カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

明日へ続く花道の途中で――PRODUCEシリーズ不正疑惑とIZ*ONEカムバック延期雑感

www.instagram.com

ついこの間、こんな記事を書いた。

 

kimotokanata.hatenablog.com

まだまだどこまでも、アイズワンは上昇しようとしていた。大いなる助走からフルアルバムへと飛び立とうとしていた。

花道を歩き続けたアイズワンが、正しく咲き誇ろうとしていた。

そこへ彼女たちの出身番組である「PRODUCE48」を含むPRODUCEシリーズのプロデューサーであるアン・ジュニョンが警察調査により、「PRODUCE48」及び「PRODUCE X 101」において投票操作を行ったことを認めたというニュースが飛び込んできた。

news.kstyle.com

そしてそれに伴ってアイズワンのカムバックに関する諸々が延期になったということが発表された。11/11に予定されていた、録画予約して楽しみにしていたカムバックショーは、帰って確認したら録画予約リストから消えていた。

このブログでも何度か述べてきたが、不正は正されねばならない。罪には罰なのである。被害を受けた練習生諸賢は断固救済されるべきである。

しかし、明らかに時期と対象がおかしいように思えてならないのである。

あえて汚い言葉を使うことをお許し願いたいが、下半身接待を受けて課題曲の他にも色々漏らしてそのうえ私腹を肥やしたらしいプロデューサーはとっととゲロッてある意味拘置所で身の安全を確保される中、なぜ期間中食事も睡眠もろくすっぽ与えられず、プライバシーも何もなく、今なお心身を「期間限定アイドル」という活動に全力で注いでくれるアイズワンがそれを取り上げられなくてはならないのだろうか。世間から非難されなくてはならないのだろうか。カムバック直前に。

前回も触れたが、アン・ユジンさんは高校を中退した。この限りある活動期間の為に。全力でその輝きを見せてくれるために。その結果が、これである。MCで出ている番組は取り上げられ、活動は延期となった。なんだそりゃ。

それ以外のメンバーもそれぞれ文字通り命を削ってアイズワンとして活動をしてくれている。そしてそれが花開くのが次回の、3日後に控えていたカムバックのはずであった。

言い方は悪いが、こうなって嬉しいですか、という嫌な気持ちが筆者にはある。

繰り返すが罪には罰である。しかしその対象はアイズワンではないはずだ。あるところによると韓国内では解散すべきだという声が多く上がっているというが、にわかには信じられない。アイズワンはこのことにおいて間違いなく被害者である。「大人」の都合の犠牲になることがまたもあったことが辛くてならない。

構図としては大学の不正入試に似ている。そこに自分の意志は介在しないが、「大人」によって自分は選ばれ、他者は選ばれないという状態。あるコミュニティに属しながら、もしかしたら自分は本当はそこにいる資格がないのかもしれないと思い続ける恐怖というのは想像を絶する。しかもそれは繰り返すが自分には何の非もないのである。他方、もしかしたら自分があの花道を歩いていたかもしれないと考える練習生諸賢の姿を考えるだけで胸が苦しくなる。

それだけあの100日間は本物だったからだ。悪魔の編集、気の利かない字幕、ずさんなスケジュール。そんなそびえたつマイナスがあってもなおそれらを打ち消すくらい、画面の向こうの彼女たちはその夢に向かってウソ偽りない努力で邁進していった。

アイズワンになってからもそれは変わらなかった。しばしば彼女たちを形容するとき筆者は生まれながらのアイドルとか、アイドルの天才とか言ってしまうが、彼女たちは元からアイドルだったのではなく、アイドルになったのであり、またなり続けているということがコンサート他のパフォーマンスを見るたびに感じた。単に「お気に入り」だったから選ばれたというだけでは理由にならない、真の努力の結果だけがそこにはあった。

PRODUCE48を周回するたびに、この子もデビューするべきなのに、と結末を知っているからこそ思ってしまうし、そのたびしかし今のアイズワンから誰一人として外すことは出来ない、という思いがあり、それは日々強くなっていった。彼女たちの絆に比例するように。

もうずっと怒っている。山口真帆さんの件だっていまだに燃料が注ぎ込まれ続けて、なかなか落ち着かない。今回の件では件のプロデューサーはもちろん、このタイミングの拘束もどうなんだ、と思う。今回の火種はライバル放送局の「PD手帳」という番組(かつて狂牛病の誇張・捏造報道で謝罪している)での言及が人口に大きく膾炙した原因であると考えるが、彼らは「アイズワンのショーコン中止」という成果を得られて嬉しいのだろうか。この時期であればそうなるだろうという予測は容易であろう。自分たちの正しさを証明できて満足だろうか。少女たちの夢を踏みにじって味わう勝利は甘美だろうか。ここにもまた筆者は、「大人」の醜い争いをみてうんざりするのである。

真相究明委員会とやらは本当の順位の公開を要求しているらしいのだが、これほど誰得という感情を頂くのは初めてである。繰り返すけど、何の罪もないメンバーに大音声で「あなたは本当は資格もないのに一年間アイズワン面してました」と言いたいんですか? その後のことをどう考えているんですか? 最悪の事態になったら誰がどう償ってくれるんですか? 逆に「あなた本当はアイズワンでしたよ。まあ今我々が活動中止に追い込んでますけど」と言われて喜ぶ練習生なんているのだろうか? 地獄への道は善意で舗装されているとはよく言ったものである。

一番許せないのは接待した事務所である。96名の綺羅星のような練習生は皆間違いなく才能豊かな面々であった。切磋琢磨することによりますますその才能は伸びていった。事務所のしたことは彼女らにそれだけではだめだと唾を吐きかけたも同然である。逸材を目にして信用できないからお金と接待で何とかしますなんてアシストしか出来ないのだったら即刻アイドルプロデュースなんて辞めた方がいい。過去シーズンのデビュー組がもたらしたであろうすさまじい利益に目がくらんだのか。良かったね、接待した○○事務所としてめちゃくちゃマイナスプロモーションになっていますよ。あとお約束のように何の罪もないメンバーが××さんも所属する~と枕詞に使われていますよ。あんまりふざけたことやってんじゃないよ。

もう本当に、ただただ悲しい。疲れた。ある意味、まだ他人のことでここまで怒れる自分がいたことが不思議で、ちょっと感動している。

ひとまず筆者に出来るのは信じることである。いや、信じるのではなく、知っているのである。アイズワンは素晴らしいグループであると。

筆者に限らず、アホプロデューサーより、無能事務所よりずっと、ウィズワンは彼女らの素晴らしさを知っている。今回TLでも多くのウィズワンが傷つき、怒り、打ちひしがれていた。どうぞご自愛ください。アイズワンのことを考えた時、ウィズワンがそうした状態にあることが彼女らをとても傷つけてしまうことをあなた方はよくご存じなはずである。

ひとまず映画は絶対に見に行きたいと思う。

 

愛は祈りだ。ぼくは祈る。

#IZONE #WIZONESLOVEIZONE

鬼が滅びる前に俺(三人兄弟の長男)の精神が滅びそうなので鬼滅の刃段階(アニメ/単行本/本誌)別感想を今のうちに記しておく:アニメ編

今週のお題「好きな漫画」

余談

以前、週刊少年ジャンプを長い間読んでいない、ということを書いたが、それ以降も結局読めていなくて、ただただ定期購読の引き落としがなされていた。様々な事情で家計を見直すことがその間いくつかあったものの、しかし定期購読はそのままにしていた。それは月900円の節約以上に、何か大切なもの……少年の心を売り渡してしまうような、気がしたのである。

