カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

2020年の挑戦

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刀剣乱舞もますます楽しませてくれそうでうれしい。

今週のお題「2020年の抱負」

あけましておめでとうございます。

2018年元旦に始めた当ブログもおかげさまで丸2年。

今後も精進いたしますのでよろしくお願いいたします。

さて今年の抱負ということであるが、まずはその前に昨年の抱負がどうであったか検証していきたい。

 

kimotokanata.hatenablog.com

今年の抱負は実生活においては業務の成果を給与に反映させること。

ブログにおいては月最低4回の更新と購読しているブログをちゃんと読むこと。

もっと色んな人へボールが届くよう、今年も頑張って投げていきたいと思う。

 給与においては過分の評価を頂いて前年より昇給させていただくことが出来た。

ブログにおいては昨年の記事は65記事と月で割ればそれ以上なのだが、1記事のみの月もあり、平均的にこなしていきたいところだ。

 他の方のブログの購読はやはりタイミングによって逃しがちであるが、一期一会と誤魔化さずしっかりチェックさせていただきたいと思う。自ら購読を選んだ方々のブログだけあって読むといつも学びを与えて頂いている。

色んな人へのボールについては年明け早々から「映画刀剣乱舞」により体感させていただき、その後も何度かあった。大変ありがたく、まさしくブログの醍醐味であった。

今年においては前年に引き続き定期的な更新を目標とし、その一環として今回のように「今週のお題」に積極的に参加してブログのマンネリ化も防いでいきたい。

記事はできるだけため込まず、巧遅よりも拙速を心掛けたい。ブログの良いところは加筆修正ができる点であると私淑する方も述べておられた。

まずは発信して、それがどこかのたたき台になれば幸いである。

またアドセンス君になんとか媚びて承認してもらいたいところでもある。

実生活においては引っ越しを控えているのでそこに合わせて諸々の整理を進めていきたいと思う。

 今年果たしてどれだけのブログ諸賢が表題をつけられたかはわからないけれど、そういった「かぶり」を恐れず、しかしなにかしら当ブログ「らしさ」みたいなものが見つけられる年になればよいと思う。

ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

今日という日は残されたテン年代の最後の1日

あっまだ年越しそば食べてない。

年の瀬、読者諸賢はいかがお過ごしですか。紅白ですか。ガキ使ですか。ももクロですか。その他ですか。

筆者は「舞台 刀剣乱舞 虚伝」を見ていました。打ちのめされました。

Twitterで「屍人荘の殺人」のネタバレを踏みました。悔しいので2020年初読書はkindleで予約注文までしたのに積んでいる原作本にしようと思います。

晩御飯はキムチ鍋にしました。〆は「サリ麺」が最近のマイブームです。

3年位前にようやく自分の中で「ゼロ年代」を消化できたと思ったらもうテン年代が終わるということでいささかびっくりしておりますが、しかしテン年代というのは今や欠かせない妻と出会ってから一緒に暮らすまでがすべて入っていると思うとちょっとお得な感じであります。

テン年代総括は3年後くらいに任せてとりあえず今年のブログに書ききれなかったこと、つまりはネタ供養だったり今後のネタの種まきをして今年のブログを〆たいと思います。

今年は妻が個人事業者になったこともあって週末がある程度自由がきくようになり、外出の増えた年でもありました。主要なものは記事にもしましたが、その旬を失ってしまったものもちらほら。(10月以降だけでもこんなに)

ひとつ下書き中のものはもう少ししたらお目にかけれるのではないかと思います。

 

刀剣

桑名江実装に際してのツイートが全く意図せずバズり、勝手に責任感を覚えて初めて玉集めを最上の報酬まで走り切った。その他副産物で3振が極に。その後の特命調査も無事2振とも迎えることが出来た。松井江はタイミングが合わなかったが山鳥毛はもともと愛着のある刀なのでぜひ迎えたい…が今回やたら敵が固く思えてならない。前途多難である。

漫画

鬼滅の刃の単行本派用ネタバレ記事を書いている途中で新刊が出てしまうという致命的なミス。

鹿児島の片田舎でも、いやだからこそなのかあらゆるグッズが品薄で本当に人気なのだなあと思う。

ゴールデンカムイも19巻の展開に衝撃を受けているうちに20巻が出てしまった。

三月のライオンの記事も仕上げられていないうちに15巻が……って本当にこんなのばっかだな。

生活

やたら自らの手を汚さず(言い方)素敵なものが手に入る1年であった。スマートスピーカー2つ、マグカップ、コーヒーメーカーなど。これらもまだ使い方を把握できていないので記事にもできていないのが悔やまれるところである。

今年はとにかく新規購入を厳しくしたので漫画本を除けば電子では15冊、紙では20冊程度の増殖で済んだ。多分本棚から生えてきている。

個人的には「つけびの村」がベストだったのだがこれもBSプレミアム八つ墓村と絡めて記事にしようとして難航中。

ゲーム

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」の記事を3,000文字超えたところで中断中。

デトロイトを進めたいのだが濃密すぎてなかなか進められていない。

仁王は最初のボスが倒せない。老い……。

元旦からPSVITAを買いに行き、1つ記事を企んでいる。

総評

記事は書けるときに書け。

よいお年を。また明日。

今見ているこの映画いつか懐かしくなるだろう―私的テン年代映画ベストテン

余談

本来はこの企画に参加させて頂く予定であった。

washburn1975.hatenablog.com

が、豪快に締切日を間違えてしまった。わが人生の縮図である。

とはいえリストアップ自体はしたのでどこかで日の目を見せてあげたいというのが親心というものである。

本題

ということで2010年から2019年までに筆者の眼前を通り過ぎていた映画のうち、特に印象に残っている10作を挙げていきたい。

ベストテンと銘打ってみたものの、そこに優劣があるわけではないので時系列順に紹介することにする。どちらかというとクロニクルというのが正確であるのかもしれない。

 

 1.ゴールデンスランバー(2010年1月30日公開)

 

ゴールデンスランバー [Blu-ray]
 

 

Twitterやこのブログでも何度か言及しているが筆者は大学のころ文芸サークルに所属していて、小説を書いたり読んだりしていた。

当時特に傾倒していたのが伊坂幸太郎先生の作品だった。今読むと、自分の書いた作品のいくつかはその影響が強すぎて赤面してしまうレベルである。「SOSの猿」以降少し毛色が変わった感じがしまた就活もあって距離を置いてしまったけれども、高校三年生の春「重力ピエロ」に図書室で出会った時の衝撃、帯の文句通りの「小説、まだまだいけるじゃん!」という気持ちにまんまとさせられたことは今も鮮明に覚えている。

大学の入学式。「文芸サークル」が存在することを知った筆者はそのサークルが出している小冊子を手に入れた。巻末の部員紹介には好きな作家・作品を挙げる欄があり、そこにもやはり伊坂幸太郎先生の諸作品を挙げている部員の方が多くいた。

