カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

令和6年にIZ*ONE(アイズワン)の話を大いにする

霜月になった。すなわち今年もハロウィンが終わった。
「私たち、来年はアイズワンに仮装しましょうか」
2020年のアイズワンハロウィン配信でそういったキム・ミンジュさんの言葉は今年も実現することはなかった。

2021年の4月にアイズワンは活動終了した。(たとえ言葉遊びと言われようと「解散」ではないと筆者は主張しておきたい)。その後に生まれた娘ははや3才3カ月になろうというから、時の流れる速さを実感するばかりである。

その間筆者は何をしていたか。アイズワン復活カムバを念仏のように唱え続けていた……訳ではない。筆者は彫刻や標本を愛するようにアイズワンを愛したのではなくアイドルとして愛した。アイドルに永遠というものはなく変化変転が常であり、それはすなわち進化し続けるということだ。その軌跡が導く奇跡こそが筆者がアイズワンに魅せられた理由であった。かつてアイズワンとして在った12人のメンバーは今もそれぞれの場所で眩いばかりの光を放っており、その残光を追うだけであっという間に3年が過ぎてしまった。

しかし一方であくまで「アイズワンの延長」として見てしまっている自分に罪悪感を覚えているのも事実であった。なぜそうなっているのかを突き詰めると「自分はWIZONEとしてやり足りないことがあったのではないか?」ということに考え至った。

そういうことで先月末、信頼するWIZONEである次元氏とアイズワンシンポジウムを開催するに至った。オブザーバーはpop氏である。……そんなことある?

進化し続けるアイドルグループとして今、筆者が一番注目しているのはハロープロジェクトの一柱を成すアンジュルムである。外野から見れば「もはやこれまで」と思えた時がありながらも赤き炎はより熱く青く揺らめいて、三色の団子は花より麗しく輝き、四肢をもがれたように見えながらも前へ進み続けているうちに気がつけば一回りも二回りも大きくなっている。


そのアンジュルムと出会ったきっかけは当ブログにおいて未曽有のアクセス数を記録したもはや騒動と言ってもいい「映画・刀剣乱舞」の記事をきっかけに知り合った柚樹ログさんの記事であった。そこから知り合った青い三角コーンの不審者との交流をきっかけに真っ当なリトルペンギン社主宰、お名前の通り跳ねるような感性を持つpopさんとお友達になったのが今年のことであり、そのpopさんとクールな美声とホットな情熱を併せ持つDJ・次元さんが配信している「昨日何聴いた?」は筆者の退屈な通勤時間を他のPodcast番組たちと合わせて大いに彩ってくれたことは以前に述べたとおりである。

要するに筆者は「昨日何聴いた?」の一リスナーでありファンに過ぎなかったのであるが、砂漠の白ゴマのようなこのブログをなんと次元さんはアイズワン活動中にご購読いただいていたということであり、今回歴代の錚々たるゲスト諸賢の文字通り末席に名を連ねることになった。筆者が末席に連なっているゲスト名鑑も収録されたフルカラーZINEは500円という破格で頒布中である。こんな記事を読んでいる暇あり読書子諸賢においてはただちに購入するべきである。電子版もある。個人的にはAmazonpayに対応してくださっているのがとてもありがたい。

hiiampop.theshop.jp


もちろん筆者とて人並みの羞恥心を持っているので固辞するつもりではあったが他方で冒頭の「WIZONEでやり残したこと」が頭をよぎった。
――もう一度WIZONEとIZONEについて思うさま話がしたい。

IZONEはその活動の後半部分においてコロナ禍に晒され、いわゆる「現場」が存在しなかった。必然、WIZONE同士の生のコミュニケーションというものもまた。幸いにして妻もまた12人の少女たちに魅了された人間であったので、超・コアWIZONEトークができたものの、しかし外部にもそれを発信したいという思いもあった。そういった点では今回のお声がけは渡りに船だった。このタイミングでなければ繋がれなかったWIZONEであり、また公開がIZONE結成記念日と近しかったことは彼女たちのご加護を感じるエピソードであった。

当日。定時より少し早めに収録用ディスコ―ドサーバ(すごい時代だ)にアクセスすると、既にpopさんがpopしていらしたので接続テストも兼ねて雑談になった。神尾彩乃さん……。まもなく次元さんもログインされ、全員のマイクが良好であることを確認すると、スルッと収録が始まった。この手慣れぶり、さすがである。

いつもの軽妙なオープニングトーク。ただ違うのは、そのあと呼ばれるゲストが自分だということである。実際呼ばれたからのことは緊張のためかあまり記憶になく、聴き返してみると「ブログで言ってることの焼き直しじゃねーか!」とも思ったりもするのだが、しかし心に確かな満足感と感謝が残った。あの時、こんな風にざっくばらんに話せるWIZONEがいたならもしかしたらブログに書かなかったかもしれない。しかしそうなると、今回のお話がなかったわけだから、何とも縁というのは不思議なものである。

かなり支離滅裂に話を転がしてしまった気がするがしっかりアイズワンテーマのラジオになっているのもすごい、と感じた。編集の妙である。

話のド素人である筆者を敬意を持ってお助けいただき、誠にありがとうございました。

プロとアマチュアの喋りの違いとかつてアイズワンとして眩い輝きを放った人々の「その後」の軌跡、そしてその轍である作品について気になった方は是非ご一聴いただきたい。

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