このツイートをしたときは単行本で言うと10巻くらいの時で、既に鬼滅の刃は大人気になっていた、と思う(次の週が巻頭カラーだった)筆者も「ジャンプ体力」が落ちていてもこれは読む、という作品だった。

が、この時筆者は結構限界に来ており、ツイログを見ると1日1ツイートの日々が続いていたりもし、段々とフェードアウトしてしまった。どれだけ対象が面白かろうと人間、辛いときはインプットをどんどん狭めてしまうものである。

同じような状況にある方、特に今は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期であるから、どうぞご自愛いただきたいと思う。

本題

さて本題である。そんな鬼滅の刃、ますますもって面白くなっているらしいという話は様々なところから聞こえてきて来た。妻も同様であった。

妻「○○さん(妻のSNS上の名前)絶対好きですよこの話! って結構お勧めされるんだよね~ 気になってて……でも結構既刊出てるんだよね……」

Twitterにおけるサブリミナル布教の確かさを物語る出来事である。

筆者としても気にはなっていたものの、まとめて買うとそこそこのお値段、最近は外出も多かったしちょっと二の足を踏んでいたところであった。

そのタイミングで鬼滅の刃のアニメ化を知った。というか、もう終わる直前で、Amazonprimeで視聴が出来るのだという。

www.amazon.co.jp

早速我々はその夜より鑑賞を始めた。気づけば9話まで見ていた。

3日間で26話を走り切った我々がなすべきことは1つであった。

原作コミック17巻の一括購入である。

さまざまな感情が走り抜け、感情を落ち着ける為に「命の母 ホワイト」を飲んだりしながらもあっという間に読み切ってしまった。

しかし渇望は止むことがなかった。妻も同様であったがしかしエンドルフィンがドバドバ出ておりそれをいつものような活かし方をしているようであって、息災で何よりである。

知りたい…続きが……。

世論「鬼滅の刃すごく面白いよ」

↓(primevideoにあることを確認)

我が家「アニメだけなら……。」

↓(視聴)

良質のエンターテインメントの摂取により一時的に欲求は満たされます

↓(全話視聴)

我が家「続きが気になる 劇場版は来年」

↓(原作全巻購入)

体に耐性が出来て単行本で満足することが出来なくなります

と、ここで定期購読が生きてくるのである。有難う過去の筆者。まだ、ちゃんといたぜ……俺の心の中の少年は……でもさ……へへ、年かな……呼吸の型の名前、もう全然覚えられねえの……羊肉ショットの部位名は今でも言えるのにな……。

ともあれ先週、単行本未収録分を全て追いついた。今から単行本に追いつこうと考えている人は、2019年18号(4月1日発売号)から読み始めると良い。表紙も鬼滅の刃で判り易い。

そうして筆者は三度、続きを渇望することとなる。しかし今後は、最大でも1週間に1話ずつしか行われない供給を待つしかないのである。ああ、この懐かしい感覚……。今週は祝日のため土曜日に服薬することが出来たが、しかしそれは同時に次までが長いということでもあり……この気持ちを持ち続けられるうちはまだジャンプを読んでいきたい、と思う。一段落したら青春兵器ナンバーワンの菩提を弔いたい。好きだったんだよ……。というか約束のネバーランドも佳境らしくてビビる。

本題の本題

さてこの記事の趣旨はそういったことで筆者は一気に最新号にまで駆け抜けてしまったけれども、現在鬼滅の刃においては大きく分けて3パターンネタバレの範囲があることから、段階に分けてその感想、ともすれば考察を述べていこう、といったものである。

本来はこの記事に1つにまとめようかとも思ったが、折りたためる「続きを読む」は使えるのは一度きりらしいので、記事も3つに分けることにする。寒暖差の激しい季節、不意のくしゃみが悲劇のスクロールを誘発することもあるだろうし、「追いついてからまとめて読もう」よりは適宜読んでいただいた方が筆者としても嬉しいからである。

 

ということで以降は鬼滅の刃アニメ26話(原作6巻まで)までのネタバレが含まれます。

続きを読む

星の光の滑走路に乗ってもっと高く―IZ*ONEデビュー1周年、BLOOM*IZティザー公開に寄せて早口とか考察とか。

余談

書きたいことが積み重なっていく。最近はリングアドベンチャーも始めました。

有り難いことに本業も楽しく、売文業も性に合っていて、ますます忙しい。

朝活!とか考えているうちに布団とできるだけいちゃついていたい時季にもなってしまった。

ともあれ我が愛城、愛情をもってこれからも育てていきたいのでよろしければこれからもご愛顧ください。

 

余談

初めて誕生から追いかけて来たアイドルグループが、一周年を迎えた。本当はその前日も千葉恵里さん誕生日の記事を書きたかったのだが、矢作さんの卒業もあったりなどしてついぞ果たせなかった。その後、無事ティザーで死亡したりもして気が付けばこんな時間である。

IZ*ONE(以下文中アイズワン)が一周年を迎え、筆者もWIZ*ONE(以下文中ウィズワン)として一周年となった(実際はSHOWCONからだからもうちょっとか)。

ウィズワン――筆者は今まで、様々なコンテンツ、二次元三次元のファンとして、マニアとして、オタクとして生きていた。それは名もなき春の巷の修羅であった。キモヲタと卑下する日もあった。特撮おじさんと嘯くときもあった。アケカスと吹聴することもあった。その根底には浅ましい予防線の精神があったように思う。自分の趣味が表街道でないことは分かっています、だから、予め自分を「下げて」いますからこれ以上いぢめないでください、そう言った気持ちが。

昨年夏、筆者は「国民プロデューサー」になり切ることが出来なかった。投票権は韓国の方々にのみ与えられたからである(外部企画ではあったりもしたようであるが)

その筆者は一年前、「ウィズワン」になった。不慣れながらその呼称を得た筆者は今までのいわゆるオタク人生の最初の体験として、その新鮮さに高揚した。
この痛々しいばかりの昂揚は、なかなか人には説明しがたい。

そのキラキラぶりが眩しいと感じることもあった。へっへ、あっしはケチなキモヲタ……ウィズワンなんてそんなそんな……と。しかし美の権化である彼女たちは、今なお練磨を重ねあらゆる限界を更新し続ける彼女たちは、我々のことを好きだというてくれる。大好きなウィズワンというてくれましたわい……。

 

 


TWICE "What is Love?" M/V


BLACKPINK - 'Kill This Love' M/V

K-POPに屹立する巨大芸能事務所、JYPとYG。その花形であるTWICEとBLACKPINKは日本でもかなり浸透しているように思う。筆者が知っているくらいなのだから。

PRODUCE48においてもその楽曲が評価に起用された。


[ENG sub] PRODUCE48 [4회] ′탄산음료 같은 시원함′ 푱ㅣ트와이스 ♬OOH-AHH하게_1조 @그룹 배틀 180706 EP.4


[ENG sub] PRODUCE48 [4회] ′희망이 보이는 것 같아요′ SNACKㅣ블랙핑크 ♬붐바야_2조 @그룹 배틀 180706 EP.4


[ENG sub] PRODUCE48 [단독/7회] ′국.프님 마음 저격′ 하트크러쉬ㅣ블랙핑크 ♬뚜두뚜두 @포지션 평가 180728 EP.7

そういえばすっかりタイミングを逃して(そんなのばっかり)PRODUCE101シーズン2についての記事をまとめられていないが、こちらのアレンジもとても素晴らしかった。


PRODUCE 101 season2 [단독/6회] '삐용삐용' 119ㅣBLACKPINK ♬불장난 @포지션 평가 170512 EP.6

そんな彼女たちは曲の始まりに叫ぶ。「TWICE!!」と。「BLACKPINK in your area」と。それは宣言である覚悟である。このアイドル戦国時代において、そうあって我々はこの舞台に立っているのだと。

