カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

2018-01-01から1年間の記事一覧

解放セヨ、物欲。師走にニンテンドーswitchを買った話。

大乱闘してみたいなあ、と妻が言った。 妻が助っ人外国人であれば審判に被害を加えないよう止めなければならないのだが、幸いにそうではなかった。妻は大乱闘スマッシュブラザーズSPをプレイしてみたい人なのであった。 よくよく考えれば「大乱闘したい」と…

私の妻は鯉登少尉の女――あるいは冬の仙巌園を満喫し御殿企画展示「明治北海道と島津氏~斉彬公と西郷どんが夢見た北の大地~」とゴールデンカムイパネル展示を堪能した話

余談 その日、鹿児島の気温は二度であった。 前日というかその日の一時まで続いた忘年会の帰り、代行を呼んで乗り込んだ車のフロントガラスは凍っていた。帰り着くと恐らく日が変わる前後までは頑張って起きていてくれたのであろう気配が――例えば居間の暖房…

オミットされた愛、発掘された愛――犬神家の一族2018年版感想

余談 犬神家の一族は横溝正史先生の作品の中でも最も映像化が多い作品であるという。(映画3本、テレビドラマ6本) 原作の初出は1950(昭和25)年というから驚きで、雑誌に予告が出たころに横溝先生はかの江戸川乱歩氏に「今度、犬神家ってのをやるでしょう …

本日21時からAbemaTVで無料で見られるPRODUCE48第4話はここから見ても全く問題無い神回なので見ましょう。

何度か記事にした「PRODUCE48」がAbemaTVで無料放送されている。もう何度見たかもわからないが、コメント付きで見るとまた新鮮である。 本日は21時より4話目が放送される。 abema.tv 「えっもうそんなになの…じゃあもういいかな……」と思ったあなた、それは早…

ハラキリショー! あるいはゴールデンカムイ16巻感想

余談 妻は最近鯉登少尉にお熱である。筆者も薩摩人のはしくれ、それは悪い気はしないのだが、ピンナップが収録されているアニメ雑誌を買うというムーブを妻がするのをはじめてみたので(IZONEのノンノ特集は我慢したのに)こやつ……本気じゃな……と思う。 月島…

「西郷どん」とはなんだったのか――大河ドラマ「西郷どん」最終話「敬天愛人」感想

あたしゃキレました、プッツンします。 最低限やらないといかんだろうことを放棄してしまったらさすがに怒るしかない。 kimotokanata.hatenablog.com もはや懐かしい、大体一年前の第一回の感想記事であるが第一回の冒頭を読者諸賢は覚えておられるだろうか…

やわらか銀行と固ゆで卵

遅い休憩時間、空腹の「おれ」はワイフからの救援要請を受け取る。単純かと思われた事態は実は世界規模の事件とつながっており……。

(妻の)2018年・買ってよかったもの

今週のお題「2018年に買ってよかったもの」 先週まで読書の秋だった気がするが早いもので2018年も〆にかかっている感じである。 とはいえ、今年は基本的に良かったことはこのブログにて報告しているので今回は妻に尋ねてみることにした。 セザンヌ・皮脂テカ…

ジャルジャルの漫才の「ショートコント:漫才」感、あるいはM-1グランプリ2018感想

M-1グランプリ2018の優勝者をはじめ数々のネタバレがあります。 敗者復活戦 筆者が投票したのは以下の三組であった。 さらば青春の光 独りよがりにならなければさらば青春の光はやっぱり面白いんだよなと思った。最初の掴みで終わるのかと思ったらものまねネ…

君の孤独もすべて映し出す秋、あるいはkindleで買った電子書籍1600冊くらいから選ぶ1冊完結の漫画10選

今週のお題「読書の秋」 余談 読書の秋である。明々後日は師走だが読書の秋なのである。 読者諸賢であれば、筆者がこのブログにて立てたある誓いを思い起こされるかもしれない。 kimotokanata.hatenablog.com 早半年が過ぎた。果たして積読本はどうなってい…