その門戸を叩き、新歓に参加することになった。必然、好きな本・作家の話になり、筆者も薩摩訛りで「伊坂幸太郎先生が好きだ」という話をした。

ゴールデンスランバーはもう読んだ?」

当時の最新刊を先輩は挙げた。とはいえ貧乏学生。当時は文庫本が中心であり、単行本はまだチェックできていなかった。そのことを伝えると、先輩は実家に帰った時に持ってきて貸してあげるよ、と言ってくださった。

それが筆者の大学生生活を大いに充実させてくださったS先輩との初邂逅であった。

S先輩は日本文学を専攻されていることもあって古今東西様々な小説を読破されていたがとりわけミステリ、わけても伊坂幸太郎先生の作品についてはもはや大家といってもいいほどであり、人の形をした伊坂幸太郎Wikiなのではなかろうかと思ったことも一度や二度ではなかった。伊坂幸太郎先生を好きなどと筆者風情が言ってしまってすみません、と思ったこともままあった。

新歓以降、学部もキャンパスも違うのに筆者はすっかりS先輩になつき、しばしば夜を徹してほかの先輩も交えて作品談義をしたり、鑑賞をしたり、無双のレア武器を取得したりした。先輩は拠点を残らずつぶすタイプのプレイスタイルであった。学生街には破格の安さのカラオケがあり、徹カラもしばしば行われた。先輩は普段は朴訥としていらしたがその言動にはそれこそ伊坂節めいたユーモアが常ににじんでおり、歌声は非常に涼やかで音域が広く、特にフジファブリックスピッツが絶品であった。

こうまでよくできた人にどうして女性の影がちらつかないのかと筆者は当時不思議で仕方がなかったのだが、今になって考えるとどう考えても謎の後輩が四六時中出入りしていたせいである。本当にすみませんでした。

それは表で蛙たちがゲコゲコとうるさい時分であったか、いつものように先輩宅のリビングに我がもの顔でくつろぎながら、筆者は本を読んでいた。それもまた先輩からお借りした本であった――というか先輩宅に遊びに来たら本棚から取り出してちょこちょこ読み進めていた本であった。ああ、打鍵しながらあの、先輩の本棚に新しい書影が追加されるたびに交わしていたなんのことはないやり取りが思い出されてなつかしい。

その本を読了し、良い本を読んだとき特有の茫然半ば朦朧とする心地よい喪失感を味わっていた。その呆けた顔に気が付いたのか先輩が声をかけた。

「それ、映画化してるんだよ」

その先輩の言葉に筆者はぼえっと今まであまり出したことのないタイプの声を出した。絶対に映像化不可能だと思ったからだ。恐らくは黒歴史になっているに違いない――。先輩が悪いことを考えているときの笑顔を見ながら筆者はそう思った。

その本の名前は、「アヒルと鴨のコインロッカー」と言った。

翌週。筆者は滂沱の涙と共にその映像化の素晴らしさに敬服した。仮に劇場で鑑賞していてインタビューされてしまったら「アヒ鴨サイコー!」みたいなペラッペラの感想を吐いてしまっていた可能性がある。

監督・中村義洋、原作・伊坂幸太郎という黄金コンビが筆者の脳裏に深く刻み込まれたのだった。

2009年にこの黄金コンビは再び邂逅を果たす。そしてS先輩と筆者の凸凹コンビは今度は映画館でその映画に臨むことになるのである。

鑑賞した映画館は今は亡きシネツイン。ミニシアターの理想形のような映画館であった。

「フィッシュストーリー」は伊坂幸太郎先生の小説「終末のフール」と「フィッシュストーリー」を絶妙にマッシュアップしたようなこれまた大傑作映画で、プロデューサーの設定が改悪された以外は爽快感あふれる万人に勧められる映画だと思う。多部未華子さんにほれ込んだのはこの作品による。

アヒルと鴨のコインロッカー」においてボブ・ディランの「風に吹かれて」が重要なキーを握っていたように、「フィッシュストーリー」はそのまま「フィッシュストーリー」という楽曲がそのストーリーの軸となる。その曲を含めた劇中の音楽を担当したのが斉藤和義さんであり、ここに黄金コンビは黄金トリオへと進化を遂げたのである。

購入したレコード盤を模した洒落たパンフレットにはそのトリオが翌年、「ゴールデンスランバー」に挑むことが記されていた……。

ということでようやっと「ゴールデンスランバー」の話に入る。原作を筆者は大学一年時の冬休みに読んだ。夢中になるあまり背中が電気ストーブにより危うく焦げかけたのも懐かしい。泣いた。忘れがたい会話、ページをめくる手ももどかしいストーリー展開、収斂する伏線……。ゼロ年代ミステリーの一つの到達点であったろう。

果たして映画の方は……予告編ですでに一度泣いた。斉藤和義さんの「ゴールデンスランバー」、堺雅人さんの確かに思わず助けたくなってしまいそうなその人柄(同じ中村監督の「ジェネラルルージュの凱旋」との変わりようときたら!)、香川照之さんの権力の擬人化……。すでに名作保証のランプがきらめいていた。

そして年が明け、2010年、テン年代の幕が上がり、その最初の映画として「ゴールデンスランバー」を我々は鑑賞することになったのだった。

ゴールデンスランバー」は「フィッシュストーリー」とある意味で好対照な、大山鳴動してしかしその時鼠はどのように振舞ったかという物語である。筆者はこの映画化に大いにカタルシスを感じたが、しかし巨悪をバッシと打ちのめしてくれるような展開を期待している人にとっては期待外れだったという意見も聞いた。

ただ筆者個人としては冒頭から惜しげもなく流れる斉藤和義さんの歌声、ロック岩西の「どうせお前じゃねえんだろ?」というぶっきらぼうな信頼、伊東四朗さん演じる父の確信、そして花火と最後の一幕で十分に満足のいく映画であった。

作中、青柳たちはしばしば大学時代を懐かしく回想する。鑑賞した大学時代はそんなものだろうなと受け止めていたが、今、この記事を書くにあたり当時の腐れ大学生生活を回想するとやはり、そこにはどうしようもないが確かな愛おしさがあったようにも思う。震災前の仙台の風景を残しているという意味でも貴重な作品になった。時を経るということはこうして良くも悪くも映画に付加価値をもたらしていくものなのだろう。

2.ソラニン(2010年4月3日公開)

ソラニン

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既に3,000文字を超えてしまったのでこれからは映画1本につき原稿用紙1枚分くらいを目標に書いていきたい。

2009年、クリスマスの朝。腐れ大学生の特権、10時ごろにもそもそ起きた時に筆者は志村正彦さんの訃報を知った。前日、ワンピースの巨弾映画「ストロングワールド」を鑑賞して大満足してからのその知らせであったから、感情が迷子になってしまった記憶がある。

オタクがやりがちムーブのタイトルに歌詞引用を用いてmixi日記であまりに突然すぎて感傷的にはなり切れない心境を書いたはずである。

筆者がフジファブリックを知ったのはやはりS先輩の影響であって、「桜の季節」におけるシャウトにもうメロメロだったものである。別の先輩の作品にもモチーフとして使われていて、なおさら印象に残っていた。そのあたりは過去記事に詳しい。