アイズワンはどうであるか。


IZ*ONE (아이즈원) - 'Airplane' Special Film (in NY)

彼女らはサビ前でこう叫ぶのである。「ウィズワン!!」と。涙が出るではないか。我々は応援をすることしか出来ない。彼女らが活躍するのはあくまで彼女たちの努力であり、実力の結果である。それでもなお、彼女らは我々に呼びかけ続けてくれているのだ。

彼女たちが練習生であった頃、「ネッコヤ」で彼女たちは「君の星になる」という決意と、「私の光になって」ほしいという願いを歌った。


[ENG sub] PRODUCE48 [최초공개] 프로듀스48_내꺼야(PICK ME) Performance 180615 EP.0

La Vie en Roseにおいては、「いつだって輝けるようにここにいる」、と歌った。


IZ*ONE (아이즈원) - 라비앙로즈 (La Vie en Rose) MV

Violetaでは「華やかなスポットライトより君が放つ光が好きだ」、とも歌った。


IZ*ONE (아이즈원) - 비올레타 (Violeta) MV

 

そして先ほど掲載した「Airplane」においては表題に引用したが「星の光の滑走路に乗ってもっと高く」と歌ってくれている。ファン、ウィズワンと並走していくという決意表明である。誇大表現でもなく世界的なアイドルグループになった今もファン、ウィズワンを大事にしてくれているグループ。これがファン(でもやっぱり自分からウィズワンって名乗るのは照れがあるという心理)にとって誇りでないとしたら、なんだというのだろう。

他方、その忙しさから年下boyfriendどころかウォニョンさんの倍近い歳である筆者は心配にもなってしまう。皆で送り出したキム・チェウォンさんの大学は通えている気配がないし、初下校を皆で迎えたアン・ユジンさんは自主退学してしまった。

もちろん今が「旬」なのだし、特にアイズワンは期間限定のグループなのだから一瞬一秒が貴重であるのはとてもよくわかるのだけど、番組で企画してまで応援していた2人の学業を全うさせられない運営ってちょっとどうなんだろうと思わなくもない。

番組内で宮脇さんが「アイドル活動の為に普通の女の子の学生生活はかなぐり捨ててきたので学生気分が味わえるのは嬉しい」みたいなコメントをしてくれていたのをいい話……みたいに編集しておいて再生産するのだから恐れ入る。

日本活動のAKSの頭の痛さは歴然としているが、かといって韓国もあのハン・ソンスが仕切っているのだから……前門のやすす、後門のソンス、世に言う地獄である。なんとかして運営を通さず直接アイズワン諸賢にお金が渡るシステムが構築されてほしいものである。

ウォニョンさんは美と愛嬌にますますの磨きがかかる史上最強の末っ子となり、正しくアイズワンというグループの未来であり象徴となってくれているし、宮脇咲良さんは重ね続けるアップデートの中にしっかりと今までの自分(とオタク)を大切に保持していることが分かり、これが「日本のアイドル」のスタンダードだと思われたら今後後続は大変だなと思わされるし、チョ・ユリさん(どうしてもフルネームで言いたくなってしまう)は唯一無二の歌声と歌い終えた後の眩しい笑顔の光度上昇はとめどなく、げっ歯類的な可愛さをふりまいてくれているし、イェナさんという言葉がテン年代K-popにおいてセクシーキュートの代名詞となることは誰しも異存がないことであろうし、ユジンくんの快活さに隠れがちな理知と機知は本当に自主(という言葉を使わせるところが「大人」のずるさを感じさせてとてもいやだ)退校がもったいないほどであるし、矢吹奈子さんは史上最大の妖精で沢山の友人関係を築き上げているし、クォン・ウンビさんはギャップのデパートで今回ついに前髪の封印を解いてますますのブーストが期待される。チョ・ユリさんの誕生日の際のコメントで、彼女らが全く責めを負うことではないのに受けるバッシングにリーダーとして毅然と立ち向かい、ケアしていることが分かりますます頼もしかった。カン・ヘウォンさんはその自由さと闊達さ、いい感じでの力の抜け方はPRODUCE48時代にブンバヤ二班で誰よりも早く泣いたあの時とは隔世の感があるし、本田仁美さんの変遷はそのままどんな漫画よりも漫画らしいサクセスストーリーであり、それに裏打ちされた努力も併せて素晴らしく輝く(宮脇さんが当初からずっと高い評価をしているのも納得である)さまは思わず拳を握りしめてしまうし、チェウォンさんのバービー人形のようなスタイルとしなやかなダンス、天使の歌声から繰り出されるMCは悔しいけれど最近面白くなってきているし、鳴り物入りの美しさでランク分けで振るわなかった日も、誰もが圧勝を確信したノムノム二班で負けてしまった日も、タッチで自分で納得のいかない一位獲得をした日も、追い出されて1000%へたどり着いた日も六時に学校へ行って車で寝てから登校していた(実際は宿舎の日もあったろうけれど)キム・ミンジュさんはセンターも経験し、二次元でしか許されない髪色もなんなくにあってしまうし、イ・チェヨンさんはメインダンサーとしての羽の動きと意外なバラエティ適性、ニューヨーカースタイルの似合いぶり、自信が更なる美しさのブーストを放ち我々を飽きさせない。

こんなグループがあと一年半もなく解散してしまうなんてにわかには信じられないし、それでも悲しいのだから運営は間違ってもそれより早期になってしまわないよう細心の注意を払ってもらいたい。

文化の違いだというのは分かっているし、様々な交流に楽しませてもらっているのは事実なのだけれど、移動中に追いすがっているウィズワン諸賢を見る度、心が痛む自分がいるのもまた確かだ。スマホでアップロードされる縦長動画そこに映る疲弊しなお真摯に対応してくれるメンバー。けたたましいシャッター音、嬌声、その一つ一つが彼女たちの体力をちりちりと焼いてしまっているような気がして……。

かれこれ五日間ちまちまさしたる推敲もなしに書いてしまっているのでとりとめのない話になってしまった。筆者の願いはただ一言、アイズワンの皆さんに幸せでいてほしい、それだけである。

ティザーの諸々

 

 

www.instagram.com

美の擬人化ですか?

考察とかそういうのは良いので愛でましょう……アイズワンを……。以下は妄言です。

今回のティザーのタイトルと過去のタイトルから総合して5W1Hで統一するっぽいのでということはやっぱり日本と韓国で全12曲、6曲ずつ出すのだろうか。

完全に現在上がってきている情報は「春」なのだけれど、これから冬一直線なのでもしかしたら今後「冬」のシーンがあり、それからサビ辺りであのシーンに繋がったりするのかもしれない。

 

 

 

I am、I was、I wil全てのver.が美しく、息を飲んでしまうが、不思議と「I was」が一番色合い的に「未来」を感じさせるのがはじめ不思議だった。今回公式のアイコンカラーがオレンジで、ティザーのイメージからピンクかと思ったら違ったのでこれまたちょっと腑に落ちなかったのだけれど、ああこれはやっぱり 「BLOOM」だからなのかなと勝手に納得した。

相変わらずの妄想になってしまうが、諸賢御承知の通り「BLOOM」とは開花期、花盛りと言った意味である。これがそのままアイズワン諸賢の服装を表しているのではないだろうか。

はじめ、「I was」においてカラーリングは若々しい。これはそのまま若葉の頃を表しており、Twitterアイコンが緑であったVioletaのイメージからそのまま引き継いだ形である。その後「I am」へ移行する。ここでの彼女たちが他ver.と明らかに異なるのは柄物のインパクトであり、これがそのまま開花をイメージしているのではないだろうか。そして「I will」において周りは秋めいた雰囲気となり、落ち着いたカラーの衣装となる。アイズワンは熟し、実を結んだわけである。アイコンのオレンジは熟したことを示唆していたわけだ。そしてそれはそのまま新人アイドルグループから国民的アイドルへの過程をなぞっているのではなかろうか。

