カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

二月の青い空

一月は行ってしまった。

二月もまた、追い立てたのは鬼ばかりだったはずなのに、なぜか連れ立って逃げ出そうとしている。

本業で言うと一月末に診療報酬の個別改定項目が厚生労働省より掲出され、対応が忙しい。「こういうところが変わりますよ」ということが明かされるが、具体的な点数はまだ発表されず、設備投資他の費用対効果を算出が出来ず、もどかしい。

さっと読んだ(PDFでA4サイズ759ページ)限りでは職員の給与を上げた医療機関ほど患者さんの負担は大きくなる(その割合に応じて初再診料に加算される)ようで、この物価高の昨今、それによる患者減少を懸念してベースアップを躊躇するところとかあったらいやだなあ……と思う。改定後、病院を受診して明細書に「ベースアップ評価料(Ⅰ)」 が算定されていたら、あなたのかかりつけはスタッフを大切にしているところなのだと誇りに思って欲しい。

そんな二月も半ばとなり、一日にあったことをすっかり書きそびれていた。

blueskyにサインアップしたのである。確か年末に自分で申し込むことが出来るようになった、という記事を読んで順番待ちの列に並んだので、だいたい二ヶ月くらい待ったことになる。

その翌々日くらいに即日登録が出来るようになり、その二日間取り立てて何をしたという訳でもなかったため、別にそっちのルートで良かったな……と今思う。

残念ながら筆者の愛したTwitter――現自称X――は死に続けている。

ここ半年、たまさか三回ほどいわゆる「万バズ」の機会を得た。

はっきり変化があったのは真ん中のツイートで、成人指定の漫画を貼り付けた(これいたるところで見たけどこの漫画の作者さんとても気の毒だなと思う)もの、他のコメントをコピーするもの、中身一切なしのコメントなど大変酷かった。

以前から短縮URLをつかったものを踏ませての小遣い稼ぎツイートは煩わしかったが、インプレッションが収益化して以来ますます醜悪化した。しかも最悪なのはこちらにリプライした後ブロックする輩もいるということだ(元ツイート主からはスパムリプライが見えない状態のため、対処出来ず、第三者的には「あんなのを放置するなんてネットリテラシーがないやつだなあ」とさえ思われてしまう)

また、不審なアカウントから大量にフォローされもした。(これは突如武骨な薩摩武士が現れたのではなく、「and~」の用法である)

最下段のツイートではフォロワー以外にリプ欄を閉じた。(フォロワー諸賢からも特に何もなかったケド……)さっぱり快適かと思ったが引用RTでいくらか湧いて出た。

しかしそれ以上に筆者をうんざりさせたのは、該当ツイートをfavしたりRTしたりする人々のbioに少なからず「魔除け」として特定の国を揶揄するような文言が並んでいることであった。

かつて筆者がニコマスPやpixiv絵師諸賢の動向を追うべくTwitterに登録した時、更新するたび生成される新たなテキストにすっかり魅了されてからはや十数年、もはやあのころの面影は日々薄れていっている。

とはいえblueskyで何をしようとか環境をそっくり移そうとかはあまり考えておらず、とりあえず現在は娘の言葉を蒐集するようにしている。いざ集めようとしてみると日々のやり取りがなかなかハイコンテクスト(以前何が出来て、人物の関係性があり、今このような言葉が出てくることが面白い、ということになるのでその言動一つだけではごくありふれた言葉になり面白みがなく、説明しすぎると無粋になってしまう)だということにも気づかされる。

このタイミングでblueskyのアイコンは青い蝶になった。これはモルフォ蝶がそのイメージの一翼を担っている仮面ライダーファイズ・パラダイス・リゲインドが二月二日より公開開始していたことを意識していたことは読者諸賢にはもちろん自明であろうが……。

p-bandai.jp

と、こういう話を続けていくと「プロ」に叱られるかもしれないのでこの辺にしておく。(レンタルしてくれるのならぜひ鑑賞したい一作である)

とりあえずTwitterから即時撤退ということはしないだろう。Twilogがいよいよ本当に停止する、という時はいよいよ真剣に考えるかもしれない。

秦基博さんは一青窈さんとコラボレーションした「空中ブランコ」が特に好きである。

ん…?

一「青」窈……?

いや、本当にこの辺りにしておこう。

先般のツイートをRTしたのち「フォロワーさんもこのツイートRTしてたからショックでブロックしてしまった…人工地震の危機は迫っているのに……」とツイートしていたアカウントを笑えない。(まず筆者からブロックした方が良かったのではないか)

ではまた。

bsky.app