 

kimotokanata.hatenablog.com

 そのフジファブリックが「ソラニン」映画化を記念したソングブックに参加するという。いわばコンピレーションアルバムであって、収録曲「赤黄色の金木犀」はすでに何度も何度も聞いた曲であったけれども、他にも沢山、好きな曲、つまりは聞いたことのある曲が収録されていたけれども、筆者は思わず購入してしまった。Amazonで調べたら発売日が映画の公開日より後になっていたけれど、もっと前のうちに聞いていたような覚えがあり、この辺りよくわからない。

歌詞カードにはそれぞれのアーティストの紹介が記されていて、フジファブリックの欄には「フジフジ富士Qを開催予定」とさらっと書かれていて、それでようやく筆者はああ、志村さんは死んでしまったんだなあとしみじみ悲しくなったものだった。志村さんが生きていた時、フジフジ富士Qはどんなイベントになったのだろう。実際のイベントは志村さんが生きた証を様々なアーティストが教えてくれる素晴らしいものだったけれど、あの六畳一間でその一文を見た記憶を思い出すにつけ、そう考えずにはいられないのである。

ソラニン」もまた、あるバンドマンの生きざまを周囲が証明していくという物語だ。原作を「おやすみプンプン」の延長線上で読んで、ぐわ、となった。これも大学生というモラトリアムをちくちく刺す作品であったからだ。

この映画はバイト先の後輩君と見た。やっぱりシネツイン。後輩君はバンドマンであり、アジアンカンフージェネレーションのファンであった。むろん筆者もファンであった。「ソラニン」のCDも購入していた。今考えると眼鏡も後藤正文さんに寄せていた気がする。andymori毛皮のマリーズ…数々の良いアーティストを彼から教えられた。

劇中では「フィッシュストーリー」でも名ボーカルを見せた高良健吾さんと宮崎あおいさんがこの曲を披露する。「ソラニン」の曲の完成度の高さに、ボーカルのいい意味でのアマチュアっぽさがあいまってどちらもいい味を出している。

映画館を出た我々がいの一番に吐いた感想は「宮崎あおいと同棲したい……」であった。

基本的には忠実な映画化であって、特に文句を言うところがなかった。桐谷健太さんのビリーにはほろほろと泣かされたものである。

3.劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(2010年4月24日公開)

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇【完全生産限定版】 [DVD]

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普通に1,000字超えてしまった。今度こそサクサクと書いていきたい。バイト仲間6人くらいで見に行った映画で、言ってしまえば銀魂好きなある人と仲良くなりたいかの人が筆者を含むバイト仲間を巻き込んで映画デートを目論むという計画に加担した結果の鑑賞であった。当たり前だが自腹である。

「ストロングワールド」以降タガが外れた入場者特典を筆者も手に入れたはずであるがどうしたか記憶にないので、銀魂好きの人にその場であげてしまったのかもしれない。

広島は鹿児島に比べてきっと沢山深夜アニメとかやっているんだろうなあと思っていたが実はそんなことはなくて、ただ鹿児島と広島のはっきりした違いは「銀魂のアニメがやっている」ということであった。(当時/今はわからない)といっても筆者は大学生生活の間、家にテレビがなかったので「我が家で銀魂を見る」ということはなかったが、しかし地上波で放送されていることによる認知度の高さというものを改めて実感したように思う。

紅桜篇自体の話が良く出来ているし、アクションシーンも動きが良く、「バクチダンサー」もはまっていていい映画だったが、噂に聞く銀魂スタイルの突っ込みを劇場でするお姉さま方がいらっしゃり、なかなか集中できなかったこともまた思い出である。かの人の計画がどうなったかは記憶になく、つまりそういうことだったのだろう。合掌。

筆者個人としては、前述の「ソラニンソングブック」に収録されていたYUKIさんの「ハミングバード」という曲と、(「バクチダンサー」のDOESさんの曲も収録されている)この出来事から着想して「それじゃあねハミングバード」という掌編を書き、ページ数が少ないおかげで翌年の入学式に配布される部誌の試し読み作品に抜擢してもらったのでそういった意味でもありがたい体験であった。

4.トイ・ストーリー3(2010年7月10日公開)

トイ・ストーリー3(吹替版)

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ナランチャが「トリッシュは俺なんだ」と気付いた時のように、「100日後に死ぬワニ」の何気ない日常が自分にシンクロした時のように、 人というものは何かに同一性を見出した時、激しく揺さぶられるところがあるように思う。

kimotokanata.hatenablog.com

 以前書いたように、帰省の折、母と親友と見たこの映画で筆者は「アンディは俺なんだ」とほとんど叫びそうであった。しかし同時に自分はアンディほどおもちゃを大事にしてこれなかったことを知っていた。

だからこそ「あばよ相棒」は赦しであった。きっと彼らもそんな風に筆者の元から去っていてくれていったろうという思わせてくれるような。

別れはどんなモノにも人にもいつか必ず訪れる。その中でおもちゃとの別れは人が経験する中でも比較的早い。でも準備ができる類の別れである。

いつか子どもを授かることが会ったら、その時が来るまでに一緒に見たい映画である。

5.仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(2010年8月7日公開)

 

S先輩は、特撮にも造詣が深かった。遊びに伺った時、いつの間にか寝落ちしてしまい、もぞもぞと起きだすとすでに先輩は起床されており、じっとテレビを見つめているということがしばしばあった。

スーパーヒーロータイム、世にいうニチアサである。

筆者も特撮は好きであったが、朝が弱く、リアルタイムで追いかけていたのは響鬼が最後であった。少年の目と批評家の目を同居させてニチアサを鑑賞するS先輩の姿は神聖にして不可侵であり、筆者は畏敬の念をもって見つめていた。

そうした中で先輩が仮面ライダーWの映画を見に行きたい、ということで筆者も同行することにした。たまさかラーメンズの片桐さんが出ていた回を見ていたくらいでほぼ未履修の状態で臨んだこの映画は、素晴らしかった。

秀逸な伏線とプロット、魅力的な悪役。そして「風都の仮面ライダー」という設定の活かし方……。

今でも仮面ライダーの危機に人々が祈り、そしてテーマ曲とともに風が吹いて形勢逆転するシーンは涙なしに見ることはできない。

TSUTAYAの会員向け冊子で伊坂幸太郎先生も絶賛されていたのもむべなるかなという作品である。

そしてこののち筆者は就活の合間を縫って秋葉原で特撮玩具を漁る沼へと落ちてしまうのだった……。

6.仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX(2011年12月10日公開)

 

急に1年以上時間が飛んだが、これはS先輩の卒業、そして自身の就活が始まり時間も費用も掛かる贅沢な趣味である映画館での映画鑑賞をあきらめざるを得なかったせいである。どうにか就活を終え、期末テストも終わったところのこの映画に筆者は飛びついた。この時同伴してくれたのはサークルの後輩Y君である。彼もまた特撮を含めた様々なことに造詣が深く、近所に住んでいたこともあって快く不肖の先輩に付き合ってくれたのである。