気が付けば五千字を超えてしまったのでこの辺りにしておきたいが、ともあれファンであること、ウィズワンであることの喜びは無類であるし、アイズワン諸賢がアイズワンであることを誇り続けられることを祈るばかりである。

 

お待たせラップオタクの出番だ――あゝオオサカdreamin' nightの興奮即興速記録

余談

一週間に一回は記事を書きたいなと思っているのだがいつの間にか十月は一回も書かないまま半ばを過ぎてしまった。

 

kimotokanata.hatenablog.com

 相変わらず書きたいことはたくさんあるのである。

刀剣乱舞で初めて里マラソンをやり遂げた話とか。

夢をみる島発売前には投稿しておきたかったBOTWの感想とか。

これまたswitch版のお陰で再び盛り上がりを見せているドラクエ11の感想とか。

前回台風での中止で涙をのみ、今回満を持して参戦した鹿児島カレーフェスとか。

ゴールデンカムイ最新刊の感想とか。

まんまとどハマりしてしまった鬼滅の刃の感想とか。

急激にアクセスが増加した原因であろう八つ墓村の感想とか。

多分この二十日弱の間に零れ落ちてしまった色々とか。

あ、蛍丸影打を詣でたこともまだ記事にしていないし、鹿児島に現れた激ウマ油そばの話も出来ていないじゃないか。

なのに更新できていない。というのは当地の気象は神様がさいころで適当に決めてんのかというくらいいい加減に推移して、即ちいい加減であるということだけが毎年きわめて正確であるのだが、まんまと体調を崩してしまったり、週末はほぼ遠出をしたり、有り難いことに本業に加えて文章のお仕事をちょこちょこ頂いたりして、なかなか、完全なる趣味であるこちらが疎かになってしまっていたのである。

そういえばはてなブログの個人営利利用が解禁されたということで物は試しとGoogleアドセンス様にお伺いを立ててみたのだが、そんなサイトは存在しないと言われて途方に暮れている。そんな雑なホラー系のED見たいなことある?

果たして今筆者が打鍵しているこのブログは一体……。

調べてみるとはてなブログで申請した場合稀にあることらしいのだが、その間にhttps対応?にした方がいいのかとかそういうのがよくわからなくて取りあえず放置している。誰か詳しい人がいたら教えてほしい。職場でパソコンに詳しい猫背で通っているが筆者は別にパソコンに詳しいのではなく都度当事者の代わりに必死でググっているだけなのである。

odaibako.net

どれを先に書けとか他何でもあればよろしくお願いします。

お仕事に関しては今のところ1文字2円以上でお受けさせていただいています。

本題

余談が、ながくなった。

いわゆる雑記ブログであることのささやかな抵抗として、なるべく同じジャンルの記事は続けて書かないようにしていたのだが、今日の出来事は仕方がない。衝動に任せて書くしかない。いいのだ、自分のブログなのだから。ここが筆者の墨俣城である。


ヒプノシスマイク「あゝオオサカdreamin' night」どついたれ本舗

作詞:R-指定
作曲・編曲:DJ松永

作詞:R-指定
作曲・編曲:DJ松永

作詞:R-指定
作曲・編曲:DJ松永

いや、妻とライビュの直後から話していたのである。絡まないはずがない、と。しっかりtweetで言質を残しておけば今頃予言者として神輿に担がれ、なんだかんだで札束のプールに浸かっていたはずなのだが、残念ながらそうはならなかった。でもいいのだ。妄想が現実になったのだから。

R-指定。大阪出身のなにわのtooshyshyboyで日本一のMCバトルUMB史上初かつ未だ唯一の三連覇達成者にして今のHIPHOPシーンの隆盛の巨大なる一因であるフリースタイルダンジョンの初代モンスターかつ現ラスボス。人呼んでフリースタイルの最高到達点。ちなみに今度のアメトークのラップ大好き芸人にも現役最強として出演が決定している。

DJ松永。Googleで検索すると「DJ松永 うざい」が最初にサジェストされる。DJ世界一。多分人類史上最も指達者な童貞。


DJ SYUNSUKE vs DJ 松永 - DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIP 2019 FINAL supported by Technics

そんな二人がコンビを組んだ。その名もCreepy Nutsクレージーキャッツでもクリスピードーナツでもない。クリーピーナッツである。高校デビューも大学デビューも失敗した彼らは神に愛されたかのように無事メジャーデビューも一回失敗し、現在はアングラとメジャーシーンのいいとこどりのような感じで目下大活躍中である。10/7に近隣に来てくれていたのだが当たり前のようにソールドアウトであった。無念。

そんな彼らがヒプノシスマイクに楽曲を提供した。

ちなみに「おはようイケブクロ」を提供した餓鬼レンジャーと一緒に曲をやったりもしている。必聴である。


餓鬼レンジャー/「ちょっとだけバカ with Creepy Nuts」MV

さて「あゝオオサカdreamin' night」を一聴して筆者はにやつきを抑えることが出来なかった。新世界の神だってあんな笑い方はしないだろう。

R-指定のブレなさとDJ松永の巧みな擬態に嬉しくなったからである。

このコンビは「トレンチコートマフィア」でそのキャリアをスタートさせた。


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / トレンチコートマフィア【MAD 桐島、部活やめるってよ】

その時の衝撃を筆者はちょっと忘れられない。ウェーイな連中、もしくはバリバリのハードコアな連中じゃないと出来ないと思っていたHIPHOPをどちらかといえば筆者の側、クラスのその他大勢だった人たちが「その他大勢であったことそのもの」を武器にして、リリックにして、殴ってくる。大げさでなく筆者にとってそれは革命だったのだ。それからは新曲のリリースがとても楽しみになった。

彼らのコアはこの「トレンチコートマフィア」にあると思う。それは強者への静かな暗い怒りである。その精神は「あゝオオサカdreamin' night」においては天谷奴零の「文句垂れる奴は皆ギルティ―」に特に色濃くにじみ出ているように感じる。

が、繰り返すが本曲ではまずはフリースタイラーの最高到達点、R-指定のまさに立て板に水、相手は俎板の鯉と化すキレッキレのバトルモードが一寸たりともぶれずに落とし込まれていることをまず称賛したい。特に冒頭。白膠木簓のverseはもう完全にR-指定のフロウそのものである。たていたにみずっ↑なのである。呆然として叩きのめされる相手MC、くるっと一回転するR-指定が幻視されるのである。この精度で大阪の最高傑作をトレースする岩崎諒太にビッグリスペクトを捧げたい。

R-指定の大阪弁でのべしゃりラップを堪能するには「メジャーデビュー指南」がおすすめである。


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / メジャーデビュー指南【MV】

他方、DJ松永はその暗黒の精神を狡猾に擬態して見せる。明るい曲調。こういうのでいいんだよ! メジャーはこういうので! という感じだ。未来予想図はメッセージ性は強かったしあのタイミングで出すしかない曲ではあったけど一方でやっぱりもっとアッパーな曲を出してほしかったと今でも思っていて、そのあたりをくみ取ってくれたようでとてもうれしい。躑躅森盧笙もhookの声が明るくてかわいい。果たして自分のverseはうまく出来るのか。カラオケで店員さんがドリンクを運んできてくれた時に鉢合わせるとすごく気まずくなりそうな感じである。

 

