味でも外に干さないで済むのは助かっている。

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接触に注意が行く昨今、ゴミ箱は踏んで開けるスタイルに変えた。ドアと隙間との間にぴったりきて色合いもマッチして非常に気に入っている。後ろのスペースにゴミ袋が収納できるのが意外と便利。閉まるときゆっくり締まるので開閉の音にストレスがないのもいい。袋を止める抑えが深く、ゴミ袋がずれないなど細かいところに手が届くのもいい。

モンダミン ペパーミント マウスウォッシュ [1080mL] 自動ディスペンサーセット

モンダミンも自動式にした。洗濯機の洗剤もそうだが、液ダレに悩まされない人生はこんなにもすばらしいのかと思わされる。ハンドソープも自動式のものを買ってあるのだが、現在のものがなかなかなくならない。

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リビングにはゲームタワーとロボ。ロボはいい。ただでさえいいのに口からティッシュが出ており無闇に実用的である。しかも手も動くし、頭・胴体・そしてシークレットゾーンに収納箇所があるというのも忘れかけた子ども心をくすぐるのである。

www.dinos.co.jp

ロボットは静岡で職人が一つ一つ丁寧に魂を吹き込んでくれている。ロボでありながら我が家で一番生命力を感じるかもしれない。中には往年のゲームソフトがぎっしり格納されている。

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ゲームタワーはこちらを2つ繋げて使っている。プラなので最上部はちょっとたわんでしまっているのが残念であるが、HDMI切り替え器や電源タップまで搭載してこの値段はかなり掘り出し物だった。フィットボクシング2は3分など手軽にできるので、少し早く起きたら朝からさくっと運動しやすい環境を作れている。

朝の時間は貴重だ。だからこそその端々のストレスを軽減することが肝要である。どなたかの役に立てばうれしい。

帰り道は遠回りをしてきてほしかった――IZ*ONE(アイズワン)活動終了の日に贈る言葉。

余談

祝日の朝、あえていつものアラームをセットしたままで起き、寝ぼけまなこでスマホを開いて今日が休みであることを確認し、ゆるやかに二度寝に移行するのは、およそ最高の贅沢である。

が、今日は気分が重かった。昨日から久しぶりに日をまたいで降り続けている雨のせいもあろう。

しかしやはりIZ*ONE(アイズワン)活動終了という事実がそうさせていることは否めなかった。

筆者がすきな漫画の一つに「べしゃり暮らし」がある。

その中で一つの漫才コンビが解散する。その時所属の社長がぽつりと言う。

「こうやって『これで終わり』って舞台を迎えられるコンビってどれだけいるのかしら」

そのコンビは全盛期を過ぎ、というかほぼ片方のソロ活動のみでもう片方はすでに事務所も辞めており、観客からの「ええーっ」もまばらだ。

それでも登場人物たちの評価は、彼らは幸せなコンビだ、というものだった。筆者もそう思った。区切りがあるこそ、人は前に進むことが出来る。進みやすくなる。

対して、結局のところ、四月のアイズワンの活動は残念ながら、「消化試合」という言葉がちらつくような日々だった。定期的な供給はあるが、何かしらの「区切り」はついぞ設けられることはなかった。まさか本当に日本ラストコンサートをやらないとは……。ec1ご機嫌サヨナラ、ec2ネッコヤ(私のものよ)で号泣する準備はできていたのであるが。

とはいえ実際問題、ことk-popの世界において明確な「区切り」が用意されることはごくごくまれである、ということも、この二年半の間におぼろげながらわかっては来ている。契約更新しませんでした、で終わり、人気があるのに放置、初回が売れなかったのでカムバックなしでそのままフェードアウト……。

比べればアイズワンは「マシ」であるのは間違いないだろう。

けれど大人たちの悪だくみに巻き込まれた彼女たちのフィナーレはやはり「マシ」なんかではなくて今後語り継がれるような素晴らしいものにCJの総力を挙げてぶち上げてほしかった、という気持ちもある。というかそれこそが、CJへの不信感を払拭する手段の一つでもなかったか。

豪奢なMVや回顧ムービーの一つでも作ってくれると思ったが、クォン・ウンビさんやチェ・イェナさん、そして他メンバーの、若き女性たちのやさしさに大企業が胡坐をかいてもたれかかっているような「供給」はつらい部分もあった。

かといっていわゆる「連合」の動きも筆者は手放しで容認はできない。4月頭以降の彼らについては視界に入るのも避けるようにしているので現状が劇的に転換していたらどうぞご容赦願いたいが、彼らの動きはアイズワン諸賢をかえって束縛しているようにも思え、そのふるまいはもしアイズワン諸賢が彼らの意に添わぬ発言や行動をしたら一転激烈なアンチに転じてしまうのではないかという恐怖心が筆者の中にはある。彼らの標榜するロゴマークについて、筆者は「平行宇宙」のMVに対してと同じタイプの醜悪さを感じた。

内外様々な不満は、この辺りにしておく。

心配なのは、ウィズワン諸賢、とりわけ年若き方々である。初めてアイドルを推し、そして初めてその活動終了に立ち会うという方も多かろう。どうぞご自愛ください。

ウィズワン、ご飯は食べましたか?

今まで彼女たちが事あるごとにそう聞いてくれた。今朝からは、それがない。それでもあなたはご飯を食べましょう。食べることは、生きることです。生きることは、再び今以上の輝きをもってあなたの前に現れるであろう、彼女たちへと出会うための道を歩き続けることです。

そして、これも書いておきますが、彼女たち以外の輝くなにかに出会うための燃料補給でもあります。

「アイズワンが活動終了するのに他の何かに心を動かされている」

そのことに葛藤する必要は全くありません。

あなたはウィズワンである前に一人の人間なのです。あなたにはあなたの人生があり、大切なものがあり、その心の宝石箱の容量も、しまうものも、それぞれに違います。

二十年以上オタクをやっている人間からすれば、むしろ宝石箱にはたくさんのものをしまっておいた方がいいと思います。

例えば昨日、最後のプラメを読みたくなくて、モンハンをし、FGOとツイステを回し、今朝、とうとう読んで涙しながらも、ヒプマイのVRチケットの手配をする筆者のように。

「推し」が多いということは、心の避難所が多いということです。しばしば、特に若く感受性がみずみずしく潔癖であるときは、「〇〇しか」という思考に陥りがちですが、それは美しく、しかし自らをも傷つけてしまう修羅のオタク道でもあります。

「他の何かを楽しむ」ということそのものが、あなたがアイズワンの活動終了を悼み、その心の隙間を埋めようとするアイズワン愛由来の行動であるとしたら少しはその罪悪感が薄まるでしょうか。そうであれば、そう考えてもらえたらと思います。

人生はクローズアップで見ると悲劇ですが、ロングショットで見ると喜劇であると言います。あなたにとってそうでありますように。

本題

余談が、ながくなった。

チャン・ウォニョンさんへ

初めPRODUCE48を見始めた時、正直なところ筆者は不安でした。一回当たりの長い放送時間、出演者のおよそ半分は顔と名前も一致しない異国のみなさん。

その中で数少ない、すぐに覚えられた練習生の一人があなたでした。年相応の振る舞いとレベル別評価で見せる姿とのギャップ。


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グループバトルを初めて見た時の「推しが生まれた瞬間」の高揚は今でも思い出します。今改めて見返すと、この時すでに完成されていたと思っていたのにこの二年半であなたがどれだけ成長していたかを改めて思い知らされ、驚かされます。

その後デビューしたアイズワンでは最年少かつセンターとして大きな重圧がかかったであろう中、それを感じさせることもない見事なパフォーマンスを見せ続けてくれました。

アイズワンのそのありようを形容しようとしたとき、結局のところ「アイズワンとしか言えない」というアイドルグループになったこと、可愛いだけでもかっこいいだけでも強いだけでも儚いだけでもない万華鏡のようなグループになったことは、センターのあなたが千変万化するイグアナ……いやカメレオンのような、しかし決してどんなときも自分の色を失うことのない揺ぎ無いアイドルであったからだと筆者は思います。

かつてトレーナーに「飾っている」と言われた声はしかしその装飾的な部分が集大成である「Panorama」最後にその声だからこそ、凄く突き刺さってきたように感じました。跳ねるような歌声がそのまま「約束」と共に胸の中に転がり込んできたようでした。二年半という月日が、弱点を武器に変えたことの一つの象徴的な出来事のように思います。


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とりわけ記憶に残っているのは、やはり唯一肉眼で見ることの出来た福岡マリンメッセでのコンサートです。圧巻のパフォーマンスは勿論、最後の挨拶で吐露してくれた弱音、そして自分にくれた「レス」の記憶は今も鮮やかです。

プライベートメールでは文体のフレッシュさが翻訳ソフトを通しても伝わってくるようでした。時々の日本語もうれしかったです。ついぞGoogle翻訳が「フェルナンド」を改めることはありませんでしたが。

一推しと言いながら、「推す」ようなことは何もできていませんでしたが、この二年半はとても幸福な時間でした。可能性しかない未来でまた会える日を楽しみにしています。

アン・ユジンさんへ

あなたの底抜けの笑顔を見るたびに、その「なんでもなさ」を見るたびに、その陰にある膨大な気遣いが垣間見えて眩暈すら覚えることがあります。

何度も見返したPRODUCE48でようやく、グループバトルでのあなたのチームメンバー選出が素晴らしく合理的であったことが分かった時、あの短い間で他の練習生諸賢の特性を見抜いたあなたに改めて驚愕させられました。

アイズワンメンバーとなってからも、年少メンバーでありながら場を回すことがうまく、例えばオンラインコンサートのゲームコーナーでは進行役が違うだけでこんなにも流れが違うのか! とその手腕の確かさに舌を巻きました。

