カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

漫画

スキップとローファー、自転車と安全靴。

筆者の母校には「朝課外」「ゼロ時限目」と呼ばれる補習制度があった。1限目開始前になんと7時25分から行われるそれは生徒と親の生活リズムを根底から狂わせる恐ろしい所業であった。 鹿児島伝統 ほぼ強制の「朝課外(ゼロ校時)」 高校生は不満の一方「補習…

ポップコーン、MASTERキートン、崑崙山。

夜中から降り続く雨と、夜更けに見た「実写版デビルマン」の余波のせいか、ひどく体調のすぐれない日だった。エアコンをつければ寒く、切ると暑い。そしていずれにせよ頭痛がひどい。こういう時は、娘に着せるものにも迷う。 そういった日々の癒しは帰宅すれ…

ゴールデン&ゴールデン! あるいはゴールデンカムイ27巻感想

余談 kimotokanata.hatenablog.com なんと前回の感想から二年以上が経ってしまった。確か19巻の感想を書きあぐねている間に20巻が出てしまって……という感じでタイミングを逃してしまったように思う。 さていよいよ連載はクライマックス、全話無料という大盤…

ナゴヤ・ディビジョンが大体ジョジョ4部だった――Bad Ass Temple「不退転の心は撃ち砕けない」他感想とか考察など。

ナゴヤディビジョンCDの全般的なネタバレがあります 余談 もう本当にアイズワン関連のニュースで日々勝手につらくなっている。 festaがふたを開けたら音頭だったらどうしようとか思っていたあの頃に戻りたい。 そんな中、数少ない月末の楽しみである「ナゴヤ…

鬼が滅びる前に俺(三人兄弟の長男)の精神が滅びそうなので鬼滅の刃段階(アニメ/単行本/本誌)別感想を今のうちに記しておく:アニメ編

今週のお題「好きな漫画」 余談 以前、週刊少年ジャンプを長い間読んでいない、ということを書いたが、それ以降も結局読めていなくて、ただただ定期購読の引き落としがなされていた。様々な事情で家計を見直すことがその間いくつかあったものの、しかし定期…

お待たせラップオタクの出番だ――あゝオオサカdreamin' nightの興奮即興速記録

余談 一週間に一回は記事を書きたいなと思っているのだがいつの間にか十月は一回も書かないまま半ばを過ぎてしまった。 kimotokanata.hatenablog.com 相変わらず書きたいことはたくさんあるのである。 刀剣乱舞で初めて里マラソンをやり遂げた話とか。 夢を…

早朝早々妄想ヒプノシスマイク―いつもチープダイブ、あるいはイケブクロVSシブヤをしなかった運営の意地について。

※以下、現在まで公式から提供された情報のネタバレを含む誇大妄想が繰り広げられているのでご注意ください。 余談 妻がシンジュクの女であり特に観音坂独歩君とりわけ愛情を注いでいることは、折に触れ語っている通りである。 先日、舞台化の発表があった。 …

揃った1ダース+α――ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 4th LIVE@オオサカ《Welcome to our Hood》Day1:Playgroundライブビューイング感想

余談 ダメもとで申し込んだライブビューイングが当たったので参戦してきた。 どころか、明日のBATTLEgroundも一般分があったと聞いて衝撃だった。 明日は明日で福岡に用があり、それもまた2度とないイベントであったので断腸の思いで本日に全力を注ぐことに…

ヒプノシスマイクがまたアニメ化を達成してしまった件――アラサー男子ヒプマイにハマる。②あるいは「ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-」感想

余談 平成の世にこんな記事を書いた。 kimotokanata.hatenablog.com まだ妻が「ヒプノシスマイク」の一端に触れたところまでで止まっており、そのうち筆者自身がハマる過程を②として書くつもりだったのだが、その間に令和になり、ライブの先行抽選があり、外…

迷宮入りだ! あるいはゴールデンカムイ18巻感想

余談 いつか思い出してきっと泣いてしまう恋のDVD化に気が取られてしまい、次は9月か...と漠然と考えていたら先週、その前に今月新刊が出るという嬉しいサプライズに見舞われた。 ということでここからはゴールデンカムイ18巻までのネタバレがあります。 本…