坂本監督の足…いやアクションの撮り方はますます素晴らしく、冒頭から栄光の7人ライダーは出てくるし劇場限定ライダーも沢山出てくるしMEGA盛にもほどがある展開である。

各ライダーが主題歌に乗せて戦っているのを大画面で見ることの幸福感ときたらない。心の中でスタンディングオベーションである。その上で前述のAtoZ含めた映画でのやり取りをすくいあげるような脚本は痒い所に手が届くといった感じでただただ絶賛するしかない。惜しむらくはシャーマンキング15巻の表紙並みにゴージャス過ぎて筆者の中で仮面ライダー映画がここで一度完結してしまい、以降なかなか(この地では一緒に鑑賞してくれる友人もいないので)仮面ライダー映画を見られていないということくらいだろうか。

7.風立ちぬ(2013年7月20日公開)

風立ちぬ [Blu-ray]

風立ちぬ [Blu-ray]

 

 

今のところ人生で2回劇場で見た映画というのは「風立ちぬ」だけである。絵コンテ集も買った。Blu-rayも買ったが好きすぎてまだ開封できていないくらいである。

初めに母と、弟(2号機)と見た。打ちのめされ、しかしまた見たいと思った。

続いて広島・八丁座で恋人と見た。のちの妻である。もちろん筆者は主人公・堀越二郎のように天才ではないが、しかし1人の人と一緒に歩んでいきたいという気持ちはあり、そして広島から鹿児島という果ての地に連れ去ろうともしている身勝手な人間でもあった。

劇中、堀越二郎の上司が彼に言う。「それは君のエゴイズムではないのか」その言葉が澱のように心に沈んでいった。だけれどやはり筆者としては堀越二郎のように日々を一生懸命生きていきますと答えるしかないのだった。

そういう意味でこの映画を一緒に見るということは筆者にとってほとんどプロポーズのようなものであったが、実際に籍を入れるまではここからおよそ3年を要するのであった。

筆者も妻も創作者であり、そういった意味でも触れることが出来てよかった作品である。

8.清須会議(2013年11月9日公開)

清須会議

清須会議

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真田丸前夜の三谷幸喜先生の戦国時代劇である。相変わらずキャストの妙が凄まじく、これ以外のキャストは考えられない……と思いながらも「真田丸」では今作で豊臣秀吉を演じた大泉洋さんを苦労人・真田信之に差配などするから心憎いのである。

原作を読んだ時点では正直なところ絵も浮かばず、語りもユーモアがあったものの展開は平板でありどうしたものか、と思っていたが映像になると途端に面白みが増すから不思議である。

これは両親と妻(まだ恋人)と見に行った。我々の数少ない共通点は歴史好きであるところで、そういった意味で気楽にみられる歴史ものとしてうってつけであった。両親とも我々実子が3兄弟であったこともあり、妻への愛情はものすごく、それ故に妻を胸焼けさせてしまって今は少し実家とは距離を取らせてもらっているが、この間の「戦国武将総選挙」を見ていた母からこの時のことについて懐かしむ連絡があり、両親にとって大切な思い出になってくれているのだなと思った。

未だに剛力彩芽さんをもっとも正しく起用・活用した作品であると筆者は考えている。

9.ワンダーウーマン(2017年8月25日公開)

ワンダーウーマン(字幕版)

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誕生日祝いに4DXのペア鑑賞券を頂き、夫婦で4DX初挑戦となった映画。4DXならなんでもいい、ということでそれまでのDCユニバースを未見で選んだ本作であったが、全編気持ちよく見させてもらったし、ヒロインのワンダーウーマンは非常に魅力的であった。

島を出たときはてっきり「戦争の神なんてわかりやすい『悪』はいない……人の心こそが最も恐ろしいもの……」みたいな展開になると思ったら普通にわかりやすく具体的に戦争の神がいたのはちょっとびっくりしたが。その神がつぶらな瞳で2度びっくりであった。

4DXの体験としてもバラエティに富んでいて初挑戦にふさわしい内容であったと思う。

10.映画 刀剣乱舞(2019年1月18日公開)

映画刀剣乱舞-継承-

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当ブログにとっても契機となった映画である。

kimotokanata.hatenablog.com

 はてなブログトップ、多くのコメントやブックマークや言及を頂き、それまで一年間のPV数とほぼ同等の数字を1日にして叩き出すという貴重な体験をさせていただいた。

内容・感想については上記記事をご参照いただきたいが、一言で言うならば歴史SFミステリとして白眉の作品であった。

番外.Eyes On Me: The Movie(2019年11月15日公開予定/現在中止)

 

本日15時のCJの会見によってIZ*ONE、そしてX1の活動再開が決定したことは誠に喜ばしい。しかしここに至るまでに失ったものもまた多い。CJには貸していたのだよ…多くの人が…貸していたのだ……。

その一つがIZ*ONEのコンサートフィルムであった本作である。地方である筆者の最寄りの映画館でも上映がされると分かった時どんなにうれしかったか。PD拘束で暗雲が垂れ込める中、しかしこの映画をヒットさせれば光明になるのではと考えていたのに公開中止になった時どんなにくやしかったか。

どうか何らかの形で公開してほしい。

 

おわりに

筆者の生活の中にはいつも映画があった、とはとても言えない10年間であった。

しかしこうして振り返ってみると、節目節目に現れては、コミュニケーション能力かけた筆者と誰かの橋渡しをしてくれていたようで感謝することしきりである。

次の10年は誰とどんな風に映画を見て、どのように感じるだろうか。

それを記録するツールとしてこのブログが今後も機能してくれたらと願う。

 

 

お庄屋(の尊厳)殺し――土曜プレミアム・悪魔の手毬唄~金田一耕助、ふたたび~感想

余談

気が付けば前回の加藤シゲアキさんの金田一耕助から一年が経過していた。

 

kimotokanata.hatenablog.com

 配役の妙もありなかなか面白く見させていただいた前回に続き、クリスマス・シーズンに「悪魔の手毬唄」を新作として披露してくれるというまさしく悪魔めいた企みに筆者は大いに喜び、視聴した。

前回以上に興味深い脚本で、原作を知ったうえでも最後まで飽きずに見させていただいた。

以下、原作と比較しつつ感想を述べたいと思う。

注意:以下、「悪魔の手毬唄」のネタバレががっつりあります

本題

原作の小説は1957年に執筆された。

金田一耕助といえば複雑な家系図と田舎のしがらみというイメージが根強いが、実はこの後に書かれた長編でそういったものにカテゴライズできる事件は最後の長編となった「悪霊島」くらいで、これは1979年の執筆であるから実に22年もの間「田舎もの」の長編は書かれなかったということになる。