単独MCを勝ち取ったのは決して偶然ではなく、筆者よりもずっと慧眼であるスタッフたちもそのことを敏感に感じ取ったからに違いありません。

あなたはあるいは、最もアイズワンになったことで犠牲にしたことが多かったメンバーだったかもしれません。ショウビズの世界が少女にきらびやかなステージを与える代わりに何を差し出させてきたかをまざまざと見せつけられ、消耗する筆者をまたも「なんでもない」かのように高校卒業検定試験を合格して見せた時は、そしてそれを我々に報告してくれたときは、快哉を叫びたい気持ちでした。

だからこそ、コンサートのたびに見せる涙が一層心を揺さぶりました。

あなたを呼ぶとき、しばしば筆者は「ユジンくん」というようにしていました。それは悪戯少年のような快活さが小気味いいからでしたが、しかしどうしようもなくステージでは妖艶であるその高低差がアイズワンというグループでもっと見たくなかったかと言えば嘘になります。

スターシップは非常に才能あふれる方々が多く所属していますが、ここまで育ったアン・ユジンという人を果たしてどのように遇するのか事務所側が「試される側」となったその成長に感服しつつ、ゆじん、貴方のゆうじんとして応援しています。

チョ・ユリさんへ

PRODUCE48開始当時のSTONEMUSICはどうかしていたのでしょう。もと「アイドル学校」組はあらゆる魅力をそぎ落とされてレベル別評価へ突き出されたように筆者は感じました。それでもあの時のあなたは歌う喜びとそれに比例した才気に溢れていて、ギュリさんを差し置きAクラスへの切符を手にしました。悪編集も受けてしまいましたが……。

史上初のA→F落ちもあなただから許されたように思います。正直なところ筆者は、「この人はデカ眼鏡で一つ結びの方がめちゃくちゃ可愛いな」ということを考えていました。実際、その後一つ結びはあなたのメジャーな髪型の一つに落ち着いたのではないかと思います。

PRODUCE48のボーカルパートを語るにあたってあなたは欠かせない存在となりました。繰り返しになりますが、歌うことの喜びに満ちているその声こそは、国民プロデューサーの福音でもあったに違いありません。

PRODUCE48が終わってからアイズワンチュを待つまでの間、アイドル学校を鑑賞しました。言ってしまえばPRODUCEシリーズより劣悪な環境であることが画面からも滲み出る中、奮戦したあなたを残酷に裏切る演出に心が痛くなりました。

だからこそ、アイズワンチュ冒頭でアイズワンになれた喜びに打ち震えるあなたに強く感動させられました。ラビアンローズで、また以降の数多の曲で喜びが増大するほどに音域の幅も広がるような圧巻のメインボーカルはどれも素晴らしいものでした。

年下二人が大人っぽいのに比べ、また同い年もそれぞれ違いがある中で、まさしく年相応、「ザ・JK」みたいなあなたはそんな素晴らしいクラスメートがいたはずないのに、どこか親しみやすさがあり、バラエティ他の少しピントのずれた発言もそれだけにとても微笑ましく、面白い得難い存在でした。「AYAYAYA」で更に成長した後はますます敵なしといった形で、「Adult Ceremony」などその極地だったのではないでしょうか。

STONEMUSICが清算された今、寄る辺がはっきりしないことは不安ではありますが、もうFクラスに移動になった時の借りてきたハムスターなあなたではなく、アイズワンの誇るメインボーカルであったあなたですから、きっと大丈夫でしょう。

本田仁美さんへ

チーム8時代は取り立てて推されることもなく(少なくとも他推しだった筆者のところまで名前が届くほどには)、ネ申などで見かけた時も、ふわふわしていながら芯の強そうな人だな、くらいの理解でしたが、子供のころから培ったダンスの確かな下地、48の悪癖ともいうべき「振り入れの時間がない」に最も振り回されたであろうチーム8メンバーだからこそのサポートなどめきめきと頭角を現し、下尾みうさんと同様に、「置かれた場所で咲きなさい」というのは所詮置いた人間の傲慢にすぎないのではないか、と考えさせられるほどに、舞台を与えられたあなたはその大きさに相応しい存在感をみるみる獲得していきました。まるで限界だと思っていた鉢植えが容器を変えることで更に成長し、美しい花を咲かせたように。宮脇さんがすでに気づいていたその魅力に、筆者はそこまでわかりやすくしてもらえてようやく気付くことが出来ました。

もちろん筆者以外の大勢の方が気付いていて、ランキングでは素晴らしい記録を打ち立てましたね。ほっぺたには希望だけでなく自信も詰まってくれていたらいいなと思います。

そう、体型管理もあなたの驚嘆すべき部分です。そのストイックさは真似しようとしても出来るものではありません。でもあなたは成し遂げた。だからこそ同世代、同性の支持を多く獲得したのだろうとも思います。K-POPドリームというのがもしあるのだとしたら、それは本田仁美さんのことをそういうのでしょう。

ストイックと言えば最後の最後に嬉しいサプライズで運転免許証取得まで報告してくれてそのエンターテイメント精神と想像もできない努力の積み重ねに脱帽です。

プライベートメールはあなたのものを一番楽しみにしていました。あらゆるサービス精神に富んでおり、いつも日本語と韓国語を併記してくれていたそのメールでもっと勉強をしていれば、もう少し自分もハングルを習得できていたかと思うと後悔が募ります。何とかアーカイブして、ハングルの教材にしようかな、と企んだりしています。

古巣のチーム8に戻るのか……いよいよ全都道府県を制覇したその後の発表で何かありそうで不安だけど……個人的にはコロナ禍でなければ一度戻って韓国で活動をするにしても卒業発表からの送り出しをしてもらって……とも思いますが、まずはゆっくりしてほしいなと思います。声が好きなのでまたラジオとのご縁があると嬉しいです。

矢吹奈子さんへ

あなたと田中美久さんがAKB48SHOWの企画で先輩がたに突撃インタビューしていたのが昨日のことのように思い出されます。甘え上手の万年末っ子のイメージが強く、相方と言ってもいい存在の田中さんがPRODUCE48では途中退場したこともあって、あなたも厳しいトレーニングでどこかしら怪我をしないだろうか、体に気をつけて帰ってきてほしい、とすら思っていました。なにしろ今後間違いなくHKTを担う柱であることは既に間違いありませんでしたから。

PRODUCE48、3話。深夜の眠気を3段階の高音が吹き飛ばしていったあの時の衝撃は、その時手に持っていた麦茶のグラスの冷たささえも思い出せそうなくらいはっきりとしています。「プデュなるもの」の沼に深く沈んだときは、まさにあの時だったように思います。

気付けばあなたはまごうことなき「実力派練習生」であり、いつまでもマスコット的に見ていた自分を恥じました。柔らかな歌声は代替が効かないものであり、それ故に本田さんと一緒に特に韓国曲で「飛び道具」的な扱いをされていた時はやきもきとさせられました。もっともっとあなたのボーカル力を存分に発揮した曲で歌声を響かせてほしかった。

多くのアーティストに可愛がられる一方、いわゆる「K-POPスター」的でない自分に思い悩んだ時もあるということでしたが、あなたは誰にも真似できない、「やぶきなこ」という新しいアイドル像を韓国アイドル史に刻み付けたことでしょう。それはあなたにしかできなかったことです。

HKT48に戻るのか、違う道を行くのか……もしかしたら指原さんや、宮脇さんに相談されているのかもしれませんね。どの道でも今回がそうであったように、唯一無二の存在として輝くことでしょう。

でもできれば、成人したなこみくで「生意気リップス」が一回見てみたいな、とは思います。

キム・ミンジュさんへ

そのビジュアルが練習生時代から群を抜いていたあなたはしかしそれに驕ることなく、錬磨を重ねていましたね。「Touch」の時、自身のパフォーマンスに不満がありながらも人気投票のように1位を獲得してしまったことで「これは違うと思う」と涙を浮かべながらもその「栄光」を否定したとき、一気に「この人を応援したい」という気持ちが高まったことを覚えています。

何度もデビュー直前だったところが立ち消え、レベル別評価で振るわず、自分の想いとは裏腹に評価は高く、コンセプト評価では押し出されながらも、センターへと挑戦し、心身の成長は一週ごとに着実に、確実に感じられました。

アイズワン入りを一番に発表されたあなたは何事にも丁寧で、しばしばENOZIでも一生懸命説明しているところを編集でカットされたりもしていたけれど、その誠実さはアイズワンというグループのコアの部分の写し鏡だったように思います。

他がバキバキのダンスメンである中抜擢された「ルーモア」、「Buenos Aires」での初のウォニョンさん以外のセンターでの堂々たるパフォーマンス、バラエティでのいい意味でのアイスブレイクぶりなど、見るたびにブラッシュアップを続けるあなたが「Full Moon」でまさにその円熟の時を迎え、満ち満ちた魅力を舞台に満たした時、もしかしたら「アイドル・キム・ミンジュ」は完成してしまったのかもしれません。

きっと女優業であってもその人柄と真摯な姿勢で成功することでしょう。

でもやはり、いつかまたアイドル・キム・ミンジュを見てみたいと思います。例えば今度のハロウィン、アイズワンの仮装をするとかで。

最後のプライベートメールで泣かされました。筆者も祈り続けます。

キム・チェウォンさん

「カチューシャの子がとてもいい」


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4話の初回放送で共に見ていた妻がぽつりとつぶやきました。当時はレベル別評価での後藤萌咲さんのインパクトが凄まじく、このグループバトルでも彼女に焦点が当てられていたと思います。筆者も、彼女の「ピョン!」が印象に残ったことを覚えています。

あなたは当時から確かに素晴らしくバランスがとれた練習生でしたが、筆者は愚かなことにデビューメンバーに予想すらしていませんでした。この辺りは「軽蔑していた愛情」時点でAKB48 を見出していた妻のドルヲタとしての面目躍如と言ったところなのでしょうか。