さらっと書くつもりが結局これだけ書いてしまったのでこの辺にしておきたい。とにかく好きなもの二つが幸福なマリアージュを果たしたようで一オタクとしてとてもとても嬉しいのである。今日はよく眠れそうである。

こうなると個人曲のどれかには韻踏合組合が提供しそうであるし、ナゴヤには呂布カルマが是非参戦してほしいと思う。

【Amazon.co.jp限定】ヒプノシスマイク  オオサカ・ディビジョン 「あゝオオサカdreamin’night」(オリジナル・チケットホルダー:オオサカ・ディビジョンver.付き)

 

早朝早々妄想ヒプノシスマイク―いつもチープダイブ、あるいはイケブクロVSシブヤをしなかった運営の意地について。

※以下、現在まで公式から提供された情報のネタバレを含む誇大妄想が繰り広げられているのでご注意ください。

余談

妻がシンジュクの女であり特に観音坂独歩君とりわけ愛情を注いでいることは、折に触れ語っている通りである。

先日、舞台化の発表があった。

正直なところ筆者は戸惑いを隠せなかった。

同じ月内にDivision Rap Battle- 4th LIVE@オオサカがあったからである。

筆者はライブビューイングで参戦し、そこに確かな十二人の現世への顕現を見た。

「彼ら」は「彼ら」以上に「彼ら」であったとすら思う。

レコーディングの後も十二人は声優さんたちの中で育ち続けて続けており、あの時見た彼らこそが最新の「彼ら」であるのだと思った。

それが「ヒプノシスマイク」というコンテンツの魅力であり、強みだと思った。

「中の人」が彼らだったからこそ、ここまでのモンスターコンテンツに育ったのだと。

そこに、舞台化である。念のため言っておくが俳優諸賢に対して思う所は全くなく、応援している。彼らはプロである。プロがその力を求められる場所でパフォーマンスをこなすのは当然なことである。

ただ、運営側が恐らくメインユーザー層が最も思い描いた形でこの次元に十二人を召還せしめたその同じ月に、別のアプローチをしてくるのか、それがどうしてもわからなかった。

しれっと「音楽原作キャラクターラッププロジェクト」になっているのが一番腹が立ったというか、悲しい気持ちになった。

筆者は、「声優による」ラッププロジェクトであることがヒプノシスマイクというコンテンツの胆なのだと思っていたが、運営の考えは違ったらしい。

今後もずっと追いかけ続けるとは思うが、この喉の小骨が早く抜けてほしいと思う。

本題

とはいえ筆者はヒプノシスマイクの運営を嫌いにはなれなくて、なぜかと言うとヨコハマVSシンジュクを実現させたからであり、逆に言えばイケブクロVSシブヤをさせなかったからである。

筆者は最近、PRODUCE48に始まり、サバイバル番組をよく見ている。

残念ながら、票の不正操作疑惑があり、物議をかもしているサバイバル番組は多い。

こういった番組の運営は業火に投げ込まれてしかるべきである。順位自体はいじっておらず単なる「見栄」のための票数の水増しであってほしいが、「ファンの純粋な投票行為」に運営が介入し、実際はデビューできたはずの子がそのチャンスを摘み取られた可能性も否定できないのがとてもつらいところだ。

デビューできなかった子はもちろん、実際にデビューできた子にも不要な十字架を背負わせるのがこの問題の本当にクソッタレなところで、大学不正入試のように、「自分も、もしかしたら……」という気持ちを何の罪もない子たちに与えるのは控えめに言って鬼畜の所業である。

我々視聴者は視聴者という一番外側から観測しているからこそ、彼ら彼女らの努力が本物であることを知っているし、だからこそその結果を最もアウトサイドの我々に委ねるという仕組みに魅力を感じるのである。

それをちゃぶ台返しするようなことは本当に許しがたい行為だ。誰も幸せにならない。

また、未だ混迷の中にあるというか運営自体が毒霧をまき散らして五里霧中にしている感のあるNGT48問題にも票の水増し・不正操作はついて回っている。

頼む、AKSを経由せずにアイズワンにお金を落とせる方法早く出てきてくれ。

ふるさと納税みたいに使途を指定したい気持ちで一杯である。

これらの運営に比べるとヒプノシスマイクの運営は何倍もマシである。

恐らく前回のバトルシーズンで運営がやりたかったファイナルはイケブクロVSシブヤであっただろうから。

2nd LIVE@シナガワにおいて結果が発表されたとき、左馬刻様から浅沼晋太郎さんに戻ってまで彼は「イケブクロが勝たなくてどうすると思った」と述べた。ハマのリーダーではなくこのプロジェクトに関わる一人の人間として。

文脈として考えれば、確かにそうなのである。

イケブクロ・ディビジョンは一見して「主人公チーム」としてデザインされている。スタンダードな(でも実はオタクだったり少し「掘る」だけで魅力が沢山出てくるのも素晴らしい)キャラクターのリーダー・山田一郎を担当する木村昴さんはその溢れるHIPHOP愛とセンスで好良瓶太郎としてもサポートし、正しくプロジェクトの屋台骨である。

ストーリーとしても尊敬していたパイセンを超えていくというのは王道である。

また、シブヤ・ディビジョンはリーダーである飴村乱数が中王区の息のかかった人間であり、「夢野幻太郎」も有栖川帝統も中王区への繋がりを伺わせるキャラクターとなっている。勝ち上がり、中王区の要求を満たしつつ叛逆を狙う。これもまた、王道のストーリーだろう。

かくして主人公チームであるイケブクロ・ディビジョンはシブヤ・ディビジョンと決勝にて対峙し、山田三兄弟は中王区の闇の一端に触れつつも見事勝利を収める。

だが、中王区には彼ら兄弟と共通点を感じさせる胡散臭い男がいて、次回ディビジョンラップバトル参戦を予感させるのだった……。

というのが、運営の描いていた展開ではないか、と筆者は考える。

しかし実際はヨコハマとシンジュクが勝ち、シンジュクが優勝し、観音坂独歩君は賞金を落とした。

ここに筆者は運営の誠実さを見る。

もちろん、ヨコハマもシンジュクもとても魅力的である。が、同時にカウンター的なキャラクターであると思う。

「しかし」、「だからこそ」、彼らは強いのである。我々は何度も「黒イケ」が「白イケ」をなぎ倒していくのを見て来た。カウンターの恐ろしさを見せつけられてきた。それこそポケットビスケッツブラックビスケッツの昔から、筋書きが見えているなら打ち破りたいという欲求があることを知っていた。

勝敗の理由をここで分析するのは本意ではない。

まだ始まったばかりでファンが「あったまって」いなかったこと。フックの弱さ。(他がヤクザとか軍人とか出ているのに長男次男三男ってお前……大体なんで職業じゃなく家族構成なんだよ)ファン層の違いによる資本の違いなどなど、諸々の複合的な結果であろう。事実として言えるのは、負けたことがあるということがいつか大きな財産になるということだけである。

勝敗は問題ではない。この事実を、運営は発表した。それが全てである。

やろうと思えば、実際の票数がどうであれ、本来の筋書き(と筆者が妄想している)展開に運営は持っていくことも出来たのである。

それをしなかったことに筆者は運営がプロジェクトに関わった全ての人々―出演者や楽曲提供者、ファンたち――への信頼を感じるし、その気持ちを持ち続けてくれればこのプロジェクトはきっと大丈夫だと思う。持ち続けていてくれ。

その後、アルバムのドラマトラックでバトルシーズンでは実現しなかった組合せのラップバトル―イケブクロVSシンジュク、ヨコハマVSシブヤが展開され、大いに沸かせてもらったが、一方でイケブクロVSシブヤはついぞ起こらないまま、新ディビジョン追加が発表され、新たなバトルシーズンに突入しそうである。

