カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

5/4 肉を焼き人を轢く

家族

俄かに肉が食べたくなり、「焼肉きんぐ」に行く。妻にとっては塩タンを食べるところであり筆者にとっては韓国風ご飯を食べに行くところであるので、いつも一番下のコースにしていたのだが折角なのでスタンダードなきんぐコースにしてみる。そこそこ行っている我々であるがついに焼肉きんぐの5大名物をその口に入れることを許されたのである。いずれもおいしかった。人に会う用がないのでガリバタもモリモリ食べた。

なぜか最近娘の中で消火器がブームであり、見つけるたびに「これ、何のときに使う?(タメ)これ火事の時に使うんだよ! 使いたいなあ……」ということをそこかしこで口走るので油断ならないが、カルビの滴る脂によって網の中で猛然と燃え上がった炎を手際よく消し止めてくれた焼肉ポリスのお兄さんに目をキラキラさせていた。

帰りに立ち寄ったスーパーでヘルシア緑茶が安売りされていたのでまとめ買いした。このヘルシア槍衾により先ほど摂取したカロリーの悉くは討ち果たされることだろう。

鑑賞

折角の連休なので何か長編を夫婦で観ようとネットフリックスに再加入した。とうとうジョジョ6部を鑑賞しようかと思ったが「ネクスト・イン・ファッション」の新シーズンが未加入の間に追加されていたので思わず見てしまう。

タイトルの通り時代のファッションを担うデザイナーを見出すべく、新進気鋭のデザイナーがその才気を毎回のテーマでぶつけ合い、一人また一人と脱落しながらさらに進歩していく。シーズン1はコロナ禍での我々夫婦の楽しみの一つであった。シーズン2は一度キャンセルされてしまったと報道があったので、喜びもひとしおである。

一話が一時間くらいあるのだが、早速四話くらい見てしまった。ハイ・ファッションの絢爛さと哲学、そのための地道な縫製その他の作業とその姿勢に「プロ」を感じる。プロと言えば、シーズン1から引き続き司会を担当してくれるの出場者への接し方もとても良く、柔らかく優しいがしかし出場者を信じているからこそ決して甘くはないそのスタンスがとても好きだ。

毎回クライマックスは作成した作品をモデルさんが身に纏ってランウェイを歩くのだが、審査員全員が絶賛するものもあれば、賛否真っ二つのものもあり、ファッションというものの難しさを痛感する。

勝負は時の運というが、ひとつ前の課題で落ちてしまった出場者が輝けそうな題材が次の課題で採用されると何とも言えない気持ちになったりもした。

遊戯

ネットフリックスに加入していると追加料金なしで遊べるアプリゲームというものがいくつかあり、その中にGTA:VCがあったので思わずダウンロードしてしまう。

ゼロ年代、鬱屈した時期に手に取った初めての「Z指定」ゲーム。帰宅し、PS2を起動して制服から着替え、一息ついてもまだ終わらないロードの長さ、けばけばしいネオンとその裏に隠された暗い野望、日本刀を持って走り回る夕焼けのビーチ……。絶対に生身で暮らしたくはないが、筆者の中で忘れがたい地、それがバイスシティである。

こんなものがオマケでサクサクと手のひらでプレイできてしまうのだから遠くに来たのだな、という感じである。ただ噂には聞いていたがやはり「ビリー・ジーン」はアプリ版では未収録らしいので悲しい。タッチ操作は最適化に工夫していることは伝わってくるがラジコン操作と相性が致命的に良くない。そんなつもりはないのに景気よく人を轢いてしまい、警察に追いかけられてしまう。安いスマホ対応のコントローラーがあったりしないかな。