あなたの「今」に閃きたい。あるいは今だからこそ観るべきPRODUCE101について

I.O.I 2ndミニアルバム - Miss Me? (リイシュー) アーティスト: I.O.I 出版社/メーカー: Stone Music Entertainment 発売日: 2018/06/21 メディア: CD この商品を含むブログを見る 余談 IZ*ONEが無事日韓共にデビュー1位らしく大変めでたいことである。 IZ…

ミュージアムのアラサー、あるいは晴れた休日の朝鹿児島市立美術館へ行った話

入館まで 丁度一週間前、「ミュージアムの女」を再読した。 ミュージアムの女 作者: 宇佐江みつこ 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/09/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る KADOKAWAお得意の「一風変わったお仕事の人の実録4コマ…

10日はたそがれの街、あるいは黎明館特別企画展「西郷どん」展に行った話

本編の感想がなかなか追いつかないうちに「西郷どん展」が来週までであったので、おりよく市内に出向く用事があったので訪れてみた。 瑛太さんが音声ガイドをされている、ということで今回音声ガイドデビューもしてみた。 「西郷隆盛展」ではなく「西郷どん…

2018年の荒野を行く あるいは本日発売テキサスバーガー2018&アイダホバーガー2018を食べた話

男には地図が必要だ…荒野を渡り切る心の中の「地図」がな ――「スティールボールラン」より 筆者がマクドナルドを偏愛している、ということは既に述べた。 特に大学時代はあらゆる制約を解き放ってやたらとマックしていた。完全オフの日など、前日の夜に四人…

書を拾おう、街に出て。

余談 文化の日である。碑である。と変換され、前回触れた「鵺の碑」がフラッシュバックされる。曾祖母の命日でもある。いつの間にか八年も経ってしまった。 八年前の今日、筆者は大阪にて開催されるリクナビ開幕liveに参戦する――と見せかけて海遊館に向かっ…

冬の始まりに夏の摸倣を振り返る

「講談社ノベルス期」というのがある人にはある、と筆者は思う。筆者にはあった。 あのサイズ感に。イヌくんに惹かれてたまらない時期が。 「カバーデザイン=辰巳四郎」 「ブックデザイン=熊谷博人」 この並びだけでご飯がうますぎてふりかけが欲しくなっ…

咲良の下には魅力が埋まっている

【MV full】NO WAY MAN / AKB48[公式] AKB48の最新シングル「NO WAY MAN」のMVが公開された。センターは宮脇咲良さん。他にもPRODUCE48組が多数選抜された。特に下尾みうさんは事ここに至って手あかのついた表現を使ってしまえば完全に「覚醒」したと思う。 …

2つの黄金を巡る体験について、あるいは「ゴールデンカムイ アニメ2期(13話)」と「TVアニメ ジョジョの奇妙な冒険第5部 黄金の風」感想

余談 今から約五年前、一つのゲームが世に放たれた。素晴らしいPVは多くのファンを引き付け、筆者も予約した。仕事で遅くなる筆者の代わりに当時入籍前だった妻が引き取りに行ってくれた。何故かオランジーナも買ってくれていた。筆者もなるべく早く仕事を上…

審神者諸賢、京都が遠ければ密林へ行こう。あるいは映画 日本刀 ~刀剣の世界~感想

今年の1月に筆者が撮影したへし切長谷部。撮り方に迷いが見られる。 導入 前回、地方オタクの悲哀を述べた。ことに現在筆者が日々臍を噛んでいるのはその際にも話題に挙げた「京のかたな展」である。めっちゃ行きたいのである。片っ端から友達に借りまくれば…

「阿房列車」の読めない町に暮らす

www.jigowatt121.com 二連続で便乗記事かよといった感じで恐縮である。 記事というよりは長めのブクマコメだと思っていただければ幸いである。 妻がゴールデンカムイにおいて「鯉登少尉」を偏愛していることは以前述べた。今週のヤングジャンプには劇中にも…

