カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

「近畿地方のある場所について」について

ありがたいことに職場に新しい仲間が増え、業務拡大に邁進しつつ出入りの業者さんが示し合わせたように転勤退職休職で担当さんが変わったりしてなかなか忙しい。

こうなるとなかなかコンテンツの消費もできず、少しずつ小出しにされているものの方がかえってありがたかったりする。

近畿地方のある場所について(背筋) - カクヨム

ちょうど1週間くらい前から「近畿地方のある場所について」を読み始めている。

小学生の放課後、冬の早い夕暮れに日中と違う顔を見せる廊下に急ぎ足になるあの時を。中学生の夏休み、「鮫島スレ」に張りついていたあの時を、高校生の通学時間、ガラケーでネットロアを漁っていたあの時を、大学生の深夜、「俺の先祖はとんでもない奴かもしれないスレ」に興奮していたあの時を思い出す。ところで今、なんか知らんけど音声入力がオンになってて抱っこしている娘の笑い声のうひひひひひひがバーって入力されてめちゃくちゃ怖かったです。抱っこしてるの本当に娘だよな?

閑話休題

様々な方向から外堀を埋めるように語られる怪異は少しずつその輪郭を表していき、その時々に深淵と目があったようなぞくりとする畏れと快感を与えてくれる。それだけにネットスラングに違和感を覚えたりしてしまうのがもったいなくもあるが、逆に言えばそういったところで茶化したくなるくらい前編が「厭」な感じで満ちている。

いわゆる「洒落怖」はいや、こいつ記憶力良すぎだろ…という気持ちが先に立って全くハマらなかったタチなのだがこれはスルスル読めてしまった。

ちなみに掲示板発祥の怖い話だとこの話が好き。「せつないですね」という言葉のチョイスの勝利だと思う。

【真相解明】神戸市北区の一軒家いらないか? の真相が明らかに。時系列順まとめ | サンブログ

ちなみに上記記事では解決済みたいになっているが同じIDでされた書込みについて疑義が呈されており、実際の真実は闇の中である。

閑話休題

最新話を読んだがその名前でその漢字って…1人デビルマンかよ!と突っ込んでしまったものの、また少し怪異の外堀を埋めた形で面白さがある。

考察めいたことをするにはあまりに時間が無さすぎるのではや15年近く前の筆者の怖い体験談を1つ。

バイトに遅刻しそうで夜9時過ぎの街を自転車で爆走していると、アパートの階段の上り口に貞子みたいな人が体育座りをしていた