そしてこの「悪霊島」はいわゆる金田一ブームによってサービス精神あふれる横溝正史先生が新たに上梓した物語であり、いわばイレギュラーな存在でもある。(中絶した長編「仮面舞踏会」から次の長編「病院坂の首括りの家」までは12年、間があいている。当時の角川書店社長・角川春樹氏が遺族に文庫化の許可をもらいに行くつもりで尋ねたらご本人が出てこられたというのは有名な逸話である)

と考えると執筆当時、横溝先生はこの「悪魔の手毬唄」を「田舎もの」の集大成として書こうとされていたのではないかと推察することが出来る。

「顔のない死体」、「見立て殺人」、「怪人の出現」……その道具立てはまさに絢爛豪華である。映像化で期待したいシーンが目白押しだ。

原作との登場人物の相違―リカをめぐる男たちを中心として

長大な作品を約二時間に圧縮するにあたって、登場人物や展開の省略はやはりいかんともしがたいものがあった。とはいえ最終盤に至るまでは違和感も少なく見ることが出来た。

大きく改変されたのは多々羅放庵、恩田幾三、青池歌名雄、そして磯川警部である。

多々羅放庵:飄々たるご隠居は助平な黒幕に

もっとも割を食ったのは庄屋の末裔・多々羅放庵であろう。原作では金田一と仲良くなり、手紙を代筆してもらったりもする。ドラマと同じくリカの秘密を知りながら、しかし強請ったりはしていなかっただろうと登場人物からかばわれるなど、放蕩づくめの困った人ではあるが周囲からは愛されている様子が伝わる好人物となっている。

これが本ドラマにおいては現在の村の権力者たちに一矢報いるために「恩田幾三」を黙認し、そしてその秘密に気付いたリカが過ちを犯すのを止めもせず黙ってみていたばかりか、更に一段闇へと踏み込ませ、それどころか関係を持ってしまう。自分のために他人を利用する殺されても仕方がないある意味今回の事件の黒幕ともいえる存在になってしまった。連続殺人事件の発端ですらあるのである。その死体は沼に沈められており、これは原作の真犯人の最期と通じるのは演出の妙と唸らされた。原作では共同墓地に埋葬されている。

恩田幾三:令和最初にして最悪の恩田

恩田幾三もまた、元からろくでもない人間ではあるのだが更なる「下げ」を食らっている。そもそも原作ではもともと本心から村の窮状を救おうという気持ちでやってきて、村の連中の余りの態度の違いに次第に復讐心が鎌首をもたげ……という感じであったのが、本ドラマでは絶対故郷に血反吐吐かせたるマンと化している。

また原作では大空ゆかりの母・別所春江だけは本気で愛してしまい、一緒に満州へ逃げようとしているが本ドラマではすべてが金づる、巻き上げたので一人でズラかるのでお前たちは勝手にしろ、といういっそ清々しいクズに成り下がってしまっている。多々羅放庵の離れでクズのサンドイッチ状態になってしまったリカにはさすがに同情してしまう。

青池歌名雄:マイクを鍬に持ち替えて

もっとも運命に翻弄されたであろう青池歌名雄もまた、後半大きな変更を受けている。原作では終盤、村を挙げての作戦で犯人をいぶりだすことになる。それに窮した犯人はあるいは身を投げたかのように、沼へ落ち死亡する。

歌名雄は自らの恋人や妹の命を奪ったにっくき犯人の顔を一番先に見てやろうとその死体を引き上げ、泥をぬぐい――それが実の母・青池リカであると知ってしまうのである。あまりにむごい。

本ドラマにおいては沼に落ちていた死体」は放庵であり、犯人ではなかったことを悔しがる。そこに真犯人を間接的に伝えられ大いに取り乱す。しかもそのあと母には自殺されてしまう。これまたむごいことである。その後は磯川元警部と田舎で農業をやるようである。原作では大空ゆかりのマネージャーが彼の美声に目をつけデビューを画策する、という展開があったがかなわないようで残念である。(これ自体が原作では大空ゆかりと父親が同じという伏線としても機能していたのだが……)ジャニーズ事務所とかとても似合っていると思うのだが。

青年団のリーダー的存在であるところが山狩り決起を煽るシーンくらいしかなくて、家格が低い亀の湯の倅でありながらその人柄でもって周囲から一目置かれている感じがわかりにくかったのは残念。

磯川警部:古谷一行さんの金田一世界からの花道

悪魔の手毬唄」というのは磯川警部の、いや磯川常次郎の物語である。すなわち彼がどのように扱われるかというのがその物語全体に大きく影響してくる。

今回磯川警部は、リカを見逃した。原作ではなすすべなく半ば自殺のようにして死んだリカに、選択肢を与えた。もちろん警察官としてあるまじき行為で、責任を取って辞職してしまう。そしてリカも、恐らくは警部の予想通りに、死を選ぶ。

でも本当は警部はリカに生きていてほしかったんじゃないかと思う。彼のリカに対しての気遣いはすべてが裏目に出る。金田一を文筆家と紹介したことが殺人へ至るドミノ倒しのはじめとも言えなくもないし、執念の捜査資料がリカを追い詰めるし、最後には死へ導いてしまう。その「きっかけ」となる様はまさしく金田一の哀愁で古谷磯川の脚本との呼応が見事である。

原作では「またあなたと仕事をしたい」といって金田一と別れる磯川警部をこのような描写にしたのはメタ的な意味で磯川警部役の古谷一行さんを「金田一世界」から解放しようとしたのではないか、と考えている。原作と世界線をずらすことで安穏たる田舎暮らしを送る磯川常次郎を生み出そうとしたのではないだろうか。

映像として―不気味な老婆・見立て死体の再現度を踏まえると終盤がやや残念

個人的なビジュアル的な悪魔の手毬唄の印象というと「鬼首村に向かう不気味な老婆」「一見してぎょっとする見立てが施された死体」「終盤の大捕り物」だと考えていたので、終盤はやや残念であった。炎上するゆかり御殿、駆け抜ける犯人、引き揚げた後の衝撃の展開……どれも映像的にとても映えるものになったであろうからだ。

また、原作では「犯人死後にブレインストーミング的に意見を出して真相を構築していく」という推理小説的に非常に興味深い展開がなされるのでそれもぜひ映像で見てみたかった。

配役について―前回に続き素晴らしい。それだけに省略された部分が残念。

主人公・金田一耕助役の加藤シゲアキさんは相変わらず格好良すぎるきらいはあるが「何よりも謎とその解決に興味が集中している」という筆者の考える金田一耕助像に一致する演技で今回も満足である。死体を見つけたときより恩田がハーレムを築いていた時の方が驚いているように見えるあたりも解釈一致である。冒頭、籠にススキを放り込むチャーミングさがたまらないし、老婆と対峙する夕日のシーンはキラーショットだ。映画館のシーンも光が印象的である。

始めと終わりのシーンは「マレビト」としての金田一耕助が鬼首村へやってきて、そして去っていくさまが象徴的でポストカードにしてほしいほどである。

名相棒?立原役の生瀬勝久さんはふとした時にやはり矢部を感じてしまうが一服の清涼剤として、よく機能してくれていたと思う。ちょっと賑やかすぎたかもしれないが。今後も往年の加藤武氏ポジションであってほしい。