万葉集は「君の名は」からはじまる――新元号「令和」制定に寄せて

余談 新元号、令和だってよとボスが伝えに来てくれた、そんな愉快な職場である。 幸いにも元号がいつ変わろうとさほど影響のない業界におり、なんとなくのお祭り気分で過ごすことが出来たが、それも生前退位のおかげなのだな、と思う。 筆者は平成元年生まれ…

フクースナ&ヒンナ! あるいはゴールデンカムイ17巻感想

余談 時系列に沿ってブログ記事を進めていきたい、いきたいのだがやはりゴールデンカムイ17巻の感想はせめて刊行から一週間経たないまでに記事にしておきたかったのでご容赦願いたい。 今回も限定版と電子書籍版を購入した。電子版では裏表紙の勇作さんが拝…

春立てる霞の空に、下関越えんと――広島帰省&広コミ224&せとうちめぐり参戦について

余談 この間の記事にも書いたのだけれど書きたいことは沢山あって、しかし月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人、その歩みを順番に書き留めようとすると、なかなか時間がかかってしまうのである。 この辺り、瞬時に記事化できれば多くの人の目に留…

私の妻は鯉登少尉の女――あるいは冬の仙巌園を満喫し御殿企画展示「明治北海道と島津氏~斉彬公と西郷どんが夢見た北の大地~」とゴールデンカムイパネル展示を堪能した話

余談 その日、鹿児島の気温は二度であった。 前日というかその日の一時まで続いた忘年会の帰り、代行を呼んで乗り込んだ車のフロントガラスは凍っていた。帰り着くと恐らく日が変わる前後までは頑張って起きていてくれたのであろう気配が――例えば居間の暖房…

オミットされた愛、発掘された愛――犬神家の一族2018年版感想

余談 犬神家の一族は横溝正史先生の作品の中でも最も映像化が多い作品であるという。(映画3本、テレビドラマ6本) 原作の初出は1950(昭和25)年というから驚きで、雑誌に予告が出たころに横溝先生はかの江戸川乱歩氏に「今度、犬神家ってのをやるでしょう …

ハラキリショー! あるいはゴールデンカムイ16巻感想

余談 妻は最近鯉登少尉にお熱である。筆者も薩摩人のはしくれ、それは悪い気はしないのだが、ピンナップが収録されているアニメ雑誌を買うというムーブを妻がするのをはじめてみたので(IZONEのノンノ特集は我慢したのに)こやつ……本気じゃな……と思う。 月島…

ミュージアムのアラサー、あるいは晴れた休日の朝鹿児島市立美術館へ行った話

入館まで 丁度一週間前、「ミュージアムの女」を再読した。 ミュージアムの女 作者: 宇佐江みつこ 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/09/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る KADOKAWAお得意の「一風変わったお仕事の人の実録4コマ…

2つの黄金を巡る体験について、あるいは「ゴールデンカムイ アニメ2期(13話)」と「TVアニメ ジョジョの奇妙な冒険第5部 黄金の風」感想

余談 今から約五年前、一つのゲームが世に放たれた。素晴らしいPVは多くのファンを引き付け、筆者も予約した。仕事で遅くなる筆者の代わりに当時入籍前だった妻が引き取りに行ってくれた。何故かオランジーナも買ってくれていた。筆者もなるべく早く仕事を上…

バーニャ!あるいはゴールデンカムイ15巻感想

ゴールデンカムイ15巻限定版が出るということを知るや否や妻が予約してはや3か月余り、発売日(本日)。何故か筆者は電子版を手にしていた。仕方ないんだ……鹿児島の物流が遅いから…一刻も早く読みたいから…表紙が月島軍曹だから……。こんなことをしたのは戦…

私はこの恐ろしいドラマだけは感想を書きたくなかった――「悪魔が来りて笛を吹く」を視聴して

長谷川博己氏が金田一耕助を演じた「獄門島」。そのリブートぶりに度肝を抜かれつつも最後シーンの等々力警部よりの電報「悪魔が来りて笛を吹く」に次作の製作を予感し多くのファンは続報を心待ちにしていたはずである。 果たして、およそ二年後の今年七月末…