今に通じるあだ名「サンム姫」のきっかけとなる自らの殻を破ったコンセプト評価を経て、バチボコ似合う衣装でなんなく異国の言葉を歌いこなした「好きになっちゃうだろう」の後、アイズワンのメンバーとなったあなたを大学受験へ送り出すメンバーの姿は、あなたがメンバーに愛されている確かな証拠として我々の目にもほほえましく、また美しく映りました。

楽曲においては大天使の歌声と小悪魔の表情管理で多くの人々の心をばっちりつかみ、


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とうとうアイズワン4人目のシングル曲センターの座を射止めました。オンラインであってもCDを買ってお祝いに行けばよかったと今でも妻と共に後悔しています。

あなたがセンターで躍動するこの曲を、生のパフォーマンスで見られなかったことは本当に残念です。コロナ禍でさえなければ、貴方の魅力がもっとたくさん、遠くに伝わったのにと歯噛みする思いです。

バラエティでのぎこちなさも消化して、「カタレナ」ではまさしくお人形のようなパフォーマンスに違った魅力を見せてくれました。

アイドル・キム・チェウォンの第二章がどうなるのか。ロケットパンチに加入するのか、それとも……。また新たな一面が見られると思うと楽しみです。

イ・チェヨンさんへ

PRODUCE48を「ほーんどんなもんかな」と軽い気持ちで見てみた筆者に「韓国練習生の実力」をこれ以上なく鮮烈に見せてくれたあなたのパフォーマンスの衝撃は凄まじいものでした。だからこそ、その素晴らしさに伴わないあなたの自己肯定感の低さ、自信のなさが終始気になってもいました。なぜなら、それは後今に至るまであなたの大切なパートナーである宮脇咲良さんに対して、総選挙時点で感じていたこととほとんど同じでしたから。そういう意味で言えば、あなたたち二人は似た者同士であったのかもしれません。どんな場所でも間違いないパフォーマンスをしながらも爆発しきらない、自分がリーダーを務めたチームからは放逐されてしまう……。

だいぶ後になって「SIXTEEN」を見ました。その時はプデュ時代よりもなお自信がなく、後MCでも自信がないことが事務所からの低評価につながり、それによって自分の自信をまた失うという負のスパイラルにあったことを教えてくれましたね。

けれどあなたは、最終回、センターを見事に務めあげました。そこからの宮脇さんとのやり取り、加入劇というとても美しい物語は「大人たち」によって不本意な言いがかりがついてしまいましたが、それでもあの日のあのパフォーマンスだけは絶対に捏造できませんし、そこであなたは今までで一番輝いていました。

そこからあなたは今に至るまでその輝きを更新し続けています。ラビアンローズのMV、縦縞の衣装が似合うあなたの姿を見て、自信とは、自己肯定感とは人をここまで変えるのかとしみじみと思わされました。

羽根のような軽やかさのダンスのように実はひょうきんなところもあり、メールその他で楽しませてくれましたね。数々のミッションの報告も恥ずかしがらずにTwitterですればよかったと今更ながら思います。

返す返すも辛いのは、あなたの誕生日を盛大に祝うチャンスを二回も逃してしまったことです。新天地でも縦横無尽にステージを掌握してほしいですが、出来れば次の誕生日には一度立ち止まって、三回分のお祝いをさせてほしいなと思います。

チェ・イェナさんへ

さあ、新番組が始まるぞ、と気負う我々の前に最初に現れた三人組、それがウェイファ三人娘でした。それぞれキャラクターの立った三人がレベル別評価ではやはり「韓国練習生のレベル」を見せつけてくる、このギャップの構成にはめられていたわけですが、視聴者だけでなく、当然出演者もことオーディションの中では委縮していたであろう中、「一発芸」を披露するあなたのそのタフさ、センスに早くも筆者の関心は奪われていました。

評価においてはその多彩さを見せつけながらも心無い言葉を寄せる人間もいたようで、「吐き芸だけ」といった奴に呪詛をかけるのに忙しかったことを思い出しますが、そんなプリズムのような魅力を放つあなたの「セクシーキュート」な部分を存分に炸裂させたのがセンターで披露した「好きになっちゃうだろう?」でした。
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「Who is the Center?」からのあなたが中央にいた時の興奮、小首傾げでの完全ノックアウトのコンボを超えるインパクトはこの二年半を通じてなかなかないものでした。音声は入っていませんでしたが、ワン・イーレンさんの「イェナ~!」という声かけがそのしぐさからわかり、それも胸を熱くさせてくれました。

アイズワンに加入してからはコメディポジションを引き受けることが多かったですが、プライベートメールを暴露されたときの「ウィズワンとの秘密のやり取りなのに……」という姿勢に誠実な人なんだなということを感じましたし、外仕事が次々にやってくることはその人柄と確実に成果を上げてくる頼もしさによるところなのでしょう。

パフォーマンスにおいても歌にせよダンスにせよ、可愛いにせよかっこいいにせよ、ファニーにしろシリアスにしろ、あなたがいればそれで大丈夫だろうという安心感がありました。カバーの選曲のセンスも素晴らしいものがあり、ぜひ末永くアイドルを続けていただきたいですが、音響監督みたいなこともぜひチャレンジしてほしいと思っています。

あなたの「ウィズワン」の言い方が個人的には一番しっくりきていたように思います。また思い出したら呼んでみてください。

カン・ヘウォンさん

「韓国人練習生=スキルがものすごい」という訳では必ずしもないんだな、と失礼ながら最初はそんなことを思いました。隙なしと思われたブンバイヤ班に挑むことになったら真っ先に泣いていたり、続けてラップに挑戦するものの自分で作詞することを知らなかったり、タシマンナの動きもぎこちなかったり、実は最後の最後の「好きになっちゃうだろう?」の出だしも間違えていたり……。

気付けば「カンちゃん」と親しみを込めて呼んでいる自分に気付きました。あなたはどんなに望んでも身に着けることが難しい、いわばアイドル力と呼ぶべきものを持っていました。

それに加え、スポンジに水が染み込むように次々とスキルを吸収していったあなたは、名実ともに押しも押されぬグローバルアイドルへと成長しました。

できれば、今のあなたで「ブンバイヤ」のカバーを見てみたかった。他のプデュ楽曲のパフォーマンスを見て見たかった。それが叶わぬ願いになりそうなのが残念です。

日韓を超えた友情はプデュ時代もテーマ性にも沿い、美しいものでしたが、最後の釜山旅行においても存分に発揮するなど、あるいは最もメンバー愛が深いのはあなただったのかもしれませんね。

そのトークの爆発力も素晴らしく、あの荒涼としたラストコンサートを救ってくれたのはあなたの餃子コメントだったと真剣に筆者は考えています。最後の日のメールもレシピを送ってくれるなんて本当にこの人は……と思ってからのあのメールはずるいですよ。

日本にはあなた好みのカルチャーがまだまだ沢山あります。事務所に戻った後も引く手あまたでしょうし、コロナのことのありますが、落ち着いたらさとみなさんを愛でがてらぜひ遊びに来てください。

宮脇咲良さんへ

今まで、あなたを理解しようとして何万字かの駄文を書き連ねてきました。

そうして結局辿り着いたのは、「神様、よくわかりませんでした」という人類の墓標に刻まれるべき言葉に過ぎなかったのですが。

今までの愛すべきアイズワンのメンバーにも、筆者は、「ギャップ」だとか、「成長した」とか、「一皮むけた」とかいう言葉を使ってきましたが、あなたはそういう言葉では追いつかない、説明がつかないように感じました。

それは他のメンバーとあなたの優劣という話ではなく、本当にそういう表現がそぐわないのです。何故なら他の「一皮むけた」メンバーであれば決して起こらない「あの時の動き」をしたかと思えばまた、「クラオンニ」になり、目を離したすきに「さくらたんlv100」になっていたりもする……。

かつて筆者はそれをどうにか「パッケージング」という言葉の檻に閉じ込めようとしましたが、無駄なあがきでした。まるで仮面ライダーウルトラマンのフォームチェンジのような、特撮めいたスイッチングのすさまじさは本当に末恐ろしく、あなたにとってはアイズワンすら(もちろん言語にできないような愛着のある)枷だったのではないかとすら思うことがあります。

さくのきの「ネッコヤ」に至って、完全に、宮脇咲良、人か魔か神か、という領域に至りました。

なので結局、筆者があなたに贈る言葉はたった一つ、「ありがとう」です。

クォン・ウンビさんへ

一度の挫折を経て戻ってきた練習生生活、掴んだチャンス。またもあなた自身に何の負い目もないのにやってきた試練。

アイズワンがアイズワンで二年半あり続けられたこと。十二人であり続けられたこと。間違いなく、あなたがリーダーでなければ不可能だったことだと思います。本当にお疲れさまでした。ありがとうございます。

ゆっくり休んで、もっと自分のことを考えてほしいと思います。

あなたがいたから楽曲が締まりました。アイズワンが誰にも真似できないグループになりました。

文面から温度が伝わるような日本語のメールが大好きでした。

もっともっと感謝の言葉はありますが、どれも陳腐になってしまいますのでこの辺りにしておきます。

アイズワンとは、クォン・ウンビが守った宇宙でした。

ありがとう、お疲れさまでした。

 

日が替わるのでこの辺りで。

さようならアイズワン。

おかえりアイズワン。

もっともっと、道草してきて良かったんだよ。

もっともっともっと、お土産話が聞きたかったよ。

でも今は、ありがとう、おつかれさま、おやすみなさい。

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学校に泊まろう!――「ユクサおおすみ海の学校」体験記

今週のお題「下書き供養」


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それは五日ほど前のことであった。

深夜。我々夫婦は各々の端末を前に作業をしていた。

そこに自分の作業が一段落した妻が、一つの情報を持ってきた。

なんとあるところに泊まることができるという。

それは我々にとってかつてとても身近であり今はとても縁遠い場所……。

果たしてそれは一体……と引っ張らずとも読者諸賢はそこが学校であることは先刻ご承知の通りであろう。

へえ、面白いね、といまだ作業中の筆者は答えた。

それが生返事に思えたのか、妻は続けてLINEを投げて寄越した。


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ブログネタまで気にかけてくれるよき伴侶である。そして記事を読み、筆者は妻の狙いにも気づいていた。

