余談
ということでブロクリ2024歳代の功労者と言って差し支えないだろうツナ兄の寄稿もラストである。そのしごはやぶりを今一度確認してみよう。
ゼロ打ちどころか2分早い……!
これが「給与所得以外を得る物書き」ということ……!
クライアントの意向を汲む時代はもう終わり、これからは「超えて」いくことが必要なのだ――ツナ兄からの無言のメッセージを抱きしめる筆者であった。
その後も少なくとも4本の記事を上梓されその筆力には圧倒されっぱなしであった。
来年も振り落とされないようそのお仕事を追いかけていきたいものである。
本題
宅配ピザの魔法と言うべきものが、間違いなくある、と思う。そしてまた、何か試練があるときにその先のご褒美を設定しておく……。社会人としてのツナ兄のスキルがいかんなく発揮された出来事だ。そのため読者たる筆者も気持ちは帰宅後、ピザの箱を開いて漂う幸せの香りが広がり、一切れ持ち上げるとチーズがとろり伸びるさまがありありと思い浮かび、口の中に塩気さえ生じるような……。
その魔法によってツナ兄のさりげなく張った伏線を見事に見逃し、「事態」に気づいた筆者は当事者のように心臓が早鐘を打つ。
そしてこういう時にこそ悪いことが重なるのもまた嫌な「あるある」で……。ツナ兄の思惑とは裏腹に、配達員さんに対して絶対零度の冷たさを突き付けてしまった形になった。
筆者だったらどうするだろう。申し訳なかったな……と思いながらも空腹の前にまずはピザを平らげ、欲求が満たされたら忘れてしまって風呂に入り、夜床に就くときに思い出してぼんやりすまない気持ちになるけれど翌朝以降特に何もしない……ということになるかもしれない。
しかしここでお問い合わせフォームという突破口を見つけられるのが、そしてその後誠意ある謝罪文を考え、送付できるのがツナ兄という人なのだろう。その時の手のひら、指先の熱はきっと暖かなものであったことは相違ない。
果たしてその熱が伝わったかのようなお返事がカスタマーセンターから届く。もちろん先方の対応の素晴らしさもさることながら、それは氏の文章がそのように対応せねばと向こうも思うほどのものであったことを日々氏の書き物を拝読している筆者にはありありとわかるようであった。
タイトルとサムネイルからピザそのもののことだと思っていた「温かさ」が更に1枚上の示唆があったことも含め、相変わらずの構成のうまさに唸るしかない。
しかし、この時間に読むものではない。めちゃくちゃピザが食べたい……。
「感想の感想の感想」や「近隣寄稿者の感想」も寄せてくださったのがツナ兄のありがたいところで、間違いなく筆者のモチベーションになっていた。近隣で寄稿された諸賢にとっても同様だろうと思われる。合わせて、来年の匂わせまで……つくづく有り難いことである。
もし来年も開催されるとしたら、ツナ兄の近隣は争奪戦となることだろう。