青春は自分と夢の間に流れる川、あるいは「バーナード嬢曰く。」4巻までの感想

余談 書きたいことはたくさんあるのだが、どうにも疲弊してしまっている。 一つはこの異常気象で、幸い妻の料理のおかげもあり夏バテには至っていないがそれにしたってこの暑さはどうしようもない。仕事中、別棟に移るその間だけで体力をがりがりに削られる。…

繋がれた箱の中の愛の撃ち殺し方、あるいは封神演義外伝および覇穹 封神演義最終話までの感想

※封神演義全般に対する致命的なネタバレがあります。 封神演義外伝感想 「封神演義外伝」最終話読了後の筆者(イメージ) こ…これだよ読者が求めていたモノは! といった感じであって、外伝ものに期待するお祭り要素が生かされていた。こんな華やかな場には…

かごんま弁警察がやってくる んもすッ! んもすッ! んもすッ! あるいはゴールデンカムイ14巻感想

余談 大迫勇也さんが(おお、変換候補に出て来た)半端ないということで、同郷人のはしくれとしては嬉しく思う。 思い出す、あの鹿児島城西VS広島皆実の決勝戦を。当時筆者はこともあろうに広島皆実高校のすぐそばでアルバイトをしており、休憩時間に小さな…

わが罪はつねにわが前にあり、あるいは入門に最適「天才柳沢教授の生活」11巻を是非読んでいただきたい話

余談 大勲位こと中曽根康弘氏が満百歳のお誕生日であるらしい。江田島平八の学生時代の友人であるというからすごい。この間、キン肉マンを読んだら故・大平首相が出ていた。どの漫画にどの首相が出ているか、というのを一度調べてみると面白いかもしれない。…

君は誰と幸せなあくびをしますか、あるいはアニメ ゴールデンカムイ第六話までの感想

余談 ゴールデンカムイに夫婦でハマっている。単純なもので、自分が好きなものを妻が好きだととても嬉しい。 単行本13巻時点での筆者の好きなキャラクターベスト3は 谷垣一等卒 鶴見中尉 尾形上等兵であり、 妻は、 尾形上等兵 鯉登少尉 杉元であるとのこと…

封神演義 外伝という福音および覇穹 封神演義15話目までの感想

画像:封神演義 外伝を二話目まで読んだ時の筆者の心象風景 封神演義全般のネタバレがあります。 余談 ジャンプ+で少年ジャンプを定期購読し始めて二年くらいが経つ。が、実は今年になってから一度も少年ジャンプを開いていない。 一つは最近のアンドロイド…

王天君曰く、ゴミみてぇ……あるいは覇穹 封神演義 十話目までの感想

↑十話目まで視聴した時の筆者(福岡市博物館蔵) 余談、あるいは結論 カットされぶり他にカッとなって電子書籍版の封神演義全23巻を購入した。やはり非常に面白い。カラーが再現されているのも素晴らしい。が、遺憾ながら「断崖絶壁今何処」やカバー袖コメン…

僕の精神も封神されそうです、あるいは覇穹 封神演義五話目までの感想

覇穹 封神演義及び原作のネタバレがあります。 余談 桜島、冠雪。南国の誇りを忘れてしまったのか。どうしたんだ、地球温暖化。筆者の住む平野部でも積雪が2回あった。どちらの日も小学生諸君は半ズボンで駆け回っていた。こどもらは風の子だな。むしろもう…

なんどめだ○○○○ あるいは金田一37歳の事件簿一話感想

余談 なんどめかのブログを始めて、ひと月が過ぎた。有難いことにたくさんの人に読んでいただいているようでとても嬉しい。アクセス解析によると、当ブログの入り口は上から順にTwitter(52%)、Google(25%)、Yahoo!(12%)であり、それぞれからの一番…

武か数寄か、それはもはや問題ではなく へうげもの最終巻感想

※「へうげもの」の全編ネタバレがあります。 余談 器が好きである。器のいいところは、触れるところだ。なので茶碗やおちょこ、ぐい呑みの類が特にいい。つるつる一辺倒でもざらざらオンパレードでもなく、釉に多少のムラがあるようなものが好きだ。様々な感…