こいつ……うまい魚を食いたいのだな……と。

妻は前世が猫だったのかというくらい気まぐれで生魚が好きだということは既に述べた。近頃ますますすさまじく、中一日くらいで食卓には刺身が並ぶ。

だのにまだ追い求めるというのか。この求道者は。呆れは突き詰めれば畏敬となる。この情熱、妻が仕事を頑張ってくれていることによる家計の余裕、そして筆者自身の興味と休日の兼ね合いから、自分の仕事が一段落した勢いのまま週末に予約してしまった。深夜テンション、恐るべしである。大正琴の稽古を受けて後、夕方に出発することとした。

当日。昼食。妻はスーパーのパック寿司を食べていた。今日の夜は刺身定食だって言ったじゃないですかァーッッッ(AA略)と数年前だったら思っていたかも知れないが、今の筆者は理解している。妻は「刺身腹」を構築しているのだと……。

恙無く稽古を終えると、我々は一路大隅半島を目指すこととなった。


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いつもと違う角度から見る桜島(撮影:妻)が「お先」とばかりに今から行く場所へ灰を送り込んでいるのをまざまざと見せつけられることとなったが、しかし国道220号線は海に程近く、走っていて気持ちがいい。わき見運転に気を付けなくてはならない。

「まさかり」というユニークな分岐で別れた以外、さしたる複雑な道もなく我々は目的地に辿り着いた。


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愛車スタンリック君のカーナビは平成23年生。今回宿泊先の前身である菅原小は平成25年閉校であるから、カーナビ上はまさしく我々は小学校に宿泊することになる。

ちなみに菅原小学校のホームページはまだ生きている。

鹿屋市菅原小学校トップページ

校長先生の挨拶は永遠に工事中なのだろう。閉鎖前に駆け込みで開設したように見えるホームページはテン年代製とは思えぬあたたかみに満ちており、往時の姿を僅かに確認することができる。


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時刻は五時過ぎ。「下校時刻」になってから学校に入る、というのはなんとも不思議な気持ちであった。


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校章を眺めながら校庭へ向かう。
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いやオシャレか。美しい風景は撮る人間の技術など関係なく美しいものである。

校庭でキャンプをすることも可能であるらしく、テントが張られていた。シンボルであろう大木の周りでキャンプにきた子どもたちが鬼ごっこをしており、心なしか木も嬉しそうであった。


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なんとツリーハウスもある。我々はナントカと煙のナントカの方であるので、登るのは無理からぬことである。


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右手に燃えて上がるはオハラハー桜島である。


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そして左手には薩摩冨士・開聞岳。鹿児島の誇るこの二大ランドマークを手中に収めることができるとは興奮を禁じ得ない。フォトジェニック!

そうこうしているうちにチェックインの時間が近づき、我々は「登校」することにした。

 

――と、ここまでを書いたのが2019年の11月のこと。その後、年末でバタバタしたり、Googleフォトと連携が出来なくなったり、コロナ禍に突入して宿泊施設を喧伝するのもな、ということになったままずるずると時は過ぎていった。冒頭、黒板に「カナタガタリvol136」とあるが、今回の投稿は216記事目であるからどれだけ寝かしていたかがわかろうというものだ。

しかし今回記事を書くのに写真を見返して、細部はやはり忘れてしまっているものの、素晴らしい体験をした記憶がまざまざと蘇ってきた。やはりこれは記事として残しておきたいと思ったので、以下何事もなかったかのように続けて書きたい。

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玄関の廊下にいきなりこんな自虐ポスターが張ってあったりする。大隅半島は「竹亭」「マルチョンラーメン」を生み出しただけでもすでに偉大であることを付記しておく。

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元・靴箱がオシャレに活用されていた。

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懐かしい感触のリノリウムの床をキュッキュと言わせながら歩いていく。雰囲気のいいBGMが流れている。受付は食堂を兼ねているので、先に食事を頂くことにする。食堂は元・理科室である。

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あの「理科室特有の銀枠に黒天板の机」の上にこんなごちそうが広げられると誰が想像しただろうか。今もホカホカのご飯や漬けにされたカンパチの程よい歯ごたえとうまみ、漬物のほろ苦さやふろ吹き大根の滋味、エビ入りみそ汁のいくらでもお代わり出来そうな(ご厚意で3杯もいただいてしまった)だし加減は思い出しては腹を鳴らしてしまう始末である。

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妻もほくほく恵比寿顔であり、泊りのうれしさ、久しぶりに2人ともアルコールを摂取したりなどした。学校で飲酒……インモラル!

そして食後の我々は鍵を受け取り、今夜の寝床へと向かう。

そこは――

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校長室であった。

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はい黒板がドーン!

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誰かしら中に悪ふざけして隠れるやつ!

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からの対面はベッドである。夜はテンションが上がっていたので朝爆睡してベッドから落ちかけた時ビビッて心を落ち着けるために取った写真を使います。見苦しくてすみません。

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あぁ~ッ 黒板のここの「この感じ」……。懐かしい。

もちろんベッドもふかふかである。我々は「学校に泊まる」という体験にワクワクしっぱなしであったがふと落ち着けば「よくよく考えれば校長室にはそんなに思い入れないな……」とも思った。歴代校長先生の肖像がある訳でもなく、ある種綺麗な黒板のある部屋という感じでもある。そんな部屋はふつうないが。

ともあれ我々は風呂上がりでもなお、「夜の学校」を更に深く味わいたいという気持ちが高まるのを抑えきれず、いよいよ探検に出かけることとした。

もちろんBGMはこれである。

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燃え盛るあの場所で出会えるなら
Sexy Sexy,

Sexy Sexy,

  • provided courtesy of iTunes

 

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今夜は2階は宿泊者がいない。人の気配のない2階に足音がやけに大きく響く。

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沢山の人々の喜怒哀楽が重ねられた場所はその思いが質量となって残っているようで、侵しがたい荘厳な雰囲気がある。因みにこれまた定番の25mプールが窓から見えて感動のあまり写真を撮ったのだが今カメラロールを振り返ったら何故か残っていなかった……。

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帰りも行きと段数が違うということはなかった。

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そのまま外に出た。遮るもののない月と星が美しく、いいカメラが欲しいなあと思ったりもした。

そのまま玄関ロビーのソファに座り、妻と2人、それぞれ読書をした。宇宙開発にも縁深い大隅半島に来て、美しい夜空を見たこともあって、筆者は「宇宙兄弟」を再読していた。

妻は昭和初期のレシピ本を見ていたが時代特有のエスプリが効いており、大変良かった。

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時折、校庭でキャンプをしている子どもたちがお手洗いにやってくることもあり、女子小学生らしい3人組が「じゃあうちがこっちに連れてくるからさ、話せばいいじゃん」「でもあいつ今男子で鬼ごっこしてるから来ないよ……」

みたいな話が漏れ聞こえてきて、おお……小学生……とその小さな恋のメロディにくらくらとした。

ちなみにその後も筆者は2時間ほどそこで読書を続けていたが、「あいつ」が来た気配はなかった。ちょっと男子ー! そういうとこだぞ!
そのうち自然な眠気に身を任せ、心地よく眠りにつくことが出来た。なれないベッドに落ちかけはしたが。

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目が覚めて窓を開けると校庭。ソテツ。朝から非日常前回という感じだ。朝食までしばし時間があるので周辺を散歩することにする。

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夜の妖艶さはどこへやら、健全120%、我々のよく知る「学校」そのものというたたずまいが、なおさらそこに泊まっているおもしろさが際立つように感じられた。また、手前勝手に怖がったりしていた自分を恥じたりもした。

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朝食は理科準備室であった。(写真は夜撮ったもの)野生のアインシュタインがいたらしいことが確認できる。

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しらすだし茶漬けは優しい味ながらしっかりしたボリュームであっという間に食べてしまい、その勢いを気に入っていただいたのかまたもお代わりを頂いた。

そのままチェックアウトを済ます。-完-

と行きたいところであるが、筆者は来たときから気になっていることがあった。

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確かに海が見えるが、「日本一」とは過言では……?

という思いがあったのである。が、校庭の隅、うっそうとした木々の隙間を縫うような道を降りていくと――

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青い海、白い砂浜、赤褐色の岩肌、チェックシャツのオタク。

海、近い。なんだこの最高のプライベートビーチは。

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潮だまりもあったりして、いつまでも佇んでいたい感じだった。

漁村出身の妻も血色がよくなったようである。

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鹿屋市立菅原小学校。明治25年開校。平成25年3月、120年の歴史に幕を下ろし閉校。

校訓「明るく・かしこく・たくましく」。

きっとこの環境であれば校訓は達成されたに相違あるまい。

とても貴重で楽しい体験であった。

校庭でのキャンプなど密は避けやすいと思うので、ぜひ興味がある方は訪れていただきたい。

 

yukusa-ohsumi.jp

kindleに1923冊本があるアラサーはDMMブックス初回100冊70%オフで何を買ったのか

余談

先月、kindle paperwhiteを買った。wifi32G広告なしモデルである。

筆者のAmazonアカウントに紐つくkindleシリーズとしては6台目ということになる。

初代kindlefireHDを発売日に購入したことに始まり、2台目として父用にkindlepaperwhite初代を、1台目の交代要員として3台目kindlefireHD(8インチ)、2台目の交代要員として4台目kindlefireHD(新世代8インチ)、5台目として独り暮らしを始める弟へ餞別としてkindlefireHD(10インチ)といった具合である。