歌名雄役の小瀧望さんの愛する人の遺体に駆け寄るシーンは思わず息をのむ迫力があった。鬼気迫るとはああいうことを言うのだろうと思う。もっといろんな芝居を見てみたい。

里子役の大野いとさんも難しい役柄を見事にこなした。六道の辻のシーンはわかっていても胸がぐっと苦しくなる。不安と祈りが見事に表現された表情は素晴らしいものがあった。しかし新聞記事に掲載された頭巾を外したキメ顔は誰がいつ撮ったんだろうか。

由良敦子役の斉藤由貴さんはますます美しくなっており恩田への殺意が沸き上がるのを感じる。原作では泰子の死に際して仁礼嘉平に静かに詰問するところが女棟梁の何とも言えない凄みと母の怒りを感じたものだったが、本ドラマでは葬式の席でヒステリックに怒鳴り散らす感じになってしまったのは残念。ぜひ見てみたかった。

多々羅放庵役の石橋蓮司さんはまさしく怪演といったところ。落ちぶれても隠然と村を陰で支配していた凄味を感じさせてくれた。ただ原作の愛嬌あふれるところも石橋さんに演じて頂きたかった……。

圧巻は青池リカ役の寺島しのぶさんであろう。彼岸に行ってしまった人物をこうまで説得力を持って見せつけてくれるとは。里子を自らの手で殺めたと知った時の表情、その後大空ゆかりへ迫るときの濁った眼……「凄味」を感じた。

原作にはない四番目の歌も、そのあとの展開も寺島さんがリカを演じることであたかも最初からそうであったような説得力を纏っていたように思う。

磯川警部役の古谷一行さんは言わずと知れた人間・金田一耕助役の代名詞的存在で、おかま帽をかぶって懐かしいなあなんて言われると涙が出そうである。岡山弁がその口から飛び出てくるのが不思議な気分である。リカと同様、この磯川警部が決断したのなら仕方ないだろう、と納得させる、理屈が後からついてくるような演技は恐れ入った。

おわりに

全体的に満足であったがそれだけに初めて見る人のためにもスタンダードに原作準拠の脚本が見たかったな、とも思う。これは昨今の金田一リメイクで毎回言っているような気もするが……。

大空ゆかり(別所千恵子)が歌名雄にかける言葉が「女である私にできたのだから男である兄さんにできないはずはありません」といった感じの原作から「私にできたのだから兄さんにできないはずはありません」という激励になっているのは令和の金田一という感じでとてもよかったと思う。強く輝く黄金の意思に男女は関係ないのだ(そのような状況でゆかりがした苦労が小さくなってしまうというきらいもあるかもしれないが、筆者はこのセリフを支持したい)

前回のフジ版金田一をなぞるのであれば「獄門島」、そして「女王蜂」と続くやもしれず、期待したいが、個人的には次回はなにか短編をやってみてほしいな、と思う。「雌蛭」とかどうだろうか。アロハで変装する加藤シゲアキ金田一が見たい。

また地上波では規制で重大部分の改変を受けそうであるし、今作で解放されたと思う古谷磯川警部を再登板させての「獄門島」は筆者はちょっと消極的である。「百日紅の下にて」は是非見てみたい。復員服の加藤シゲアキ金田一……。

原作も半世紀以上前の小説とはとても思えないので未読の方は是非ご一読されたし。いつもいっているがJET氏の漫画版もおすすめです。

金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄 (角川文庫)

 

金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄 (角川文庫)

金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄 (角川文庫)

 

 

 

 

 

surfaceGOの「丁度よさ」に酔う

今週のお題「2019年買ってよかったもの」マイクロソフト Surface Go (128GB/8GB) MCZ-00014

余談

妻が青色申告者であることは既に述べた。

妻の偉大なところはコツコツと決して浪費せず誠実に仕事をこなすところで、爪に火を点して業務をし続けてくれたところ、扶養の範囲内から外れそうになっていた。せっかく稼いでくれているのに爪に点した火によって扶養が外れ保険料諸々の負担が発生し家計が火の車になっては本末転倒であり、何かしら経費を捻出する必要があった。

 

気が付くと我々の元にはiPadProが現れていた。ついに我々もappleの軍門に下るときが来たのである。木本家において2019年は知恵のリンゴがかじられた記念すべき年となったわけだ。

applepencilも導入することにより、妻は同人活動における校正が大変楽になったという。そして「推し」の美麗画像をその美しいディスプレイでじっくり鑑賞することも可能となったようだ。

加えてairpodも購入した。思った以上にうどんであるが取り出した瞬間iPadProと連携して大企業のプロダクトに驚かされることしきりであった。

また、androidの民であった我々はTwitterでおもしろそうなアプリが出るたび、apple限定で臍を噛むことがしばしばであったがその懸念も解消された。

妻にとっては「即売レジ」が大ヒットであったようである。いやこれはandroidでも配信されているが。ともあれiPadPro周りが妻が今年買ってよかったもののようである。

正直2人ともまだ上り始めたばかりだからよ……この果てしないapple坂を……という感じなのでこの辺りはまたいずれ別項を立てたい。

本題

ところで筆者のノートPCの液晶画面はますます惨状が進行していた。

 

いつの間にか三つ目のベイマックスが出現していたのである。

もうこうなってはいよいよ筆者も覚悟を決め、5年保証を活用しようと購入店舗に乗り込んだ。

が、筆者はすっかり忘れていた……このノートPCは安い分保証期間は3年だったのである。パネルを交換するしかなく、そうなると8万円は下らないだろうということであった。折しも周りで慶事が続き、お歳暮シーズンでもあり、筆者には肩を落として帰るしか選択肢がないように思われた。

しかし売り場にて筆者は邂逅を果たす。

surfaceGO。

ブラックフライデーだかサイバーマンデーだかの力によりタイプカバーが今なら無料でついてくるらしく、店頭販売モデルであれば最新のofficeもついてくるらしい。これにsurfaceペンも合わせ買うことでさらに価格を丸めることが出来ないか交渉をし、ノートPCが保証できなかった罪悪感もあったのか、6万円強で買えるという。

くしくも給料日であったので、決断的購入をするに至った。これで筆者のささやかな副業も納税を回避できることにもなった。

裏面はメタリックな感じで「メカ」っぽさがあってかなり気に入っている。ロゴもここまでダサくなるといっそ突き抜けたすがすがしさがあってよい。

タイプカバーはマグネットでピタッと吸い付きまさしく人馬一体、逆にようこれを別売りしようと思ったな、といった代物である。同じくsurfaceペンも側面にがっちりと張り付く。砂場にはsurfaceを持ち込まないほうがよさそうだ。

タイプカバーの表?裏?はこんな感じ。ファブリックで手触りが良いが、経年劣化が心配な材質でもある。

タイプカバーを合わせても普通のボールペン程度の厚さで、重さは1キロに満たない。その辺のBluetoothキーボードだと電池まで合わせるとそれだけで同じくらいの重さになると考えると、この軽さは非常に勝手のいいものだといえるだろう。

