カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

ツイステッド・ワンダーランド5章「美貌の圧制者」感想・予想・妄想・考察

本題

 

kimotokanata.hatenablog.com

 前章の感想のようなものを書きなぐってから100日以上が過ぎた。

その後開催されたイベントも味わい深いものであったけれど、やはりメインストーリーはゲームの華。待ち望んだ5章がいよいよ実装された。

「前編その1」という謙虚に言ってはいるものの、既に怒涛のボリュームとなっている「美貌の圧制者」について、いつもの通り戯言を吐いていきたい。

ということで以下はツイステッド・ワンダーランド(以下ツイステ)について一切の躊躇ないネタバレが繰り広げられます。

 

焦る王妃、恐れる毒林檎、飄然とした狩人

ポムフィオーレ寮。正直、筆者はまだまだ理解できていない寮である。ガチャを引いていても、オクタヴィネル、ポムフィオーレ、イグニハイドあたりは棺が開いた時にすぐどの寮だ! とわからないのである。というか同系色が多すぎる。お前はアイズワンのパーソナルカラーかと言いたくなる。

彼らの理解の入り口に立たせてくれたのは先だってのイベント「ゴースト・マリッジ」であった。ヴィル様の気高さ、エペル君のギャップ、ルーク君の洒脱な中に隠しきれない狩猟本能など、なかなかそれぞれのパーソナルストーリーを進められない(どれだけ錬金術をしても教科書が足りない……)筆者にとってありがたい描写であった。

しかして5章に入ってみると、何やら不穏である。タイトル「美貌の圧制者」を踏まえればそれまでの法則からしてオーバーブロットするのはヴィル様になるのであろうが、(今日配信されたスカラビアCMはすごく良かったけど「熱砂の策謀家」が「どっち」なのか? ということも4章の鍵の一つだと思っていたので、今までのCMの傾向的にわかっていたことであったがオッ普通にばらしちゃうんだなとちょっと思ったりもした)早速「1オバブロポイント」が溜まったようであった。

ヴィル様の鬱憤をためる相手はネージュ君。「雪」を名に持つ彼が何をモチーフとしているかは、その服装を見ても明らかである。白雪姫。ヴィル様が「ウィックド・クィーン」をモチーフとするならば文字通り天敵となる相手だ。

「Mira,Mira(鏡よ鏡)」。彼がそうつぶやいた時、その結果が自分ではないとき、世界は少しずつねじれ始める。(この「Mira」が実はヴィルのユニーク魔法により具現化したものなのでは? と思ったりもするのだがどうだろう)

障害は除かなければならない。その為に必要なのは道具である。「毒林檎」たるエペル君……ネージュ君と同じ「タイプ」と見たヴィル様は同じようにエペル君を指導しようとするが、それこそはエペル君が最も避けたい行為であった。しかしその「圧制」に今のところエペル君はただ、恐れるしかない……。果たしてこの後反逆するのか、打ちひしがれてしまうのか……。

二人に比べれば「ボーテ! 100点!」をトレンドに叩き込んだルーク君はまるで一服の清涼剤……にしては癖が強すぎるが、その「ほめて伸ばす」スタイルには敬意を表したい。しかし我々はすでに、彼が「血が出るなら殺せるな」みたいな思考回路で動いている狩人であることを知ってしまっている。原典の「白雪姫」において、狩人は魔女と化した王妃を裏切った。ルーク君は果たしてどうなるのか。「オーバーブロットしたヴィル君もまた美しい。そしてそれ以上に――戦ってみたい」という理屈でもって、ヴィル様に最後の「ダメ押し」をするのは彼であるような気もするのである。

スカラビア寮長・副寮長の現在地

前回の記事で指摘したところではあるが、やっぱり指定暴力団オクタヴィネルは全国に配信なんてしていなかった。カモは生かさず殺さずが鉄則じゃけえのう……。とはいえ副寮長リコールの嵐が吹き荒れていたが、それをなだめたのは寮長・カリムのあくまで論理的な、「だーいじょぶだって! ジャミルだからな!」ではないジャミルの実績をもとにした説得であった。遠慮深謀を持って鳴るスカラビアを率いるに相応しいその姿勢が見られたのはスカラビア推しの筆者としては嬉しいものであった。

それでジャミルもほだされるのではなく、あくまで野心を燃やすその姿勢もまた筆者の好きな「ジャミル・ヴァイパー」の姿であったので今こそ「熱砂の策謀家・完」の文字を煌めかせたいところであった。しかしスカラビア寮生諸君は結構いい性格してますね。クラッカー食べる?