また、歴代スマホにもkindleアプリをDLして適宜使用してきた。

Go to活用時、筆者はスマホと3台目を連れまわしていた。が、3台目も3年ほど使用しており、さすがにバッテリーが往年のころのようにはもたなくなっていた。

加えて、以前とは違いスマホはUSBtypeC、3台目はmicroUSBであるのでアダプタが単純に2つ必要である。荷物は少ないほうが良い。

また、kindleについては過去も言及したことがあるが、

kimotokanata.hatenablog.com

およそ3年前のこの記事時点では1555冊であったが現在は1923冊になっており、ざっと370冊ほど増えていることになる。(とはいえ例えば鬼滅の刃23巻、ハイキュー!45巻、チェーンソーマン11巻、呪術廻戦15巻……とこれだけでも100巻(冊)を超えてしまうから、体感としては冊数ほど本が増加したようには思わない。実際それまでは単純に計算して1年あたり200冊電子本が増えていたわけであるし)しかし積み本の解消速度は遅々として加速せず、何かしらのテコ入れを図りたいところでもあった。

それはkindlepaperwhiteではないか――と筆者は考えていた。現行品は防水であり、また容量も増加、動きも改善されているという。paperwhiteシリーズの読書への没入力の高さとサイズの丁度よさ、電池持ちの良さは筆者も体感としてあった。ケーブル問題も、1週間泊まり込みとかでなければ大丈夫であろう、と。

が、筆者は正月のセールで買いそびれた。上位機種Oasisと天秤にかけていたからである。どうせ買い替えるなら、暫く買い替える必要のないハイエンドがいいのではないか――と思ったわけだ。そして、決め損ね、虻蜂取らずと相成った。

やはり人間、手に入れられないと欲しくなるものである。TLで使いこなしているフォロワーさんを見かけるとますます欲しくなる。たまさか、この大都会薩摩で実機展示している貴重なお店を訪れることがあり、体感してみた。

その軽さ、馴染みのフォルムは筆者に購入を決断させるに十分であった。かくして新生活セールと共に購入に至ったのである。

今回は延長保証はつけたがフィルムのケースもつけなかった。ポケットにすっと入る「丁度よさ」は一回り以上大きいOasisでは難しいだろう。また、さすがにあの価格のものをここまでラフに扱う気には小市民である筆者にはなれないだろう。

おおむね不満はないが、kindleのとても便利な手段である「続きを読む」機能がエラーが出たり、そもそも案内が出なかったりするのが非常に不便である。あと体験版ブラウザにはわざわざTwitterがブックマークされているのにTwitterにアクセスしようとするとエラーになってしまう。

とはいえやはり読みやすさ、目の疲れにくさは普通のタブレットスマホとは段違いである。没入感も桁違いだ。もし「チェーンソーマン」のあのシーンや、「呪術廻戦」のあのシーンをスマホで読んでいる最中に能天気な音と共に通知が来ていたら、きっと今のような胃袋にすりこぎをぶち込まれたような気分にはならなかっただろう……どっちがよかったのかは置いておいて。

さて……この相棒と共にいっちょ、崩させてもらうぜ! kindleの積み本さんよぉ!!

 本題

余談が、長くなった。

そんなタイミングで現れたのがDMMブックス初回100冊70%オフキャンペーンである。

4/12の所定の時間までにチケットを取得すれば、初回の購入に限り対象商品が100冊まで70%オフになるという画期的なキャンペーンだ。

筆者も提督、審神者の端くれとしてアカウントは持っていたのでさっそく検討に入ることになった。

選んだ基準は以下である。

  1. 読む機会を逃していた長編マンガをまとめ買いする
  2. ビジュアル、図版が多いものにする
  3. とはいえやっぱり小説も買いたい……。
  4. ちょっとkindleでは買いにくい本を買う

 読む機会を逃していた長編マンガをまとめ買いする 71/100

本来はこれで100冊全ていく予定であった。今やマンガは20巻、30巻、50巻をすら超えることも珍しくなくなった。必然、TL他で勧められてもうむと挑みにくいのが事実であった。

DMMブックスは「シリーズをまとめてバスケットに入れる」という悪魔的な手法が可能であり、これでどんどんと入れていくと気が付けば800冊になっていたので少し考える必要があった。

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↑ところでこの導入文が単行本ごとに設定されているといきなりネタバレの辻切を食らったりするのだが1巻と同じなのは個人的に好感が持てた。

ということで筆者はまず進撃の巨人4~33巻を100冊デッキに加えることとした。

ポイントとしては、

「話題作かつ完結作(最終巻はまだだけど)なのである程度安心して読むことが出来る」

「弟は自宅に紙で集めているのでわざわざkindleにて購入する必要性が薄い」

「1~3巻までが期間限定で無料なので実質103冊」

※なので進撃の巨人を買う方は3~33巻を70%オフで買ってから2回目以降の購入で1~3巻を買うようにしよう。実質97冊になってしまってもったいない。

といったところである。

進撃の巨人は個人的に思い入れがある作品ながら10年近く離れていた作品なので、ようやく向き合えることが出来るのは嬉しい。読んだらまた感想を書きたい。

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↑最終巻を貼ろうとしたら普通にあらすじのネタバレだったので止めました。

もう1シリーズは哲也~雀聖と呼ばれた男~である。「今週のお題」で書きそびれてしまったけれど今年は夫婦そろって麻雀を覚えようかなと思っており、(アンジャッシュ児嶋さんの影響)リアルタイムでこの漫画を読んでいた頃は大学生になれば自然に覚えるだろうと思っていたがそんなことはなかったので購入した次第。

コンビニ本、文庫など旅先などで見かけるたびにちょぼちょぼ買っていたのだがその人気故に、また長期シリーズの宿命としてなかなかまとまってはおらず、kindleにもあるのだが単行本が底本なのでなかなかボリュームもあり……という形で二の足を踏んでいたので渡りに船であった。単行本は間に麻雀講座もあってためになる。

昨日は3時まで読みふけってしまった。印南というキャラクターが筆者に残したインパクトはすごいものがあったな、と再確認。

ビジュアル、図版が多いものにする 26/100

前述の通り筆者はkindlepaperwhiteに大満足なのであるが、欠点、弱点としては白黒であり、インチ数も小さいためビジュアルや図をふんだんに使ったものの可読性が下がってしまう点がある。

といことでこちらではそれをふんだんに活用しているものを割り切って購入してみることにした。

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やはりエンタメの「圧」を受けるには単純な筆者にはビジュアルが分かりやすい。エンタメの王であるディズニー、すっかり潮流が分からなくなっているイラスト最前線、思い入れがあり過ぎて見られていない映画版「この世界の片隅に」への歩み寄り方としての絵コンテ集、見るだけでワクワクするフィギュアカタログ、筆者のルーツである戦隊ものと(実はその超根本であるカクレンジャー超全集はkindleにあるのだが)ゲーム史をチョイス。また、ミステリーのネタバレ縦横無尽の辞典はかつて自作を断念したのでありがたい話である。

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妖怪馬鹿としてはこのコンボも見逃せないところであった。水木しげる全集補巻は我慢。

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戦国無双5に向けての予習も万全である。最近FGOも始めたので、横断的なビジュアル歴史年表は掘り出し物だった。

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いわゆる「一般常識」を身に着けたく思った。広く浅く知りながら、更に深掘りしたくなる分野に出会える楽しみが待っているように思える。

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中小企業の唯一の事務方≒何でも屋である自分の職務に活かせそうだと思って買った本たち。あの頃の参考書のように買ったことで満足することが無いようにしたい。

とはいえやっぱり小説も買いたい……。 1/100

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ということで1冊だけ自分に小説を書くことを許した。選んだのはテッド・チャンの作品集。一生の名誉であるヒューゴー賞を既に4度受賞している凄すぎてシンプルに「天才」と修飾できる生きる伝説であるその作品集をしかし、訳書特有の敷居の高さから保留し続けていたがいよいよ向き合う時が来た、と挑ませていただくことにした。

ちょっとkindleでは買いにくい本を買う 2/100

前述したようにkindleは我が家の「共有財産」である。なのであんまりセンセーショナルな本だったりは買うのがちょっと抵抗があったりする。

しかしこのDMMブックスは見るとしても妻どまりであるので気兼ねなく買うことが出来る。

ということでkindleでも気になりながら価格と内容で足踏みしていたものを2冊チョイスしフィニッシュとした。

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並び替えは任意に出来るのだろうか

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非常に楽しくお得な機会を得ることが出来て感謝である。他方、既存ユーザーに対して何かしらフォローがあっても良かったのでは……とも思う。

別のアドレスで登録してのユーザー水増しを期待したのか、ちょっとアングラな雰囲気からの脱却を図りたかったのか、特に深いことを考えていなかったのかは定かではないが……。

電子書籍はまだまだ過渡期であると思う。今後は携帯キャリアのように本のデータをMNPのように任意のプラットフォームに相互移動できる仕組みになったりするかもしれない。月額課金が出てきたりして。

果たしてDMMブックスの100冊がどう育つのか、筆者の理性が進撃の巨人の続刊だけで我慢できるのかどうか、その顛末を気長に待たれたし。


 

 

4月になれば彼女達は

余談

4月である。弊社は年度初めでも何でもないのであるが、しかしここの所取引先の3月締めの忙しさのあおりを食らって結局忙しく、このように毎年自分のところの年度締めと人様のところの分とで2倍忙しいことにもようやく慣れてきた。

早いもので、転職して丸5年が経った。その間に3回引っ越し、妻と入籍し、ブログを始めた。あっという間という気もするし10年分くらい働いたような気もする。もともと新卒あるあるとして3年目の転職として選んだ場所であるから、セカンドキャリア()である現職の方が歴が長くなったわけである。

もとより部署の責任者としてヘッドハンティング押しかけ荒法師してきた人間であるのでキャリアアップというものはないのだけれど、少しは肩書に相応しい仕事ができるようになった……と信じたい。ある程度ルーティンはあるけれど、よく言えば何でも屋、言ってしまえば雑用係の毎日出たとこ勝負のこの仕事が筆者は結構好きである。困ったことに、家と妻がもっと好きなので常に帰りたい衝動との戦いではあるのだが。