それはもう片方がヨコハマVSシンジュクという決勝戦と同じ組み合わせになるから、というのもあるだろうけれど、もっと大舞台で運営の考えるイケブクロVSシブヤをファンにいずれ見せつけたいから、というのは筆者の考え過ぎだろうか。

筆者が運営に一つ助言をするとすれば、ナゴヤ・ディビジョンが追加されたが、地元愛にあふれ、今年は総選挙が無くて金が有り余っているだろうSKE48ファン諸賢が彼らを見出すことがあれば、バトルシーズンは大いに「荒れる」であろうことを覚悟しておいた方がいい、ということくらいである。

もしかしたらあのキングレコードが参画している運営のこと、このムーブメントを見て「イケブクロVSシブヤ」は次の次のバトルシーズンまで持ち越して限界まで搾り取ってやろうと画策しているかも知れないが……。

蛇足・「Stella」妄想

前提として妻は(筆者も)箱推しであり、しかし妻はとりわけ観音坂独歩君が好きであるということは前述したとおりである。彼女はまた、いつものパターンなら飴村乱数君にハマっていただろうとも言い、しかしもともと興味を持たきっかけは「鶴丸国永=「夢野幻太郎」を演じている斉藤壮馬さんがラップをしているらしい」であったからとも言う。事実、「Stella」で号泣していた。

そのStellaはカラオケで歌おうとすると最初の語りで店員さんがドリンクを持ってこないことを祈る必要がある以外は実に素晴らしい曲で、特にHookはプロジェクトの曲中屈指である。

そしてまた、考察捗る歌詞でもある。今更釈迦に説法であるが、今しばしオタクの早口にお付き合いいただければ幸いである。口角泡が飛ぶ心配もない。

曲中の彼らはそれぞれ元王様、盗賊、科学者と言う設定がなされている。

有栖川帝統君が元王様というのは分かる。スゲーよく分かる。端々から、恐らくは中王区関係の、元「やんごとなき」出でありそうだというのは感じられるからである。

飴村乱数君が老いを止めた科学者というのも分かる。彼もまた、単純な「ヒト」でなさそうなのは示唆されているからである。

筆者が運営の筋書きがイケブクロVSシブヤだったのではないかと妄想するのはここにも理由があって、山田三兄弟と飴村乱数はなにかしらの繋がりがあるのではないか、と考えている。数字の三兄弟に対して、「乱数」という名前はいかにも示唆的であるし、それぞれと深い関わりである天谷奴零が偽名だとして、「あまやどれい」が「あまやどり≒雨宿り≒飴宿り」のもじりであって、飴村乱数という存在をこの世に宿すのにあたって桐生ちゃ…いや小野ミチ…いやいや天谷奴零が暗躍しているのではないかと妄想してしまう。

そしてそれはそのまま山田三兄弟の出生の秘密―彼らのオッドアイにも関わることだったとしたら……と。

山田一郎君のリリックに「与えよ生命(アニマ)、それだけが業(カルマ)」という一節がある。飴村乱数君の「幻覚」、神宮寺寂雷先生の「ヒーリング(これも碧棺左馬刻様の「貴様は洗脳俺様は行動」のリリックから実際には脳を騙してエンドルフィンか何かで誤魔化しているんでないかと筆者はにらんでいるが)」のように、彼のヒプノシスマイクの特殊能力が「生命」に関するものだとしたら。そして血縁関係を疑われる天谷奴零にも似た様な能力があったとしたら……?と。

来月末のオオサカCDが楽しみである。

余談が、ながくなった。その二人は分かる。元王様と科学者。

ただ、「夢野幻太郎」先生、妻の言う所の「マボ」は、盗賊である。

これは分からない。妻はレジェンド推しである「バクラ」を思い起こして一人興奮していたが、それは置いておく。(そういえば、オオサカ・ディビジョンが出たらコントに出そうなコテコテの泥棒が出るかと思ったら出なかった。まあ、詐欺師も似た様なものが……)

分からないなりに何度か聴き、コミカライズを読んだりもしてみて、一つの妄想を築き上げるに至った。

「夢野幻太郎」先生と、筆者は彼を呼称している。「夢野幻太郎」という表記は、何も格好つけて括弧つけている訳ではないのである。

あなたは、誰なんですか、と筆者は「彼」に尋ねたいのである。

本当に夢野幻太郎なんですか、と。

かつてシナリオライアーを聴いたときも筆者は似た様な事を考えた。実は曲中に出てくる「友達」こそが今歌っている「彼」なのではないかと。

この不誠実な語り手という手法、さも自分はAであるように話をするが実際はBであった、というのは前世紀末に新本格で、ついで洒落怖界隈で流行り、うんざりさせられたものであったから、先に自分で予防線を張る癖がついてしまっていて、久々にその悪癖が出てきてしまったな、とその時は自分でもうんざりしてしまっていた。

次にそもそも「友達」がイマジナリーフレンド、ということも考えたが、これはコミカライズで実在が確認されたので安心していた。

しかし、「盗賊」である。そうなると、話が違ってくるのである。しかも「Hypnotizeされたhistoire」だ。

そうなるとやはり、妄想が加速してしまうのである。

今我々の見ている「夢野幻太郎」はそのMCnameの如く、幻ではないのか?

本当の夢野幻太郎という人を、故意か過失か、「盗んだ」、なり替わった何者かではないのか?

今の「夢野幻太郎」という状態、それこそが「Hypnotizeされたhistoire」=洗脳されて生まれた歴史、(恐らく初期の)ヒプノシスマイクの暴走によって生まれてしまった産物ではないか?

だからこそ「BattleBattleBattle」のドラマパートで衣装を貶められたとき、怒り、動揺したのではないか?自分の「夢野幻太郎」を演じるための重要なツールであり、親友の面影が揺らいだから。

だからこそ、飴村乱数を通じて中王区は彼を加入させたのではないか。そこから何か、ヒプノシスマイクの重要な情報が得られるのではないか、と。

そのあたりを踏まえると、やっぱりこのプロジェクトの根幹はイケブクロVSシブヤなのではないか、と思うのである。

 

まあ全部、(も)うそ(う)ですけど。

シナリオライアー

 

 

未だ見ぬ明日へ――福岡市博物館特別展「侍」~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI」感想、是非審神者諸賢に見てほしい非「刀剣男士」たちを中心に。

余談

一年近く楽しみにしていた福岡市博物館「侍展」にとうとう行ってきた。

福岡市博物館は、筆者が妻と共に刀剣鑑賞という趣味に開眼した思い出深い場所である。

 

kimotokanata.hatenablog.com

 その場所にもののふの絢爛たる歴史が武具でもって縁取り、語られるということで開催を知ったときはそれはもう夫婦してワクワクしたものである。

「京のかたな展」を鑑賞できなかったこともあり、ますますその気持ちは拍車がかかった。

購入可能になるとすぐさま買いに行った。

そうして本来ならば、展示開始に合わせて馳せ参じ、あわよくばおっきいこんのすけとの写真撮影も企てていたのだが、コンサートへ集中するため断念してから二週間が経とうとしていた。

