カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

5/3 娘氏生後1000日になる

家庭

娘が生後1000日を迎えた。赤ちゃんとしては大きく生まれてきてくれた娘は現在は身長体重共にちょうど平均くらい。

いつもの平日アラームで家族全員リズムよく目覚めたのでそのまま気になっていた早朝から開いているご飯屋さんでおにぎりをテイクアウトする。

いくつになってもからあげが選択肢にあると選んでしまうのだが、今回はからあげおにぎりはもちろんおいしかったが大名竹味噌のおにぎりのおいしさに夫婦して驚かされた。大名竹は九州に多く自生する竹であるらしく、タケノコは「タケノコの王様」とも称されるという。王なのか大名なのかはっきりして欲しいところだ。

娘はしおにぎりがお気に召したようでぺろりと平らげ颯爽と遊具に挑み始めた。

公園でおにぎりをほおばる娘

公園でおにぎりをほおばる娘

両親ともにどちらかというとインドア派なのだが、めちゃくちゃにアクティブで放っておけば二時間でも三時間でも公園で遊ぶだろうという感じだ。元気で何よりなのだが、平日の妻の苦労たるや察するに余りある。

一時間ほど遊んでまだまだ遊びたがる娘をなだめすかして家族湯に向かう。もちろん温泉である。もちろん二人どちらとも目を離すということはないが、自分が髪を洗っている間に娘が走り回ってすってんころりんするのではないか……と心配する時期は過ぎ去り、ゆったり入浴が出来た。温泉は至高の娯楽であるが、冷静に体力の収支を考えると明らかに入浴後に疲れの方が勝つようになった。無論、心地よい疲れではあるのだが、これが日曜の午前であると帰宅後昼寝をし、はっと気がつけばすっかり陽が落ちている……と「休みの無駄使い」のような後悔を胸に残してしまうので、連休初日朝の温泉・インこそはまさに最適解と言えよう。仕事という俗塵を掃い、今ここに身も心も連休を迎え撃つ体制が整ったのである。筆者のGWを実況・解説する人があるとすれば、「この温泉は後々利いてきますよ」とコメントすることだろう。

ピカチュウのアイスケーキとご機嫌の娘

 

昼食、夕食の調達をした後目論見通り睡魔に身を任せ、食後に娘の生後1000日を祝った。昨日帰宅時に31アイスクリームでピカチュウのアイスクリームケーキを購入しておいたのだ。

もともと普通のケーキを頼もうと思っていたが、妻が依然喉が本調子ではなく、アイスであれば普通のケーキよりは食べやすかろうと判断した。ピカチュウは最近の娘のお気に入りのキャラクターだ。筆者が小学生の頃に生まれたキャラクターが娘を祝ってくれているのはなんだか不思議な気分である。

昨夜、店頭でもらったアイスカタログをポストに入っていたDMなどと一緒に帰宅時ぽんと机に置いておいたら娘が目ざとく発見し、「ピカチュウ、いいなあ~~」と言っていた時は内心ガッツポーズであった。だ、だめだまだ笑うな……しかし……。

夕食後、ピカチュウと目が合った時の娘の喜びようと言ったら!

ただ、ピカチュウにスプーンを差し入れることには抵抗があるのかアイスよりチョコの年頃なのか、ネームプレートや目、耳、ほっぺたといったチョコ部分をモリモリ食べていた。ピカチュウアイスケーキの中身はまずストロベリー、そのあとパチパチするポッピンシャワーでもちろん抜群にうまいのだが、ピカチュウの皮1枚剥いて鮮やかなピンクが出てくるとちょっとドキッとした。

食後の娘はいつものルーティンとしてポケモンスマイルでポケモンと一緒に歯磨きをし、ラプラスをゲットして、ポケモンスマイルコラボのキシリトールラムネを満足げにほおばった後、いつしか眠りについていた。ポケモンGo再開しようかなあ。

鑑賞

「大名なのに王様とはこれいかに」と大名タケノコの味噌おにぎりを食べながら思ったことをきっかけに「風雲児たち」を再読した。幕末を書くために関ケ原スタートしたこの傑作はいよいよ様々な布石が収斂する中、みなもと太郎先生が鬼籍に入られ未完となった。あまりに悲しくて筆者は最終巻を未だ買えないでいる。じつは本ブログの最初の記事も「風雲児たち」であり、そういった意味でも特別な作品だ。

なんでこんなことを思ったのかというと、劇中鎖国というモラトリアムを西洋各国が揺り動かしに来るタームがあるのだが、そこで各国の代表は日本の「最高権力者」とは誰か? ということで大いに惑わされるのである。「ショーグン」という江戸にいる人間がそうなのか、それとも京都にいる「すめらみこと」がそうなのか……。

「すめらみこと」はわびしい生活を強いられているけれども、その詔(オーダー)によって「ショーグン」は「ショーグン」として認められている。

例えば毛利家は「ショーグン」を支える一地方の「ダイミョー」であるけれども、「すめらみこと」を支えてもおり、その点に関しては今の「ショーグン」の家より古株である……この複雑怪奇な状態が親しみやすい絵柄で展開されていく様はやはりただただ面白く、思考が刺激される。