ともあれ新入生、新社会人の読者諸賢、おめでとうございます。とりわけ新社会人の皆様、もしかしたら初めてTwitter他でエイプリルフールネタについていけず、昼休みにその「夢のあと」の残骸を眺める体験をしたかもしれない。年度初めに有休を使える身分を共に目指しましょう。なにはなくともご飯は食べましょう。結構昼休みとか食事時間とか社風がもろに出るので、そこで違和感を覚えたら早めに転職を考えるのが吉だと思います。割とマジで。初日から転職の勧めをするのはどうかとも思うけれど。

本題

そして4月ということは、「計画通り」IZ*ONE(以下アイズワン)の活動終了の月となった、ということである。これほど「時計が処刑の時刻を差す」というリリックが響く月を筆者は知らない。

専用アプリで配信される「プラメ」もサービスが終了し、オフライン化するのかと思いきやアクセスが出来なくなってしまうのだという。この辺り、実際にメールとして配信されていた「モバメ」との違いが悪い方に出てしまった形だな……と思う。

「長い冬」のあと、筆者は全員分のプラメをとっているのだが、実は最近、読めていない。着弾したとき、見出しみたいにちらっと見える部分は読むけれど、アプリにアクセスする気になれないのである。まるで見た瞬間から文章と共に彼女らが少しずつ揮発していくかのように思えてしまう。おはようということが、おやすみということが少しずつ死んでいくことだとしたら葬送の行列がそこにひしめいているような錯覚さえ覚えた。

先日、彼女らは元の事務所に戻る旨がネットニュースになった。筆者はこれを、ある種の報復処置、対抗呪文のように感じた。一部の過激な行動に対する牽制であると。そういうことをいうのなら、こちらは「事務所連合」としてこういうことをさせてもらいますよ、と。

筆者としては、訳のあやかもしれないが「解散」ではなく「活動終了」というところに希望を見出していて、それこそウォニョンさんが成人した時に「ドリームアイズワン」とかやってほしいのである。ウォニョンさんとユジンさんで「ダンスを思い出すまで」やってほしいのである。ていうかマジで日本ラスコンやらないの……?

そのためには筆者も散々言ったように色々思うところはあるけれど、決定的に決裂してアイズワンという概念自体が取り上げられるよりは、例えば既存曲を買ってチャートを逆走させるような形で彼女らへの支持を示し、また事務所にウィズワンの魔法(物理)を炸裂させたいと思う次第である。

またも日が替わる30分前の書き散らしになってしまったが、この辺りにしておく。

プラメ最後の日、彼女らが題名を合わせてきたり、繋げてきたりしたらきっと泣いてしまうだろうなと思う。その前に頑張って過去分を咀嚼しておかなければ。プラメは心の栄養である。泣くのにも栄養がいる。

4月になれば、桜が散れば、彼女たちは遠くに行くのだろうか。美しく咲き誇り、バラの花道を歩いてきた彼女らが桜のように舞い散ってしまうのならばやるせない。けれどそうしてうつくしいところだけを見せてくれようと懸命に発信し続けてくれる彼女らの意を酌んで筆者もそういうふるまいをするフェーズに入ったのかな、と思う。

とはいえそれなら5月以降の彼女たちの去就を早く発表してほしくもあるが……。

www.youtube.com

海街diary 6 四月になれば彼女は (flowers コミックス)

老害ども、おらどけよ/壮大怒濤、聖譚曲(オラトリオ)――ナゴヤVSシンジュクドラパ「和衷共同」&「錆びつけば進めず、臆すれば誇りを失う。故に我々は己に否を焼べ、火を灯し続ける」及びバトル曲「Light & Shadow」完全ネタバレ感想・考察・妄想

全編ネタバレですので視聴後に読まれることを強くお勧めいたします。

 

 

 

 

kimotokanata.hatenablog.com

 気が付けばあの「宗教戦争」から一月以上が経ってしまっていた。投票締め切り日までには間に合わせたかったが無念である。どころか、シブヤVSヨコハマも着弾してしまったのでなんとか今日のうちに感想を書き残しておきたい。

ゴヤドラパ「和衷共同」

和衷協同。心を同じくして共に力を合わせ、仕事や作業に当たること。▽「和衷」は心の底からなごみ和らぐこと。また、心を同じくすること。「衷」は中心・心の意。「協同」は力を合わせて物事を行うこと。(三省堂 新明解四字熟語辞典より)

「what do you do?」をもじっているのかなと思ったら普通に存在する熟語だった。浅学を恥じる次第である。

毎回ドラパを聴いて思うのは「ヒプマイのモブって本当にクズばっかりだな……」ということである。そいつらを三者三様のやり方でねじ伏せてスカッとNAGOYAだったわけだが、元メンバーの家族は何とかなったのだろうか……とかその辺りのフォローがおろそかだったように思えてしまうが劇中曲はめちゃくちゃ最高でありシングルカットが急がれる。せめて配信だけでも……。エイプリルフールネタで前みたいに時限MVでも構わないので……。

荒法師で破戒僧、波羅夷 空却の怒りはもっともなのだがその理論で行けばなぜホストクラブを荒らしてしまったのか……が気になる。東京に行くと真正ヒプノシスマイクの洗脳が強化されてしまったりするのだろうか。

白黒つける弁護士、天国 獄の過去、神宮寺寂雷の接点がより深く明らかになった。引きずっていたものを「開眼」させた波羅夷。かつての神宮寺と同じことでありながら受け入れることが出来たのはその関係性の違いだろうか。それとも年月か……。であれば、バトルの後、友情が復活するのを願うばかりである。

そして暗がりを照らす月明り、四十物十四は二人から得た不退転の心とホワイトファルコンでもって正々堂々正面玄関から姑息な陰謀を打ち破った。彼の鳴らす音こそが克己心の擬音化に違いない。

己に克った彼らの凱旋は快進撃へとつながるのか。

シンジュクドラパ「錆びつけば進めず、臆すれば誇りを失う。故に我々は己に否を焼べ、火を灯し続ける」

長い…長い……! この長々したタイトルを打っていたら更新が遅れてしまった訳である。(ブログジョーク)筆者も思ったし、同世代の読者諸賢も「BLEACHかな?」と思われたかもしれない。

で、やっぱり制作陣はBLEACHを意識しているのでは、とオタク特有の「文脈」を幻視したので書き留めておく。

思えば今回に関わらず、特に優勝して以来、神宮寺寂雷先生が「世界」について特に言及することが増えてはいないだろうか。もちろん大事なことであるし、彼の精神性から行っても矛盾しないが、このことと、今回のタイトルを重ね合わせると一人の人物、そしてそのセリフが浮かんでくる。

藍染惣右介。BLEACHの主要登場人物にして神宮寺先生と同じくCV.速水奨。彼は劇中でこう述べる。

勝者とは常に世界がどういうものかでは無くどう在るべきかについて語らなければならない

BLEACH 48「GOD IS DEAD」より

この言葉のオマージュなのではないかと。これは予想だが、殺し屋設定がまだ生きているとしたら恐らく彼の当時の異名は「死神」だったんじゃないかと思う。既にどこかで言及されていたらすみません。ついでにこの流れでシン・エヴァも公開されたし(見てない)さらっと言っておくとイケブクロというか山田家は多分エヴァのオマージュなんじゃないかと思っているのだがどうなるんだろうか。

折角なので独断と偏見でシンジュクの三人に合いそうなBLEACHの巻頭言を添えておきます。

神宮寺寂雷には、

罪無きあなたは 太陽のよう
罪深きあなたも 太陽のよう

BLEACH 60「EVERYTHING BUT THE RAIN」より

伊弉冉一二三には、

剣を握らなければ おまえをまもれない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない

BLEACH 5「RIGHTARM OF THE GIANT」より

観音坂独歩には、

失くしたものを
奪い取る
血と肉と骨と
あとひとつ

BLEACH 41「HEART」より

 ちょっと血中BLEACH濃度が高まってしまって脱線甚だしいのでこの辺りにしておくが、しかしドラパが……辛くて……この辺りが「音声のみのドラマ」の真骨頂というか、言わぬが毒花というか、ヒプマイって満を持して開陳された過去が闇の早押しボタンクイズみたいになったりするので想像力がたくましい人ほどダメージを受ける仕組みになっていて、邪答院仄仄という人物の邪悪を浮き彫りにさせて最高に最悪である。絶対に悲しい過去とかない真の邪悪であってほしいと思う。あと以前から思ってたけどラップがめちゃくちゃうまくて好みである。

依然、一二三はどこかしらにひどい火傷を負っているのではないか(恐らく上半身なので「海パンにジャケット」なのではないか)という妄想を書き散らしたことがあるが、

kimotokanata.hatenablog.com

仄という字は灰を思い起こさせ、やっぱ家燃やしたりくらいしてんじゃないかなあと個人的には思う。

しかし、ホストクラブの様子とかを見ていると繰り返しになってしまうけど前回のナゴヤの振る舞いがどれほど冒涜的だったかというのもわかってしまって辛いものがある。

「TOMOSHIBI」や「Light & Shadow」でもフィーチャーされている一二三。というか、今回は互いの二番手が主軸になって展開しているように思う。思えば、四十物十四と伊弉冉一二三は同じ二面性を持つ二番手というポジションにありながら、一二三はほとんど完全体として、十四はその成長過程として我々の前に現れた。これはそのままそれぞれのチームの状態を現わしているようにも思える。

そうしてもう一つ見逃せないのは「俺は独りでも歩けるよ」と歌っていた観音坂独歩の成長であろう。いつの間にか職場にも信頼できる同僚が出来(貴重なまっとうなヒプマイモブ)、ついに宿敵の課長にも一矢報いることが出来た。こちらもバトル曲にも反映されているがその成果は……詳しくはバトルの項に譲る。前にも述べたが、筆者は29歳の時にヒプマイにハマっているのでわがことのような嬉しさがあった。ぽちん、枕をよだれで濡らそうな……。