打鍵感はというとやはりキーボードのピッチは小ぶりだが思ったほどではなく、職場で用いているPCの中にDELLの11インチがあるがそれに比べるとかなり良好である。ただ薄さもあってペコココココココココココという感じで結構音が響く。また前述したようにタイプカバーの材質はファブリックであるので皮脂や今の季節はともかく夏場は汗で汚れそうな点は気になるところである。

個人的にはPrtScnとonedriveの合わせ技で気軽にスクショがクラウド保存できるのがうれしい。

スペックについては小型機相当の控えめなものであるが筆者の用途であるブラウジング・ライティング・動画鑑賞・読書程度なら問題あるまい――と考えていたがここで一つ問題があった。

surfaceGOは初期状態で 「Sモード」に設定されている。surfaceなのかsafeなのかsecurityなのかわからないが、とにかくSモードなのである。これはマイクロソフトストアにてDLできるアプリしか導入できないようにすることでPCの安全性を高めることを狙いとしているのだが、マイクロソフトストアにはGooglechromekindleもないのである。

が、このモードは後戻りはできない、という脅しさえ気にしなければ設定で簡単に変更ができる。

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こうして高性能Googlechromeダウンローダーは我がsurfaceGOにおいてその役目を終えたのだった。

翌日、さっそく活躍の時がやってきた。年末が近づき、祖母の医療費を確定申告に向け集計しようということになったのである。

今までは会社鞄の中身を一度出し、15インチのPC、ACアダプタ、マウスを入れて運んでいたのだが、surfaceGOであれば日ごろ使っている手提げに楽々入ってしまった。

もちろん肩に下げても気になる重さでもなく、祖母宅においても取り回しが良くて重宝した。まだ買ったばかりというのもあるが起動の速さにも感動する。

ただやはりマウスの必要性を感じ、アークマウスを注文することにした。

アマゾンプライムが即日届けてくれたアークマウスはフラットにたたむことで収納性が向上する未来マウスである。ただしいくら未来のマウスであっても宅配伝票に書かれた「PC部品」を曲解する妻との溝は埋めてくれそうにはなかったが……。

ともかくこれで四天王が揃い、我がsurfaceGOは真なる姿を取り戻したといえる。

それから約20日。今のところ快適に使えている。依然述べたkindlefireでの執筆のネックは、遅延はそれほどなかったのだがスリープのたびに接続が切れたり、ブラウザが全画面表示ができないように改悪されたり変換精度が悪かったりという部分であるのだが、これらがすべて解消された。動作のもたつきも特に気にならない。

surfaceペンを使いこなせたらよりいろいろな効率が上がるのだろうなと思う。

スクショ→書き込みがサクサクできるのは便利であるし、

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付箋もなかなか手軽でよいが、もっとスマートに使いたいものである

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あとは小学校ぶりに絵を描く練習をしてもよいかもしれない。

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 また、タブレットとしてはベゼルが結構広いのでしっかり保持できるのが良い点であると思う。ブルーライトがカットできたりする点もよい。やはり見開きで漫画が読めるのは良いことである。(歴史劇画 大宰相 第五巻より)

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 昨年末、筆者はニンテンドーswitchを購入し、今またsurfaceGOを購入した。

どうも年末にデジモノが欲しくなる性分であるようだが、どちらも喫緊の必要性はないが相談したところ「あなたが稼いできたお金だからあなたが役に立つと思うものにお使いなさい」と言ってくれた妻の内助の功があってこそ家計が安定し、かようにビビッと来たものを購入し、その後しみじみ買ってよかったと噛み締めることが出来ることのありがたさと感謝を述べて記事を閉じたい。

マイクロソフト Surface Go (128GB/8GB) MCZ-00014

マイクロソフト Surface Go (128GB/8GB) MCZ-00014

  • 発売日: 2018/08/28
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

今西正彦くんは春に頭に何をのせるのだろうか?―PRODUCE101JAPANの1pIckは今西正彦くんになりました

本題

今西正彦君に投票をよろしくお願いいたします。

投票 | PRODUCE 101 JAPAN OFFICIAL SITE

以上です。時間がないんです。よろしくお願いいたします。

本当は日プ全体をざっと総括してそういうことで今西正彦くんをよろしくお願いしますと言うことにするべきでしたが何で筆者はこんな日に残業をしているのか。

今西正彦くんは我々の前に、麦わら帽子を被って現れた。

女性に囲まれた子特有の柔らかい、優しい雰囲気を身に纏っていた。

それは日プの中でよく言えば強烈な個性を放っていたし、悪く言えば異質でもあった。

初見のプロフィール写真でもなんか違うぞ、という感じがあった。

「イロモノ」ではないか――あえて言えばそういった風にも思った。

ランク分け評価に置いて、筆者の度付き色眼鏡はバキバキに叩き割られた。


PRODUCE 101 JAPAN| HICO|#1 レベル分けテスト

今から思えば筆者はこの時既に今西君の、いやhicoのレーザービームに撃ち抜かれていたわけである。

そうか。

そういう「異質」なのかと筆者は納得した。

クセの強さが許されるのは、それが許される実力の持ち主に限る。

hicoは今の2万倍くらいクセを出して良いくらいの実力を持ち合わせていた。

ダンサーhicoどころか令和はじめにして早くも第一位の疾風怒濤ダンサーhicoと名乗ってよいくらいだった。多分、知り合いにナイトがいるのだろう。謙虚だ。

ところが下された評価はF。いやいや……さすがにこれはどうなんだと我が家ではなく誰もが思ったことであろう。

しかしFクラスでhicoは着実に実力をつけていく。

迎えたグループバトル。PRODUCEシリーズの花形といって良いこの回でhicoはまたしても素晴らしい働きを見せた。


PRODUCE 101 JAPAN|2組|EXILE THE SECOND♬WILD WILD WILD@#3 ポジションバトル

この時は頭にはバンダナを巻いていた。完全に「場」を支配するhicoはいつものにこやかな彼ではなく、ステージングに完膚なきこだわりを持ったプロであった。

そして順位発表式。心配はしていなかったがやはり残ったことには安堵した。


PRODUCE 101 JAPAN|東方神起♬Why? (Keep Your Head Down)@#7 グループバトル

完全に独走勝利…と思ったのだが、残念ながらそれはならなかった。

この頃になるとベレー帽になっており、hicoが頭に何をのせているかで季節の移り変わりを知るようになっていた。

やんちゃboy&やんちゃgirlの天真爛漫さといったらなかったしベレー帽はより温かそうな感じになっていた。


PRODUCE 101 JAPAN|♫やんちゃBOY やんちゃGIRL@#9 コンセプトバトル

それだけに先のWhy?以上に最下位はいやいやいやさすがにおかしいでしょ……という気持ちになっていた。

順位にも異変が訪れていた。

hicoは恐らくモテる。しかし例えばバレンタインデーであっても、「好きな人とヒコちゃんに」というタイプのモテ方であると考えられ、pickが制限されると完全にそれが裏目に出ていた。というか筆者も「hicoなら大丈夫だろ……」と自分のpickから外した。