前日。明日の天候は、悪化の一途をたどると各メディアは告げていた。台風が発生していたのである。

当初の予定は、早朝に出発、侍展を満喫し、市内を散策、夜の水族館を堪能し、屋台で晩御飯を食べる……と言ったものであった。

が、昼以降はかなり危険であるという。いや、日中も高速道路が封鎖される可能性がある。そうなると、我が家へ帰りつけないことだってありうる。

幸い、侍展の会期は長い。今回は縁がなかったとしてまた次回を期しても良いではないか――。そう考える筆者がいた。

しかし来週以降、我々夫婦は週末がなかなか多忙であり、ここで確実に鑑賞しておきたい、という筆者もまた存在した。

内なる2人の筆者はそれぞれ逡巡し、葛藤し、結論が出ず、とりあえず明日は5時に起きるということを決めて眠りにつくことにした。結論を先送りにしたのである。

5時。の、5分前。筆者はぽつねんと目覚めた。

最近またちょっとご無沙汰していた刀剣乱舞を起動した。

舞台版の応募をしてみようと思ったのである。それには出陣が必要であるらしい。

当本丸の主砲、次郎太刀が吠える。あたしが暴れりゃ嵐みたいなもんさ、と。

なるほど次郎ちゃんが横で暴れてくれているのだと思えば台風はかえって愉快である、という、結論に達し、もちろん当面の安全性を確認した上で、我々は福岡市博物館に向かうことにした。

途中で宮原SAに立ち寄った。パンがとてもおいしいのである。からあげもうまいのだが、あいにくまだ準備が出来ていなかった。

雨はしとしと降っていたが、合間に太陽が顔を出したりもしていた。

何度走っても慣れない都市高速の分岐をこなし、福岡市博物館に辿り着いたのは9:38であった。

本題

強行した理由はほかにもあって、台風接近という状態であれば、鑑賞者が多少なりとも減り、よりじっくりと鑑賞できるのではないか、という下心であった。

結論から言うと、盛況であったのだが、恐らくはご同業の方々がミュージアムショップでお話しされるには「この間より空いている」であったので、筆者は驚きながらも判断が正しかったことに静かにガッツポーズした。

 

ご同業がひっきりなしに来られるので、なかなか全体を捉えるタイミングが難しかった。

ミュージアムショップでは各種限定クリアファイルと大典太日本号の刀剣お守り、図録、缶バッチ2つを購入した(へし切り長谷部と博多藤四郎であった)。特典付き前売り券は、骨喰藤四郎。

音声ガイドをレンタルし、我々はもののふの世界を追体験することとなった。

もちろん、時間帯諸々もあったのだろうが、刀剣乱舞に実装され、刀剣男士として顕現し活躍している刀たちは常に人だかりが途切れず、そうでない刀は比較的観賞しやすい、という傾向にあった。

とはいえおざなりに見ている訳ではなく、いわゆる「推し」への熱量が半端なく相対的にそうでない刀を見る時間がそれほどでもない、という印象だ。もちろん、全ての観賞に来た方の一挙一動二府四十三県を監視している訳でもないからあくまでも印象である。

筆者も審神者のはしくれとして、刀剣男士となった刀の数々を見て胸が躍った。

天下五剣・大典太のこれが太刀だと言わんばかりのがっしりとしたたたずまい。

博多藤四郎のスマートさとチャーミングな朱。

五虎退の拵のかわいらしさと守り刀としての安心感。

物吉貞宗の神々しさすら感じる風貌。

宗三左文字の金で刻み込まれた銘の業深さ。

江雪左文字の豪壮と繊細が絶妙に同居したすがた。

骨喰藤四郎の彫りの見事さと薙刀直し刀ゆえのフォルムの味わい深さ。

へし切長谷部の「黒田筑前守」という銘の重みと蒼刃、独特の浅反り。

そして常設展示となるがまさしく文字通りの日本を背負って立たんばかりの豪放さの日本号

本日正式に刀剣男士としての顕現が明らかとなった桑名江のすらり洒脱な刀ぶり。

それらは素晴らしく、ある時は並び、ある時は遠目から、何度も見させてもらった。

 

けれどだからこそ、それらの刀と比べ寂しげな他の刀たちも、是非もっと熱視線を浴びてほしい、と思ったのである。

刀剣乱舞付喪神の物語であるとすれば、今のうちにより多くの人間が愛でておくことによって、後顕現した際、より力を得ている事であろう。

と、いうことで、以下は今回の展示において、刀剣男士として顕現した刀たちを除いて特に記憶に残った5振を……と思っていたが絞り切れず10振になってしまった。それぐらいみんな魅力あふれる刀なのである。これ以上いくともうすべて語ってしまいそうなので、泣く泣くこの辺にしておく。

重要文化財] 毛抜形太刀【伝菅公遺品】

八月、蛍丸の写し目当てで行った太宰府天満宮にて出会った毛抜型太刀。(写真はその時の物)成るほど毛抜き型としていいようのない形が刀のあり方を模索しているようで面白さを感じる。天神さまゆかりの太刀というのもありがたみがあって良い。

[国宝] 太刀 無銘【名物 日光一文字】

日光一文字はへし切り長谷部と並ぶ福岡市博物館の顔であり、なかなか同時に見ることがかなわない。今回ようやくその姿を拝むことができた。ライティングの妙、視線をスライドさせることで華やかな煌めきにめくるめく刀剣鑑賞を味わうことができるだろう。日がな一日見ていても飽きることはなさそうである。

[重要文化財] 太刀 銘 一【号 姫鶴一文字】

戦国無双シリーズの上杉謙信の愛用武器としてもお馴染み姫鶴一文字は、同じく鶴の名を冠する鶴丸国永(筆者の観賞したのは写しだが)とおなじくシュッとして優美なすがたをしている。こちらもライティングでその刃の煌めきが判り易くなっており、日光一文字が「華」でありとすれば「妖」とでも言うべき美しさがあると感じた。

[重要美術品] 刀 二字国俊 切付銘 黒田甲斐守所持之

f:id:kimotokanata:20180110225915j:plain

前回福岡市美術館を訪れた時、筆者が撃ち抜かれたのがこの刀である。直刃が好きなのである。歴戦を潜り抜けた佩刀という所も良い。名将が信頼していた刀、という言葉に決して負けない説得力のある美しさと誠実さを感じられる刀であると思う。

[重要文化財] 刀 無銘 正宗 【名物 石田正宗】

他の刀もしばしば欠けがあるが、これは特に本展示の中では判り易い場所に欠けがあり、「切込正宗」という異名すらあるのである。武をもって主張するタイプではなかった石田三成が切込をそのままにしていたのは、しかしそのような危険に身を置く武士であるのだという自負の表れであったのか……。個人的には欠けていることでいわば破調の美とでもいうべきものがうまれ、より味わい深い刀になったと思う。

[国宝]  大太刀 銘 備州長船倫光/貞治五年二月日 附朱塗野太刀拵

デカァァァイ説明不要! と言った感じで展示を見た瞬間思わず息をのむ。

大体妻の身長と同じ全長を持つというから驚きである。元々は実戦用の拵であったというから、本当に使っていたのだとするとやっぱり中世武士ってBANZOKUだな……と思わざるを得ない。どでかい刀身に緻密な彫りのコントラストが美しい。

[重要文化財] 刀 銘 備州長船祐定/大永二二年八月日 金象嵌銘 あたき切 脇毛落【名物 安宅切】

脇毛wwwwww落としwwwwwwボーボボじゃないんですからwwwwwおっと失礼……いやでも……脇毛って……と思っていたら脇毛というのは人間の両脇を結んだ線のことであり、そこから人体をストンと試し切りで切り落とすことができた刀ですよ、という意味の銘(試切銘)であるらしく、一気に体感温度が下がる思いがした。

また安宅切というのもそのまま「安宅」という将を斬ったことが由来ということで、改めて刀というのは人を斬るための道具なのだなあということを思わせてくれる刀である。因みに安宅を斬ったのは黒田官兵衛その人らしいのだが、別の史料とは矛盾するとも言い、ともあれ「実績」のある刀であることは間違いないだろう。