ゴヤVSシンジュク

さてバトルである。正直なところ、前回のライブの時の記事から印象は大きく変わらないが、ドラマCDを経て生まれた考えや、レコーディングした、運営が「OK」を出した声から感じられることなどを中心にまた妄言を吐いていきたい。

といいつつ、筆者がまず感じたのは麻天狼のバトルスタイルの変化である。前回はVSシブヤであってもVSヨコハマであっても独歩がまずぶちかまし、一二三が手数で押し、寂雷が重厚な一撃を放つという黄金パターンで挑み、そして勝利した。例えれば攻撃力の高さに反比例して守備力が低い狂戦士タイプである独歩とフットワークの軽さの諸刃の刃として打たれ弱さがある武闘家タイプの一二三が最終的には寂雷の回復があるという信頼と安心でもってかち込めるのが彼らの強さであった、と思う。

今回。王者シンジュクは先手、大将である寂雷がまず気鋭のナゴヤの前に立ちはだかる。自らの運命を背負って立つ殉教者めいたそのリリックは始まりにして既にラスボス登場の貫禄に溢れている。

先鋒の戦法としては悪手である。彼のラップアビリティである回復は先攻の一番手であれば何の意味もない。でありながら百戦錬磨の彼がなぜこの戦法をとったか。一つは天国がナゴヤの先鋒に立つことを予想したからであろう。彼のラップの重さを知っていたに違いあるまい。そしてもう一つは一二三と独歩をもはや庇護すべき対象ではなく肩を並べるチームメイトと考えるようになったからであろう。

無論それは単なる気持ちの問題ではなく、続く二人の戦法からも見て取れる。攻撃力はあるが打たれ弱い二人がマイクリレーによって的を分散しつつ攻撃を加える。これであれば寂雷の回復が後であっても十分フォローが出来る形だ。相変わらず一二三は華麗な声でどぎついことをいうし、独歩はVSシブヤを踏まえた「お前が言えごめんなさい」はせせら笑っている「大人の余裕と強さ」が音源では出ていて良かった。(インタビューで葉山さんは「震え声」と言及されていたが、筆者は「こみ上げる笑い」のように感じた)

「趣味程度のイミテーション」は最初韻を踏むことありきのフレーズに見えてしまっていたがドラパを踏まえると「職業ホストとして誇りを持ってシンジュクNo1という虚飾を務めるうちの一二三をなめんなよ」と言いたかったのかと思えてきた。

しかし独歩は前回のVSヨコハマにおいても「ッシャオラアアアアア」かと思ったら「終了おおおおおお」だったし今回も「以上終了」だしで筆者としてはやはり―糸冬了―を思い起こさせ同年代感をマシマシで感じたりするのである。

きっとたっけえバイクに乗ってそうな天国に対して換気をしながらこのご時世でも電車で通勤することさえも強さとふてぶてしさを醸し出してきたのは嬉しい誤算である。

対するナゴヤは過去を克服した天国が置き忘れた決着を付けるために文字通り最初からエンジン全開でぶちかます。全編にわたってバイクをここまで韻に絡めてくるのはさすがケンザさんと感服せざるを得ない。

しかし圧巻は次の空却と十四のセッションであろう。正直なところ、十四のラップはアンサーとしては弱い。実際のラップバトルで言うところの「ネタ」「仕込み」感が漂ってしまう。あのバチバチの社会人二人を見て「社会に削られて見る影もない中年」にはちょっと見えないのである。

 また、空却に対してはそのように造形されているから仕方ないのだがやはり「若さ」が前面に出ていて一二三・独歩と同世代の筆者としては感情移入がしにくい。

しかし、それを差し置いても榊原さんが小節ごとに少しずつ「四十物十四」から「14th Moon」へとスライドさせていくその声優の妙技には鳥肌が立った。それを補い、引き出したのは空却の真言めいたセッション。

若さ。それは弱さ、そして強さ。次の夜から欠ける満月、十五夜よりも十四番目の月、14th Moonこそが最も怪しく煌めく。それは未完成という眩さ、可能性という輝きである。

ここでようやく筆者は無敗の弁護士の高度な戦略に気付く。彼が先陣を引き受けたのはこの覚醒に時間がかかる切り札の時間を稼ぐためだったのだと。不退転の誓いを宣言し「変身」が完了した相棒を見届けた破戒僧は高らかに宣言する。まさしく御開帳である。

――「そこの道を空けな ナゴヤのおでましだ!」

音楽の盛り上がりも相まって降臨という言葉が相応しいその大胆不敵さは畏敬を抱かざるを得ない。

続いてはそれぞれの一騎打ちへとフェーズは移っていく。まずは二番手同士。前述したように、本CDのメインはこの二番手二人だと筆者は思っている。二人のverseは実はほとんど同じことを言っている。乱暴に言えば、つらい過去があり、しかし素晴らしい仲間に恵まれ、そして今眼前の敵に挑むという構図である。

人類の半分がその恐怖の対象となってしまう感覚、健やかに育つ場となるはずの学び舎が陰惨で醜悪な現場となる感覚、どちらも筆者には想像を絶する体験であり、それは数値化して競うものではない。どちらもそれぞれの言葉でサバイブするものたち、サバイブしたものたちへ惜しみないエールを送っている。

しかしここでも、スタイルウォーズである。一二三はその恐怖の対象との共助を模索し、かつての自分に文字通り衣をまとうことによってサバイブした。十四は過去の自分と訣別する克己によって「違う我が身」に変身してサバイブした。そしてなお自分の敵は自分であるという。

二つのチームのそれぞれのスタイル、共助と克己を体現した生き様をぶつけ合う二人はまさに魂の絶唱である。筆者程度の人生経験ではこの勝敗はちょっとつけられない。ただ、これまでの二戦とも独歩が先陣を切っていたのに今回は一二三が先ほどのマイクリレーであっても一騎打ちであっても独歩より先に挑むことや歌詞の内容を見るに、

続いて三番手同士である。ここは特に、ドラパを聴く前と後では感想が全く変わって面白い部分だった。これもバトル戦績を見ると、独歩は天国が初めて一騎打ちで当たる目上の相手である。多分、深層心理で委縮してしまって本来のバーサーカーぶりが発揮できていない。verseの内容も仮想敵と設定した相手がありありと浮かんでしまう。

独歩が想定した仮想的とはだれか。

課長である。目上で敵対心があり、同僚との泣き笑いを妨害し、常に上から目線で平社員でない者。そしてドラパで見事積年の鬱憤を晴らし誇りを取り戻した独歩が倍返しかどうかは定かではないが反撃できた相手。課長である。力強いリリックではあるが、残念ながら天国にクリティカルヒットとはならないであろう。

他方、天国もまたドラパを見ることで自らの克己の歴史をなぞって踏ん張っていたverseであったことが推測できる。verseの始まり、見当違いはもっともである。独歩は課長向けverseをかましているのだから。しかしここまでを追ってみると、先鋒であった天国は今一番蓄積ダメージは高いはずである。クリティカルヒットではないとはいえ、相当しんどい状態であるはずだ。また、正直なところ寂雷以外はこの男の眼中になさそうである。

そこで彼はどうしたか。自らが今ここに立っている理由、芯の部分を自問自答し、飛びそうになる意識を内側から叩き起こしたのではないか。「逆切れするバカと生意気な若造」も愛情をもってくさしたチームメイトの破戒僧とヴィジュアル系ボーカリスト(最近ギターも始めました)ではないかとすら思えてくる。

深く、深く潜っていく。自分の経験に基づいた独白。私刑の無意味さ。逆恨みの愚かさ。自分自身が変わることの意味。極限状態で今一度の克己を振るうことで見事天国はチーム最年長の意地を見せたのである。

いよいよ大将対決はドラパCDでもキーワードとなったスーパーマン(運営から指定があったとはケンザさんの談)という語を用いて改めて壮大なる決意を怒涛のようにほとばしらせる寂雷。彼の言う「全てを救う」という言葉はそこらの青二才が勢いで想像力もなく吐く言葉ではなく、この世の極限を見てきたもののそれでもなお手を伸ばす遥かなしかし峻厳たる決意である。老若男女容赦なく救う。それはエゴである。それ自体も織り込み済みでたぶん彼は救うのであろう。

「彼」とはだれか。神奈備衢か。飴村乱数か。天国獄か。それとも他の誰かか。もしかしたらかつての殺し屋だった自分自身か。人を殺したことのある自分自身を彼は許しているのだろうか。光のある所に必然ある闇すらも無くそうというのなら、彼が最終的に自死を選ばないかどうかだけが心配である。そう考えると相対する相手が僧であるというのも何か意味があるように思えてしまう。

空却はその決意をおこがましいと一蹴し、その歯切れの良さが心地よい。普通の人間相手であればこれがクリティカルヒットしてナゴヤの勝利確定であろう。だが、筆者としては前述したような寂雷の覚悟を感じているのでこれだけではシンジュクは崩れまい、と思う。「最高のチーム出来上がり」というのもまた彼の強さと弱さの表裏一体をなす若さが感じられつつ、また若いころというのはそれそのものが武器であるということをなかなかわからないものだよな……としみじみもしてしまう。成長できることこそが彼らの強さであり、最高というものは常に更新されていくものだからだ。――「出来上がり」などと自分で足を止めてしまわない限りは。真の敵は自分の中にいる。まさに自分が指摘したとおりに慢心・油断(そういえば仏教用語由来の言葉である)が顔を出してしまったように思う。

楽曲は王者の貫禄と挑戦者の躍動を響かせ、荘厳に幕を閉じる。

果たしてどちらの勝利であるか、筆者は書きながらやはりどうしてもシンジュクびいきになってしまっている自分を感じ記録者として情けない限りであったが、これもまた個人ブログの醍醐味としてご容赦願いたい。