「前章の寮が味方サイドで活躍する」「カリム君の特技は毒の鑑定」ということで全国8千万人の監督生諸賢は「毒林檎」に関する何かをカリム君が解決する……! と思ったことだろうが(むろん筆者も)なんということでしょう、まさかジャミル君のダンスの方がフィーチャーされるとは……いやいや、まだまだ後編で何かが炸裂すると信じているが……(ネージュ君のリンゴ飲料にヴィル様がなんか仕込んでそれをカリムが見破るとか)

前章でバリバリ寮内合宿をやってた2人が合宿に力いっぱい驚くという渾身のギャグを見せてくれたが、スカラビアはともかくオンボロ寮でダンスレッスンしたら床が抜けないだろうか。そもそも片付いているんだろうか。原典オマージュでお掃除をするリズミックがあったりするのかもしれない。

「鏡」はどこまで物語に関わるのか

鏡の間に配置された鏡自体、「白雪姫」の鏡がモチーフなのは一目瞭然である。そして5章冒頭では再び三木さん(著作権に配慮したぎりぎりの表現)が鏡に現れたことが描写される。加えてヴィル様が呼びかける「Mira」といつにもまして鏡がフィーチャーされている。

また、鏡が見出す「資質」が話題にもなった。それぞれの寮のカラーも。流用だから仕方がないとはいえ完全にオラオラ系なポムフィオーレ寮生たちは、倒すとしかし謎の芝居がかった武士道口調の者達である。そうすると、「キャラを演じている」「二面性がある」のがポムフィオーレ寮生として見出される「資質」なのだろうか。まるで鏡の向こう側の自分のように。

寮巡りも折り返し、話もいよいよ核心に近づきつつある中で鏡の存在がどこまで大きくなるのかを注目していきたい。

気が早い6章予想

「星に願いを」に引き続き、麗しい師弟愛を見せるシュラウド兄弟。コメディタッチな合成音声シーンだが、オルト君のVDCチャレンジにつなげておしまい、にするスタッフとは筆者は思えないのである。

まあなんやかんやあってメインステージで「美貌の圧制者」が大団円を迎えた後……。毎回ある次章予告のシーンで最悪の終息を見せるのではないか、と。

流暢な合成音声で発表を行うイデア氏。無事に終わったと思った時、「今からお前を殺す」と同義語である「この分野には詳しくないのですが」から始まる質問。それはイデア氏のプライド、ひいては現在のオルト君の存在意義すら脅かすビシバシ情け容赦ない質問だった。相手は4年生か、ロイヤルソードアカデミー生か……ともかくしどろもどろ早口涙目敗走するイデア氏は果たしてどうなってしまうのか……で6章に続く、になるのではないかと。

または全国放送でオルト君が見つかってしまい、倫理問題で叩かれるとかだろうか。ともあれシュラウド家は受難を抱えて終わりそうではある。

更に気が早い最終章予想

来年の鬼が笑い死にそうなことを続けてしまえば、まず今回冒頭のバトルの相手がクルーウェル先生だというのには驚かされた。(そういえば今筆者の年齢はクルーウェル先生と独歩君に挟まれている。)勝負がついた時にクーン……みたいな感じになる可愛さはさておき、「ということはモデルがある先生は全員こういうことできちゃうんですね!?」と思った監督生諸賢は多かったことであろう。とすればやがて訪れる最終章は、教師陣相手のボスラッシュ&ラスボスは学園長……ということになっていくのだろうか……。逆に言えばガチャでお迎えできる可能性も広がったわけで、教師陣ピックアップガチャ、楽しみにしています。

 

ということで相変わらずの妄想垂れ流しとなってしまったが、続きを楽しみに待ちたい。ネージュ君がカットかかったらADを蹴り飛ばしたりロケバスでストロングゼロがぶ飲みするタイプでありますように。

 

 

『ディズニー ツイステッドワンダーランド』カウントダウン ポストカードブック (その他)