[国宝]  小太刀 銘 来国俊

今回の展示で筆者が一番きれいだ、と思った作品。もし筆者が刀匠であれば、この作品ができた段階で作刀を止めてしまいそうだな、と思う。小太刀という大きさに刀の美しさがグッと凝縮されているように感じる。その密度の高い美しさは必見である。

[重要文化財] 太刀 銘 山城国西陣住人埋忠明寿(花押)/慶長三年八月日他江不可渡之

埋忠明寿といえば坂本家の重宝(この太刀ではないらしい)の作者であり、肥前忠広の師匠である。そして先程の安宅切の拵も彼の監修に拠るらしく、(もともとは代々そういった仕事が本業であったようだ)その拵を参考にしてへし切長谷部の拵が作られるのであるから数奇なものである。この刀は太刀を摺り上げたような反りの浅さが特徴の一つとしてあるが、これは埋忠明寿の好みであると言い、そのすがたは実際に摺り上げた刀であるへし切長谷部と相似性があるのもまた不思議な符号である。そういうことを踏まえながら鑑賞するとまた楽しいかもしれない。

[重要文化財] 太刀 銘 波平行安 附黒漆太刀拵【号 笹貫】

とうとう来たなこの時がと言った感じである。筆者の生まれ在所は、笹貫である。

そう、この笹貫が鍛えられた地は、筆者の故郷なのである。レペゼン笹貫なのである。とはいえ引っ越してしまっているのだが、それでも筆者にとって笹貫というのは特別な思い入れがある場所である。その笹貫が、筆者にとって刀剣鑑賞始まりの地である福岡市博物館にて展示される。勝手ながら感慨深くなった。

また、波平というのは刀を海にささげることで波を平らかにしたという逸話から来ているが、その波を鎮める刀に悪天候の中会いに行くというのもなかなか乙なものではないか、というのも今回の旅を延期しなかった理由の1つであったりする。

天下五剣・大典太の横の展示ケースに笹貫は鎮座していた。直刃調にどっしとした刀身。丸に十の字の島津紋が散りばめられた拵。薩摩刀らしい武骨で誠実な清々とした美しさのある紛れもない名刀であると感じた。

 

鎧に関してはまさか埴輪の時代から遡って来るとは思わなかったので意表を突かれた。時代とともにいわば生きるための技術が蓄積し、そして収束していくのは面白いものがあったし、やはり当世兜の百人百色ぶりは戦の花であるなと感じた。しかし一の谷兜は何度見ても空気抵抗が凄そうである。

f:id:kimotokanata:20190923233225p:plain

長政「めっちゃ向かい風で首がもげそうになる……泣きたい……」

 

 

立花宗茂の鎧は某ゲームで見ていたので本歌を前にして興奮したし、家康も南蛮趣味の甲冑があったのは意外であった。

感想ノートも拝見したが、老若男女の熱い思いが迸っており、勝手ながら嬉しくなってしまった。

余りの密度の濃さに、鑑賞後もしばらくぼうっとしてしまっていた。

日本号というその名に恥じぬめちゃくちゃおいしいどら焼きがあるのだが、それを買い逃してしまうほどであった。(帰宅直前に気づいて舞い戻ったらすでに売り切れていた)妻がちゃんと買ってくれていた。結婚してくれ。してたわ。

そういうことだろ?―キングオブコント2019感想

 お笑い、好きである。

kimotokanata.hatenablog.com

 

でも別に詳しいとかでは全然なくて、単なるミーハーなのであるが、それにしても今回のキングオブコントは歴代で見てもかなりレベルが高かったと思う。

 今回全然情報が入ってこないな、と思ったらそれもそのはずファイナリストは当日発表なのだった。

10組の内訳としては、

吉本興業:6組(うるとらブギーズネルソンズ空気階段ビスケットブラザーズジャルジャル、GAG)

グレープカンパニー:2組(ゾフィーわらふぢなるお

浅井企画(どぶろっく)

マセキ芸能社かが屋

となっていてさすがに吉本興業が強いが、規模から考えるとグレープカンパニーがすごい。

タイミングが合わず呟けなかった出場者もいるが、本当に全組面白かった。

個人的には空気階段の最後の怒涛の畳みかけが特に好きだった。

GAGも前回より更に磨きがかかっていたが、それだけに決選投票となってしまったのは残念だった。尺の問題もあるのだろうが、ファイナル4組見てみたかったものだ。

そのファイナル。ジャルジャルは、まさかの不条理ホラーのような落ち。ような、という3文字に凝縮されたすっきりしなさ。審査員の面々が言っていたように、場面が暗転した後なにも言わなくてもいいから福徳さんが隅で体育座りでもしていればまた違ったのではないかと思う。直後CMだったので、CM明けにスタジオががらんどうだったらどうしようというメタ的な気分になれたのは良かったが。

聞けば、足を怪我されていたということで実際はもっと動きのあるネタをするはずだったのかもしれない。無念だろう。

しかしこの「キングオブコントらしくなさ」「賞レースらしくなさ」あふれるネタをかけるというのが良くも悪くもジャルジャルらしいなあ、と感じた。

続いてトップバッターのプレッシャーをはねのけてファイナルへ進んだうるとらブギーズは初出場、初ファイナルとは思えないのびのびとしたネタで、正月にこたつに入りながら見るのに最高なタイプのコントだった。ただ決勝に比べて動きが少なく、場面が単調だったのが個人的には残念だった。

そしてラスト。決勝では最高得点を叩きだしたどぶろっく。伸びやかな歌声で紡がれるとんでもない歌詞で男性の根源的な欲求を訴えたその時、観客は自然に拍手が起こった。

かつて、M-1グランプリにテツ&トモが出場した時、故・立川談志は「こんなところに出てくるべきではない」という言葉を贈った。これは「もうしっかり営業で根を張っているのだから賞レースに出るような段階はもう過ぎているだろう?」という彼なりのエールだったというが、どぶろっくの参戦が分かったとき、筆者も同じような気持ちを抱いた。もうそんな段階ではないのではないかと。

それをいつも通りの2人、天使の歌声に悪魔の歌詞をのせるパターンでしかし確かに新しさを感じさせつつ、ねじ伏せて見せた。

だが、それはキングオブコントという場で、どぶろっくがセメントマッチを挑んできた、という驚きも含んだ笑いであって、ファイナルでは果たしてどのようなアプローチで来るのか……駄々滑りして伝説を作ってしまうのではないか……。そんな予感を筆者は持ったりもしていた。

ファイナル最終組、どぶろっくは、同じパターンで勝負してきた。

シチュエーションを踏襲して、人間と神の役割を変えて、

しかし、やはり話の焦点は大きな一物だったのである。

ガッツリスケベの江口さん扮する神が授けようとした時、筆者は不覚にも感動してしまった。

画面越しに声が聞こえた気がした。これが俺達なんだと。

コントというのは、何かを演じることで成立する笑いだ。

だからこそ彼らの裸の叫びが、いやそういう意味じゃなくて素と言うかそういう感じの、とにかくむきだしの「自分たちのスタイル」を全力で投げつけてくるスタイルに清々しさを感じた。

「俺達これしかないんで」

という江口さんの言葉がずっしりと響いた。

観客のリアクションは雄弁であり、そのまま、かれらがキングオブコント第12回王者に輝いた。

 

江口さんの涙に筆者もまた、こみ上げてくるものがあった。

芸歴16年。これはジャルジャルの17年に次ぐ今回出場者の中では長いキャリアである。

自分たちの「らしさ」を貫いたという意味では2組のベテランどちらもそうだった。

ジャルジャルが決勝戦のネタのように我々一般人にもっと寄せてきてくれたら、結果は違ったかもしれない。

ともあれあらびき団の頃から好きだったのでうれしい。どぶろっくおめでとう!

もしかしてだけど