投票の行方がどうなるか。新進気鋭のナゴヤが平均年齢の高いシンジュクをロートルとして追い立てるのか、シンジュクが粛々としかし力強い一撃で退けるのか、投票を終え、そしてようやくこの妄言の書き散らしも終わろうとする今、ようやく腰を据えて待つことが出来そうである。

イケブクロVSナゴヤで家族VS疑似家族のぶつかり合いも見たいし、オオサカVSシンジュクですげえ他人行儀な動機なき戦いも見たい。なんにせよ人事(投票)を尽くして天命(運営発表)を待つのみである。こんなことを言ったら破戒僧に叱られてしまうが、地獄に堕ちて閻魔様の沙汰を待つ間というのはこんな感じであるのかもしれない。

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd D.R.B『Bad Ass Temple VS 麻天狼』

老害の考えるオタク五つの誓い

とりあえずなにか食べよう

深夜になった。読者諸賢、何か食べただろうか。

 ねぇ さっきからずいぶん荒れてるみたいだね
落ち着いてるときの君ならそんなこと いわないのに
(中略)
とりあえず何か食べよう 僕は聞き逃さないよ
君の腹の鳴る音は
人は自分で思うより
いい加减にできている
腹が减る それだけで
怒りっぽくもなるんだ

――槇原敬之「とりあえずなにか食べよう」

適切な食事は万病の薬である。平日2日目を生き抜いた自分をまだ労り損ねていたら、どうぞ腹を膨らましてからご一読いただきたい。

半端な平行宇宙で

涙のラストコンサート(仮)の後、プライベートが普通に着弾し、昨日はENOZIも普通に更新された。本当に普通に。

全てが悪い夢で、または自分がいつの間にか平行宇宙にやってきていて、アイズワンの活動終了なんて本当はなかったんじゃないかとさえ思ったが、自分のツイートをさかのぼると悲しみが広がっていた。

最中、こんな記事を拝読した。

hihi17a.hatenablog.com

まさしくという気持ちで、追ってみると前記事でも言及させていただいた方だった。

ここのところ特にヒプマイと(ナゴヤVSジュクCDの感想もいい加減書きたい)アイズワンの記事ばっかりになってしまっているが、もとより本ブログは雑記雑食雑文ブログである。

ありがたいことに、色々な「オタク」の方が訪れて頂いている。

新春所感として述べたように、筆者は今年でインターネット20周年のおっさんである。

オタク人生としてはもっと長かろう。

ウィズワンだけではなく、たまさかこの辺境ブログを訪れて頂いた方々に、せめてものお土産として、平和に細々とネットの片隅でオタクを続けられてきたものとして何に注意してきたかを書き残しておきたい。

もちろん、あくまで筆者の心がけであるので読者諸賢にそぐわなかったり、筆者自身がアップデートできていなこともあるかもしれない(その場合は是非お知らせください)。

でももし、「うるさいなあ」と思うところがあったとしたら、そこだけでも深掘りして、筆者以外の意見も検索したりしながら、自分の現在を俯瞰的に見ていただければ幸いである。人は自らが目をそらしたいことに腹を立てやすいから。

1.犯罪(特にやりやすいのが著作権侵害)をしない

基本である。犯罪をしてはいけない。最近だと、こちらがわかりやすい。

筆者もこうしてブログを書いている人間だから、「何かを伝える」ことについては、それなりに腐心しているつもりである。そして、ビジュアル、画像は情報の伝達において非常に効果的であることも理解しているつもりだ。加えて、筆者はやはり浅ましいことに、「どうせなら多くの人に伝わってほしい、あわよくばほめてほしい」という気持ちを持たずにはいられない俗物でもあるから、他人様の漫画のネタバレ画像スクショがバーンとなったツイートがぼんぼこバズっていたりすると、「ぐぬぬ」という気分になる。漫画アニメの感想は、ぶっちゃけてしまうと常に「スクショをバーンと貼りてえ~~」という欲望との戦いだったりする。(もちろん適切な引用をしてブログ記事等を描かれている方もたくさんいらっしゃるし、筆者も時折引用元を明記して画像付きツイートをすることもある)

最近も「ネットミーム」と化してしまったキャラクターの作者が政治的利用やクソコラでフリー素材扱いされていることに悲しみと絶望の意を表明していたりしていた。

筆者もまた、ニコマスの民であってそういったものを愛でてきたものの、今は公式がガイドラインを提示したり、素材を提供する中で、より節度のある楽しみ方が必要になったと言えるだろう。

 

alu.jp

マンガの場合、「アル」というサイトを経由すれば、対応している漫画はクリーンな状態で引用できるのでぜひ活用いただきたい。

alu.jp

素敵なTwitterマンガのリプライ欄にガビガビに劣化した画質でスタンプめいて貼られる著作権侵害画像が乱舞しているときの哀しさと言ったらない。

2.主語を大きくしない

「オタクの総意だ!」みたいなことは特に怒りにボルテージが上がってしまうとついつい言いがちであるが、あなたはあなた以外の何物も担保することはできない。主語が大きければ大きいほど、巻き込み事故を増やしやすいので気を付けなければならない。主語がデカすぎると主題がずれてしまうこともあり、いらぬ飛び火を招いたりもする。

オタク仲間ですらその真意を推しはかることは難しい。況や推しをや。「推しはこんなことを望んでいない!」という言葉は義憤に駆られた英雄のようでいて、実は推しを業火にくべるような恐ろしい所業である。あなたはあなたの言葉と立場で、配られたカードで勝負するしかないのだ。

かといってあくまで一介の辺境弱小ブログの管理人風情の卑屈な戯言でござんすゲッヒヒヒみたいにへりくだりすぎても予防線を張り過ぎているようでちょっとイラっとするのでこの辺りのさじ加減は難しいところなのだが……。

3.出来過ぎたストーリーには気を付ける

事実は小説よりも奇なり、という言葉もあるが、現実というのは創作のように都合よく物事が呼応し、辻褄が合い、収斂するものではないということは知っておかなければならない。

オタクは文脈を好む。筆者も都度、それを「幻視」し、記事に落とし込んでいる。が、それはあくまでいわば現実を元にした「二次創作」であることを念頭に置いておかねばならない。自家中毒に陥り、それ以外の「解釈違い」を受け入れられなくなってしまったら危険である。

創作や推しに関してだけでなく、例えばアメリカ大統領選挙であったり、直近でも「魅力的なストーリー」に絡めとられ、彼方へ走り去っていくアカウントをいくつか見かけて悲しい思いをした。

ネット上においては「騒音おばさんの真実」という「物語」が広く流布されてしまったし、富山の失踪事件もまことしやかな「真相」が語られていたが、近年全く別の場所で車が(残念ながら、ご遺体と共に)発見されるということがあり、いかに「真実」を捉えることが難しいかが窺い知れる。筆者は一応医療従事者であるので、新型コロナウィルス関連のデマには日々頭を悩ませている。

なんにせよ、情報源を突き止めることが大切である。Twitterでは「ソースはこのツイート」ということがままあるから恐ろしい。簡単なコツとしては、「TVでは報道しない」「メディアが伝えない」は、大体「TVやメディアが伝える価値もないと判断した」という場合が多かったりする。

4.「誰が言っているか」ではなく「何を言っているか」を注視する

それぞれの分野においては、大家であるオタク、「ヌシ」がしばしばいるものである。そのジャンルを豊饒なものにするのにどれだけ貢献してくれたオタクでも、恐らくは人間であるから、誤ることもあるだろう。例えどれほど尊敬している相手であっても、または気の置けない友であっても、ジャンルにやってきてから弟妹のように与えてきたフォロワーであっても、その発言全てを肯定する必要も義務も、あなたにはない。

逆に、普段の思想信条が違うアカウントの発言をすべて否定する必要も義務も、同様に存在しない。相手の上げ足を取り、嘲笑って、「ヌシ」や同じ界隈に忠誠心を見せることなんてしなくてもよいのだ。

ヌシが白と言えば黒いものも白、という状態であれば少し距離を置いた方がいいかもしれない。5に続く。

5.先鋭化に気を付ける

特に女性の場合、Twitterでもジャンルによってアカウントを使い分ける傾向があるようである。無論それ自身を否定するものではないが、そうなると目に見えるツイートの守備範囲が狭くなり、知らず考えも偏りがちになってしまわないように注意が必要である。

Twitterではクソデカワードを使うと良くも悪くも注目されやすく、それによって賞賛を得ることでより発言が過激化し、界隈自体が先鋭化し、はたから見ればカルトめいてしまうことさえある。特に推しアイコンを使っている場合はその発言が推しの顔から飛び出ていて本当にいいものかどうか、深呼吸して確認することが良いだろう。

特に年若いオタク諸賢においては、その情熱が向かう先がどこなのか、「正義」の旗印のもと突き進んでいる場所をしっかり見定めてほしい。仮に「違うな」と途中で思ったのなら、どうぞ途中下車をしてほしい。「凸」で生まれるカタルシスの持続期間は短く、あなたの人生は長い。

活用する機会なんてないほうがいいけど

本当は十戒にしようと思っていたが日が替わったのでこの辺りで。老害なので夜はすぐ眠くなっちゃうのである。もし自らのTL他で自分自身ならず、敬愛するフォロワーたちがこういう兆しを見せ始めたら、「あ! 老害が言っていたこととおんなじだ!」と思って軽度のうちに対処されることを望む。もしそれで疎まれたりするようなら、関係を考え直すいい機会になるかもしれない。

推しは人生を豊かにする。これからもあなたのオタ活が豊かでありますように。

 

あ~~平行宇宙に5回転生出来たらなあ!

そしたら5回とも違う街に生まれて、

5回とも違うものをお腹いっぱいに食べて、

5回とも違う仕事をして、

そして5回とも――

――同じ人が推しになる。

BLEACH モノクロ版 27 (ジャンプコミックスDIGITAL)

↓マシマロなんてハイカラ物は使い慣れないので匿名のご意見はこちらからぜひお寄せくださいませ。

odaibako.net