その結果、辛くもファイナル進出したものの、まさかの20位。

脱落を予感し気持ちの整理をしていたであろう彼の涙をみたとき、筆者の1pickは決定したのだった。

ここにいるよという彼の声が聞こえたとき、筆者は織姫ではないが、手を出さざるを得なかったのだ。

彼のキャラクター、そしてパフォーマンスはどこでも通用するだろう。

だからこそ日プで結成されたグループで十二分に発揮して欲しい。

そして桜の季節、彼が頭に何をのせているのか見せて欲しいのである。

 

ナゴヤ・ディビジョンが大体ジョジョ4部だった――Bad Ass Temple「不退転の心は撃ち砕けない」他感想とか考察など。

ゴヤディビジョンCDの全般的なネタバレがあります

余談

もう本当にアイズワン関連のニュースで日々勝手につらくなっている。

festaがふたを開けたら音頭だったらどうしようとか思っていたあの頃に戻りたい。

そんな中、数少ない月末の楽しみである「ナゴヤ・ディビジョン」の楽曲がリリースされ、早速聴いたので感想諸々を記しておきたい。

オオサカ・ディビジョンもそうであったがAmazonの「ブツ」が到着する前にサブスクリプションでの鑑賞となった。未来。

ところでYouTubeだと現在、独立のチャンネルじゃなくてVarious Artists扱いなのだが何故だろうか。(YouTubemusicはBad Ass Temple名義) 

www.youtube.com

オオサカは独立のチャンネルなのだが……48グループ総選挙でのSKE……「ナゴヤ」の強さを知るキングレコード故に「不遇」を演出し後のバトルシーズンで爆発させようとしているのだろうか……。

ゴヤの不遇一覧

・新ディビジョン参戦!が二回目でやや新鮮味が薄れる

通天閣コラボ参加なし

・新曲プロモーションがオオサカに比べて控えめ

・発売日になったのにまだYouTubeのディビジョン曲コメント部分でソロ曲が「タイトル未定」のまま

・独立チャンネルが存在しない←NEW!

(記事の公開を出来ずにいる間に無事専門チャンネルになっていました)

 

本題

この間大興奮で記事を書いてしまったようにオオサカ・ディビジョンの「あゝオオサカdreamin' night」が大変良かった。

kimotokanata.hatenablog.com

 故にナゴヤはプレッシャーだろうな、と思っていた。この曲と渡り合うにはフットワーク軽く次々手数を繰り出すオオサカに対して一発で撃ち砕くみたまんまスーパーヘビー級な曲が必要ではないかと思った。

端的に言うと呂布カルマさんが楽曲を提供するんじゃないかなと思っていた。

最低でもジェットシティピープルの誰かは参加するのではないかと。

蓋を開けるとそうではなかったわけだが、しかし「Bad Ass Temple Funky Sounds」もめちゃくちゃに素晴らしい曲であった。

オオサカに続き「地方ディビジョン」の良さを前面に押し出したたまらないリリックとなっている。

特に試聴では聞けない後半になるにつけ加速度的に素晴らしくなるので是非まだ未聴の読者諸賢は聞いていただきたいと思う。

全員の攻撃力が非常に高い。

そして「不退転の心は撃ち砕けない」を聴いた後だと、これは開幕の曲でありながらある意味3人が家族になった一つのエンディングなんだなと感慨深い気持ちになる。(後半の3人での「「「アァーーイ!!」」」など思わず涙腺が緩んでしまう)

波羅夷 空却の

アイツもアイツもアイツも尻込む

ままごとなら帰ってクソして寝ろ

というチーム名通りの口の悪い尻ぶり、

四十物 十四の

勝手にアンタら盛り上がってる 日本の真ん中でコチラ待ってる

という先のシーズンへの痛烈な皮肉と

ちんちこちんに沸かしたるがん

という純然たる決意。

(なにがえ? なにがあ? というのはオオサカ・ディビジョンの躑躅森盧笙 パートへの皮肉?)

天国 獄の

使い古したワードの羅列:まったく響かん疑うセンス

あたりの完全に名古屋の生んだトウカイテイオー「TOKONA-X」を彷彿とさせる美しい汚いフロウ。

こんなバチバチな3人がしかしHookで繰り返し歌うのは

見てみな ほら悪くないMy face

であり、そこにはrapで良く試みられるセルフボースト(自己賛美)は控えめである。

漸く彼らは自分の顔、今まで生きてきた証を肯定できる段階まで来ており、これからが勝負どころなのだということをひしひしと感じる。

その「守りゆく俺たちのスペース」を築くまでの物語、「不退転の心は撃ち砕けない」もまたいろいろな気付きを与えてくれるドラマトラックだった。

ゴヤ・ディビジョンにおいて唯一無二は存在しない。破戒僧は二つ以上の選択肢を示し、ヴィジュアル系ミュージシャンは二面性を持ち、弁護士はあらゆるストックを二つ持っている。

それはつまり「ブレ」である。MCバトルにおいて「ブレ」は致命的だ 。そこを突かれることから敗着に至ったバトルは数知れない。ではそのブレによってナゴヤ・ディビジョンの面々もまたMCとしては欠点を抱えているのか――?

そうではなかった。彼らは「不退転の心」を持っているからだ。

ブレが弱点になるのはそれを突かれることで怯むからだ。退こうとするからだ。

しかし心に一本筋、不退転の心さえあればそういったことはない。

不退転の心――それは即ち「黄金の精神」である。

そうなのだ。「不退転の心は撃ち砕けない」という「クレイジー・Dは砕けない」を彷彿とさせるタイトル。セリフ回し。「兄貴」に対して行くべき道を導いてもらおうとする弟分。サザエさんみたいなヘアースタイル。そして黄金の精神。

ゴヤ・ディビジョンは大体ジョジョ4部であった。

「お寺に修行にいこう!その①」であった。

気になるのは「男が泣いていいのは家族かダチが死んだときだけだ」という言葉と最後の「拙僧たちは家族だ」が呼応してしまわないかということ。

そして暗躍していた飴村乱数の「タイムリミット」が近づいているらしきことである。

どうも「Stella」の別格の出来といい、このことといい、今回のバトルシーズン、運営としてはシブヤに肩入れしているように思えるが果たしてどうなるか……。

また、四十物十四くんの「正々堂々戦おうぞ!」というセリフは初見は戦国無双を彷彿とさせて笑ってしまったが、ドラマトラックを聞いた後ではクソ陰湿ないじめを受けていた彼にとって「正々堂々」ってきっとなによりも大切なワードなんだよな…その場所を与えてくれたヒプノシスマイク…という気持ちになった。

今月のイケブクロも楽しみである。

 

ヒプノシスマイク  ナゴヤ・ディビジョン 「Bad Ass Temple Funky Sounds」