カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

2018-01-01から1年間の記事一覧

大河ドラマ「西郷どん」第十一回 「斉彬暗殺」、第十回「篤姫はどこへ」、第九回「江戸のヒー様」感想

余談 祖母の誕生日であった。満九十二歳になる。大正、昭和、平成、そして新元号を駆け抜ける予定のモダンガールであり、未だに杖もつかず自分の足でもって歩く。「ばあちゃんは、もう長くない……」と筆者に言いはじめてから気が付けば四半世紀が経ったので、…

落第阿房列車その五 遥かなる旅路さらば京阪よ

余談 「ブラタモリ」#98,#99を観た。#100をとれないあたりが、鹿児島の鹿児島たる所以を雄弁に物語っているように思われたが、ともあれタモリさんが当地を訪れてくださるというのは望外の喜びである。というか、かごんま弁が大変お上手である。さすがハナモ…

落第阿房列車その四 京都②あるいは着物日和の暖かな夜

余談 七年前の三月五日、鹿児島での就職試験会場まで親の車で乗せていってもらった時、ラジオから明るい鹿児島弁が聴こえてきた。丁度一週間後に控えた、九州新幹線全線開業に合わせてどのようなイベントが鹿児島を始め、沿線各県で準備されているのか、とい…

落第阿房列車その三 京都①あるいは今日という日は残された日の最初の一日

余談 梅田スカイビルを訪れた時にふと、ここへ就職試験を受けてから七年の月日が経とうとしているのだな、と感じた。そもそも書類が通ると思っていなかったので、記念受験くらいのつもりだったがその力の抜け方が良かったのか面接に進むことが出来た。その後…

落第阿房列車その二 あるいは梅田をぐるぐる巡る冒険

余談 さて、明日になったので続きである。読者諸賢と我々の間には時差があるようである。もしくは、叙述トリックの可能性がある。手記が出てきた叙述トリックを疑えという新本格コトワザもあるほどだから(ない)いわんやブログをや。 はい。すみません。ま…

落第阿房列車その一

余談、あるいは後日談 さて今から三月三日から三月五日までの筆者と妻が鹿児島から大阪・京都へを行きて帰りし物語を綴るにあたり、まずはそこから随分と間隔が空いてしまったことの言い訳を始めねばなるまい。続きは明日ってお前の明日はいつなんだよという…

一月はいじらしい、二月はにくい、三月はさみしい

余談 お陰様でこのブログも三ヶ月目に突入した。いわゆる人気記事としては検索流入で多いのは相変わらずへうげもの最終巻感想で、Twitterやはてなブックマークからは前回の弁慶丸さんの記事であった。前回の記事はありがたいことに今までで一番反響があった…

余談無し! 妻におねだりされた「ホワイトデーのお返し」が最高だった話。

妻は猫っぽい。別に筆者のかわいい子猫ちゃんというわけではなく(ジャバ・ザ・ハット界一かわいいとは思っている)やたら生魚が好きなのである。 20日頃、バレンタインに無事チョコレートを妻よりいただいた筆者はそのお返し候補をプレミアムバンダイでリサ…

大河ドラマ「西郷どん」第八回 「不吉な嫁」感想

余談 大正琴を習っている。もうすぐ一年になるが、絶望的に不器用なのでなかなか成長しない。1人だと絶対に挫折すると思ったので、当初から妻にも一緒に習ってもらっている。当時は妻は在宅ワークをしていたので、世間との接点が少しでも増えればいいな、と…

大河ドラマ「西郷どん」第七回 「背中の母」感想

余談 二日連続で鹿児島市内に行くことになった。髪を切るのである。(夫婦で同じところで切る)本来、昨日のうちに確定申告→髪を切る→ラーメン王決定戦というのが美しかったのだが、動き出しが遅く果たせなかった。ところで筆者は一人で床屋に行くときは髪を…

第四回鹿児島ラーメン王決定戦に臨む

余談 祖母宅で母と伯母の確定申告の手伝いをした。最近は国税の確定申告書作成コーナーがとても丁寧で(いつの間にかGooglechromeにも対応していた)わかりやすく、大体その通り入力すれば出来てしまう。二人とも源泉徴収票、雑所得、生命保険料控除、医療費…

大河ドラマ「西郷どん」第六回 「謎の漂流者」感想

余談 年末年始を妻に鹿児島で過ごしてもらったので連休を利用して妻の実家に帰省することにした。起床は五時半。実質三時間しか寝てないわー実質ー。 夜明け前の妖艶な桜島。(撮影:妻) 道はそれほど混まず、スムーズに駅まで着く。JR九州のアプリから既にチ…

僕の精神も封神されそうです、あるいは覇穹 封神演義五話目までの感想

覇穹 封神演義及び原作のネタバレがあります。 余談 桜島、冠雪。南国の誇りを忘れてしまったのか。どうしたんだ、地球温暖化。筆者の住む平野部でも積雪が2回あった。どちらの日も小学生諸君は半ズボンで駆け回っていた。こどもらは風の子だな。むしろもう…

明日(2/6)まで! 狩人諸賢、「ラチェット&クランクTHE GAME」を無料でゲットされたし。あるいは「THE GAME」感想

余談 モンスターハンターワールド(以下MHW)が解禁され早十日ほどが経った。筆者も当日まで買うかどうか逡巡し、結局当日デジタルデラックス版を購入し、事前DL出来ず地獄を見た。キャラメイクは特にこだわらない派である。今回はかっこいいフルフェイスが…