過去の視座にて月見を論ず―― あるいは本日発売「月光バーガー」を食べた話

いきなり引用で恐縮だし読者諸賢においては釈迦に説法かもしれないがこのような記事がある。 www.jigowatt121.com わかる……と思った。思うだけでなくスターを連打したりしていた。 マクドナルド現象、という言葉があるらしい。食事を何にするか決めあぐねて…

バーニャ!あるいはゴールデンカムイ15巻感想

ゴールデンカムイ15巻限定版が出るということを知るや否や妻が予約してはや3か月余り、発売日(本日)。何故か筆者は電子版を手にしていた。仕方ないんだ……鹿児島の物流が遅いから…一刻も早く読みたいから…表紙が月島軍曹だから……。こんなことをしたのは戦…

アリアドネの糸の顕現、あるいは「オカルト・クロニクル」書籍版感想―秋の夜長の怖い本その2

余談 今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」 自治会の敬老会にお呼ばれされ、大正琴から音を出してきた。(演奏と言えるレベルではなかった)思いのほかしっかりステージが設営されており、その一方でリハーサルもなくヨーイドンであったが懐かしソング…

寺生まれのTさんVS事故物件、あるいは「怖い間取り」感想―秋の夜長の怖い本その1

余談 9月になった。冷夏が続こうが猛暑であろうが今年もなんだか時が過ぎるのが早い。相変わらず冷房はほぼつけっぱなしだし(先月の電気代は9000円近かった)日中は30度を超えているが、それでも少しずつ過ごしやすい気温になってきている。豪雨の復興を祈…

天の光はすべて星、あるいはPRODUCE48最終話までの感想とガチ予想検証

www.instagram.com Rollin' Rollin'組で今すぐデビューしてくれ…頼む…。 最終順位の感想と予想検証 さていよいよPRODUCE48が最終回を迎えた。なかなか波乱のある最終順位だったように思う。前回は生放送中にも中間発表があったというように聞いたが、今回は…

私はこの恐ろしいドラマだけは感想を書きたくなかった――「悪魔が来りて笛を吹く」を視聴して

長谷川博己氏が金田一耕助を演じた「獄門島」。そのリブートぶりに度肝を抜かれつつも最後シーンの等々力警部よりの電報「悪魔が来りて笛を吹く」に次作の製作を予感し多くのファンは続報を心待ちにしていたはずである。 果たして、およそ二年後の今年七月末…

少女たちよ、夜明け前が一番暗い。あるいはPRODUCE48最新話までの感想と最終デビューメンバー12人のガチ予想

余談 ミーハーであるので「PRODUCE48」夫婦で韓国料理をちょこちょこ食べている。いや、以前から食べてはいるのだが。(妻は時々チヂミを作ってくれたりする)明らかに頻度は増した。 特に「嗚呼、おっぱちゃん」(店名)さんのカムジャタン(上記写真)がと…

散りぬべき時知りてこそ、あるいは歌仙兼定鑑賞目的で行った熊本県立美術館が最高だった話

夫婦で「刀剣乱舞」ファンをやっていていいことというのは色々あるのだけれど、その一つに「遠出をするきっかけになる」というのがある。 我々二人はどちらとも基本的にはインドア派である。あんまり出歩くのは好きではないのである。ましてや、酷暑。余程の…

青春は自分と夢の間に流れる川、あるいは「バーナード嬢曰く。」4巻までの感想

余談 書きたいことはたくさんあるのだが、どうにも疲弊してしまっている。 一つはこの異常気象で、幸い妻の料理のおかげもあり夏バテには至っていないがそれにしたってこの暑さはどうしようもない。仕事中、別棟に移るその間だけで体力をがりがりに削られる。…

大河ドラマ「西郷どん」第二十三回「寺田屋騒動」第二十四回「地の果てにて」第二十五回「生かされた命」感想

余談 妻が実家に帰った。別になにかしらがあった訳ではなくお盆は混雑するためにその前の早めの帰省である。筆者も同行したかったが金銭的事情と仕事の関係もあり見送った。筆者がいるとどうしても妻は「妻」となってしまうため、「娘」としてリフレッシュし…