大河ドラマ「西郷どん」第五回 「相撲じゃ! 相撲じゃ!」感想

余談 結婚式場でものまね芸人さんのショーを見る……一種独特なその催しに誘われた我々は二週続けて鹿児島市へと向かった。当市は快晴であったが鹿児島市に近づくにつれ空は暗くなり、鹿児島市に入ると図ったかのように雪がちらつき始めた。桜島は冠雪していて…

なんどめだ○○○○ あるいは金田一37歳の事件簿一話感想

余談 なんどめかのブログを始めて、ひと月が過ぎた。有難いことにたくさんの人に読んでいただいているようでとても嬉しい。アクセス解析によると、当ブログの入り口は上から順にTwitter(52%)、Google(25%)、Yahoo!(12%)であり、それぞれからの一番…

大河ドラマ「西郷どん」第四回 「新しき藩主」感想

余談 この間の「鶴瓶の家族に乾杯!」が鹿児島回であった。珍しく残業であったが、妻がこよなく愛する「お見合い大作戦」を犠牲にしてまで録画をしてくれていて見ることが出来た。大河ドラマ視聴者よ、これが真のかごんま弁だ……とは思わなかったが(やはりど…

武か数寄か、それはもはや問題ではなく へうげもの最終巻感想

※「へうげもの」の全編ネタバレがあります。 余談 器が好きである。器のいいところは、触れるところだ。なので茶碗やおちょこ、ぐい呑みの類が特にいい。つるつる一辺倒でもざらざらオンパレードでもなく、釉に多少のムラがあるようなものが好きだ。様々な感…

大河ドラマ「西郷どん」第三回 「子どもは国の宝」感想

大河ドラマの青年期を見るのは難しい。というのも主人公たちの青臭い主張がその人物の若さゆえなのか、それとも脚本の不備なのか判断に困るところがあるからだ。 そう言った点で今回の導入ナレーションで「斉興の悪政を……」と主観満点で言われてしまったのが…

クリミナルヒットしてのち

(上記写真は本文に深く関わるわけではありませんがFRANKENさんがご自由にご利用くださいということだったので使ってみました) 筆者は世に言うダンジョンヘッズである。 個性豊かなキャラクター、機知と即興性に富んだ言葉の応酬、ルールはシンプルなのにそ…

大河ドラマ「西郷どん」第二回 「立派なお侍」感想

余談 昨日オープンした大河ドラマ館に行ってきた。西郷どんの威光がまぶしい(逆光) 因みにここ(加治屋町)、安藤照の生誕地であったりする。(やはり逆光で見づらくてすみません)上野のハチ公、そして西郷どんの銅像で著名である。司馬遼太郎氏は加治屋…

カナタガタリで刀を語る:続「刀剣乱舞 花丸」一話感想と福岡市博物館訪問

薩摩サーバーが実装された頃から不精な審神者をやっている。(まだレベル24) 妻の方は昔から一つのことをコツコツやる性格で、このゲームも例に漏れず筆者よりずっと後に始めたがレベル150くらいである。アニメは花丸、活劇共に二人とも全話見た。 西郷どん…

大河ドラマ「西郷どん」第一回 「薩摩のやっせんぼ」感想

当日になって近所で事前申し込みのパブリックビューイングがあり、まあ事前申し込みだから……と何とか自分を慰めていたら当日観覧OKのトークショーもあったということを直前に知りうなだれていたという最高のコンディション(アイロニー)から始まった「西郷…

西郷どん前夜に薩摩人の死生観について考える

いつの間にかインターネット界隈では「薩摩人ってクレイジー(婉曲表現)」といった言説が罷り通っているように思う。 例えば鬼島津だったり、関ケ原敵中突破であったり、生麦事件であったり、薩英戦争であったり、西南戦争であったりがそうさせるのだろうか…

三谷幸喜が描かなかった「風雲児たち」

先日述べたように、NHK正月時代劇「風雲児たち 蘭学革命編」が大変素晴らしかった。 見逃した方はNHKオンデマンドで絶賛配信中です。 www.nhk-ondemand.jp 大変素晴らしかったことは大前提として、演出上仕方なかったとはいえ、カットされてしまったいくらか…

初初詣(誤タイプではない)

初詣に行ったことがない。なかった。 まだ同じ町内に神社があったりしたら違ったのかもしれないが、わざわざ人が多いところを目掛けて行かなくてもいいじゃないか……というのが基本スタンスである。 もう少し日をずらして行った方が神様の方もお願いを真摯に…

「風雲児たち蘭学革命編」が面白かった人のための無料で読める「宝暦治水伝 波闘」

NHK正月時代劇「風雲児たち 蘭学革命編」が素晴らしく、そのことについてはまた別項で述べるとして、気になるのは、 「『風雲児たち 蘭学革命編』が面白く、原作にあたってみたいと考えた時に、結構な分量があり二の足を踏んでしまう方々」 がもしいらし…

1or8

最近はつぶやくことも億劫になってしまう始末でこれはいかんと心機一転アウトプットの場所を新設することにした。 帰る場所があることって大事なんじゃないかと思うのだ。インターネット上でも。 ということで今後は小さいながらも我が城としてかわいがって…